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2007年06月 アーカイブ

2007年06月23日


新建材と自然素材

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K邸リフォームがもう少しで完成です!
その過程でも色々なことを学ばせていただきました!!

ひとつは、自然素材を使うことの難しさ。。。です。

自然素材は、その材の性質や状態によって、出来上がりの表情を大きく変えます。
そのことは分かっていて細心の注意を払っても
仕上がり具合が状況によって変化します。
同じ木、同じ仕上塗材でも、例えば選択した色によって
想定外の仕上がりの不具合が出てくることが今回分かりました。

なるほど、つくり手側(施工者)が
極力自然素材を使いたがらないというのも頷けてしまいます。
私も前職の住宅会社では新建材の家を多くつくってきました。
でも「何かが違う」とずっと思っていました。

新建材は、日本の家づくりを大きく変えたと思います。

狂わない
反らない
メンテナンスフリー
工期短縮
均一の品質

多くは、家づくりの背景にあるクレームを解消すべく出来たもの。
「早くて安い家づくり」には欠かせない便利な建材でした。

でも、万能なはずの新建材の家も、結局クレームは出るのです。。。
なぜなら新建材の床・建具・造作材は、出来たときが一番美しく
その後はどんなに気をつけていても、後は朽ちていくしかないからです。

例えば、前職で現場管理もしていたので、クレームがあるとお客様に呼ばれます。

新築後たった5年で、建具のシートがはがれる。。。
床に傷がつき、下地の合板までえぐれて、水を含み膨れてきてしまっている。。。

たった5年普通に暮らしているだけで、こんなにも朽ちてしまうものを
使うのはおかしいのではないか??
お困りになるお客様を前にそう疑問に思っていました。


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↑ 無垢フローリングと複合フローリング (断面の違い)


仕上に使う新建材は傷がついたら最後。
補修することで元の姿に戻すしかありません。
補修のプロを呼んで、一箇所に数万円のお金をかけて
新築当時の状態に戻すべく補修するのです。。。
(確かに彼らは上手!でも高すぎる、、、)

だから傷つきにくいフローリングや30年保証のコーティングなるものも
世の中に次々と沢山出ていますね。
クレームとのいたちごっこのように。。。

結局お客様も、建てる当時は、新建材という選択肢しかなかったから選んだだけ。
もし違う選択肢があったなら、そちらを選んだのかもしれない。
という後悔のお気持ちをクレーム処理に伺った際に伝えられたことがありました。。。

でも私は今でも、新建材を使います。
やはり便利なものですし、欠点だけではない長所も多々あります。
予算とのバランスや、新建材を使ったほうがいいところには採用しています。
今回のK邸でも水周りは、水に強い新建材の床を使いました。

どちらが良いとは云えないので
偏らず適材適所に使うようにしているのです。。。

でも、ひとが触れる仕上材まで新建材を極力使わないようにしています。

家は、永く住まうもの。

毎日の暮らしの中では、床に傷もつきますし、壁だって汚れます。
そのときに、新建材はワビシイ古び方をします。
同じように自然素材でもモチロン古びますし、傷はつきます。
けれど、その傷や汚れが、時を経たものだけが持つ味のある美しさになります。

上手に新建材と自然素材を使い分けしていけたらいいなと思います。

工期や予算の問題やメンテナンスで使いづらい面が多々ある自然素材。

K様には、そのところをご理解いただいて
今回は、ナラの無垢板。塗り壁を採用しました。
どんなにこちらが自然素材の良さを勧めても
施主様のご理解いただけないと使うことが出来ません。
なので折角自然素材を採用していただいた
K様ご夫婦に「良かった~」と仰っていただけるよう
完成まで頑張りたいと思います!!

理想を貫くことは難しいことが多々ありますが
諦めないで、自分の建築士としての良心を信じていこうと改めて思った1週間でした。
それには、日々勉強ですね♪♪

今度8月から始まる新たなリフォームの現場でも、苦しみ進行中。
予算との折り合い、、、にです。

そのお宅は築13年のお宅。
お子さん4人、総勢6人のにぎやかなご家族です。
新建材をばっちり使ったそのお宅で、一番居心地の悪いお部屋を
下のお子さんふたりのお部屋にすることが目的です。

さあどうなりますか。。。

またお伝えしていきますので覘いていただけるとシアワセです♪(出美)

2007年06月17日


いいひのにゃんこ

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はじめまして!! いいひ住まいの設計舎 の 「あま」と「のる」 です♪
設計事務所のにゃんことしては 少々失格なふたりです。

図面の上に寝そべったり、カタログや本を開いていると必ず邪魔しにきます。
こうしてキーボードをたたいているときですら、隣に必ず居ます。

意味も無く、デスクトップ画面の目の前を横切る。

キーボードの上を歩く。

強制終了にいたることも、ありました。。。

箱入りのカタログがくると、もう大変。

↓ なぜかダンボールが大好きで、その中に必ず入ろうとするのです。。。

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のる (男の子)です♪







↓かなりサイズ的に無理!!でも、、入りたいんです~。。。

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もうひとりも負けていません。

ama.jpg あま(女の子)です♪

 

 

 






↑ お花が大好き? 飾っている花瓶からお花をくわえて出してしまいます。

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↑自分が一番強いと(多分)思っている勝気なにゃんこです。。。

こんな写真を出してしまいましたが、決して凶暴ではありませんよ。 (写真選 ダンナ)

 

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ふたりは仲良し。。。いいひ住まいの設計舎の大切なスタッフです!
今日は日曜日。。。かなりの親馬鹿。ご勘弁ください。
実は毎日このコ達に癒されています!!

今日は、しっかりと来週分の英気を養って、明日からまた頑張りま~す (出美)

 

2007年06月12日


キャットウォーク|家づくり用語集1回目

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いいひ住まいの設計舎
家づくりに役立つ用語集  1回目
「 キャットウォーク 」






今日から家づくり用語集を、不定期ですが、アップいたします。 何にしようか?あいうえお順?とも思いましたが、芸が無い。 ということで、 今、プラン計画中のW邸。 2階建て住宅に設ける予定がありましたので、、、 1回目は「 キャットウォーク 」  です。

キャットウォークとは、  高所に設けられる設備の点検や、清掃作業のための狭い通路のことをさします。

住宅では、吹抜けに面して設けられることが多いです。
吹抜けに面した窓の清掃、開閉時に役に立ちます。

私の設計では、人が立てる巾、大体300㎜以上は取るようにしています。

実際に、ニャンコも大好きな場所になるようです。(↑写真と過去の事例が証明しています!)
我が家のニャンコにも是非いつか作ってあげたいと思います。。。
家づくりをされる猫好きの方には、吹抜けの要望が無くても、よくおススメしてしまいます(笑)

また、梁型のようになるので、下端を利用して
ダウンライトを設けたりすると、壁面に表情が出て、素敵に演出できます。

設計段階で、絵をかける位置を決め、その上部にダウンライトを配置してもいいですね♪♪
ちなみに大きな建築では、体育館の天井面や劇場の舞台上部、などに設けられています。

仮設用吊足場、橋の通路端部に設けられる作業通路も、この名で呼ばれているそうです。

普通の住宅用語集だと、どうしても辞書的な固い説明になってしまいがちです。
ここでは、実務での経験を添えたり、エピソードを入れたりしながら、
口語調に噛み砕いてお伝えできたらと思っています。

みなさんの家づくりやリフォーム、リノベーションのお役に立てると嬉しいです!!
どうぞまた、覘いてみてください♪(出美)

 

2007年06月11日


ルイスポールセンに行ってきました

        burogu.jpg

先週木曜日ルイスポールセンジャパンへ行ってきました!






↑写真は、そのときのお土産でいただいた、
写真集のように美しいルイスポールセン社カタログです。

ルイスポールセンとは、デンマークの照明器具を手掛ける会社なのですが、、、

ルイスポールセン社は1874年にデンマークで設立。
1920年代半ばより、気鋭のデザイナーで建築家でもあった
ポール・ヘニングセンとの協力関係を築き、照明器具の開発を開始したことが
社の発展の基礎となりました。 デザインのためのデザインではなく、あくまでも良質な光を生むための

    《機能的で美しいデザイン》。

グレアを抑え、光の反射や拡散をコントロールすることで、 建築やランドスケープを理想的に見せ、 空間の美しさをひきたてるようなデザインこそが、ルイスポールセンのデザイン・コンセプト。

参考HP:yamagiwa


私が会社員時代に手掛けさせていただいた住宅のオーナーさんのおひとりがPさん。
そのPさんに、ルイスポールセンジャパンのショールームリニューアルの
オープニングパーティーに誘っていただいたのです。

Pさんは今回のルイスポールセン日本語版カタログ(上記写真)の
製作監修を手掛けられました。

ルイスポールセンの照明、、、数々の実物を目にして感じたこと。。。 
北欧の冬は、太陽不足で気分も沈みがちになるほど、暗く長いものだそうです。
暗い季節を家の中で、いかに快適に心地よく過ごすか、、、

そう捉えて、この会社の照明を見ると、なるほどなあ~と思います。
ただの明るくするための手段としての照明ではないことがよく理解できます。

優れた北欧インテリアの数々は、厳しい自然条件の中で、
人々が家での暮らしを大切にした結果としての、機能的な美しさなのでしょうね。

照明器具も、居心地いい空間を構成するひとつの要素。
いいモノは、なかなか値段が高いですが
手が出ない~と云って諦めないほうがいいですね。

ひとつ良いものが入ることによって、何でもない空間が生まれ変わります。
そしてそれに釣り合うもの(雑貨や家具や色々、、)が、集まってきてくれます。。。
インテリアを充実させる第一歩になるかもしれません。

ルイスポールセンのショールームもとても素敵でした~。

生地の木の色の床、白い壁、黒のアクセントの壁、そして照明の光。
デジカメを忘れたので、写真をアップできないのが残念ですが、、、

北欧インテリアがお好きなら参考になるでしょう。
もし時間があったら足を運ばれてきっと損はないと思います♪    


088-1.jpg Pさんは ご自宅にも  エニグマ、  PHハット
AJディスカス といった名作を 入れられています。








Pさんのお宅は、完成してからも常に家づくりが進化中。
新築当初真っ白だった壁は部屋ごとのイメージでペイントされ、
さらに照明の光で空間を美しく魅せてくれています。。。

Pさん宅を訪れるたびに、住みよくするために
家を愉しんでいらっしゃる様子を見ることができて、とても嬉しく思うのです。

家は、住まい手の愛情をうけてこそ、その佇まいに味わいが出ていくもの。
完成したときだけがピカピカの、出来てお終いの家づくりより

経年変化を愉しんで、住みにくいところは、工夫しながら変えていく
そんな家づくりが豊かだな~と思いました。(出美)

 

2007年06月04日


リフォームプランの勘所

sozai kinohana.JPG 気付けば6月。早いものですね。。。






先週は何だかとってもバタバタしてしまった1週間。
ブログも一度も更新できず、、、(反省です)

しかし先月半ばからからスタートしたK邸リフォームも、山を越えました!
旦那さまが定年を迎えらたご夫婦が住む築23年の住宅リフォームです。

先週、朝のNHKの番組でリフォームの特集をやっていましたが
K邸は番組で特集していた団塊世代リフォームにちょうどビンゴな事例です。

お風呂を広く、段差をなくし、水周りの使い勝手を良くする。
DKとリビングが分かれていたのもひとつにして広く明るくする。
モノをなるべく減らして好きなものだけに囲まれてスッキリと心地よく。

↑がK邸のリフォームコンセプトでした。

打ち合わせの際に、定年を迎えられたとはいえ、お若いKさんに
加齢した将来のことを話すのは気が引けました。

でも家は永く住まうものです。 万が一の不測の事態にも備えなければいけません。
お風呂周りの動線にも、万が一の時、「介護」という視点が必要になることをお伝えしました。 

そして、バリアフリーという視点ではなく
ユニバーサルデザインという視点でリフォームをご提案しました。

バリアフリーとは、段差などの障害を取り除くこと。
ユニバーサルデザインとは、平たく云うと誰もが使いやすいことをいいます。

子供も、大人も、高齢者も、みんなです。
単に面積を広くして、段差をなくすことで、「良し」とされてしまうリフォームが
多いようですが、それは間違いではないかな~と思います。

今回のリフォームでは、浴室の広さは少し広げましたが、洗面所の広さはそのままです。限りある広さの中で、使い勝手が良くなる工夫をしました。

入口と浴槽の位置関係によって同じ広さのお風呂周りでも、随分と動線が変わります。

加齢を想定したリフォームでは
物理的な段差を取る、手摺をつけるといったことにとらわれすぎない
間取りでの工夫がリフォームの勘所になると、私は考えています。
どんな場合でも万全というのは難しいですが、何かあったときに
少しの工夫で使えるように、間取り・プランニングで心を配ることが大切です。

このあたりのことは、「いいひスタイル_介護リフォーム成功ドリル」という小冊子にも
詳しく書いてありますので、もしご興味のある方は、お問い合わせください! 

ブログ上ではお伝えしにくい具体的な対応策が、いくつかの事例を基に書かれています。

そんなこんなで話はそれてしまいましたが、
K邸は、間仕切壁を壊し、新たに壁を新設するといった
大きな山場が2回ありましたが、それも無事終了。

広々とした空間が確保できました。
もう一息、キッチンの取付と壁仕上が次の山場でしょうか。

住みながらのリフォームは、お施主様にとってナカナカ疲れるものなのですが、
Kさんにはいつも「大丈夫ですよ~」とにこやかに笑って協力していただけているので
本当に現場は助かっています!!

先週は他にも本当に色々とあり、想うこと沢山です。
私自身「住み替える」ことにも進展が!! またブログでお伝えしていきますので
覘いてみていただけるとシアワセです。

さあ今週も頑張りましょう~♪ (出美)

 

プロフィール

一級建築士
坪木出美
(ツボキイズミ)

8年間、住宅会社の設計士として多くのお客様の家づくりに関わる。 その後「いいひ住まいの設計舎」として独立。 東京・神奈川・埼玉・千葉など首都圏を中心に設計・リフォームなど奔走中!