住み替えること

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人の好みって変わりますね~。

モノの本によると、
5年周期で、人間の好みが大きく変わっていくらしいのです。

私に置き換えると、なるほどと頷けてしまいます。
いい例(悪い例)かもしれませんが。。

人の振り見て、、、何とやらで、
読んだ方の役に立つと嬉しいです。

実は今、住み替えを考えています。


住んで3年にして、
私のしたい暮らしと、
今の住まいが大きくかけ離れていることに気付いたのです。

現在の住まいを決めた時と、
ライフスタイルに大きな変化があったからでしょうか。


そんなはずはない!と、
後悔する自分をなぐさめようと、
引っ越した当時好きだったところを改めて思い出し、
この住まいで快適に暮らしたい~と、努力しています。

駅近、高層階で、夜景がきれいで、東京タワーが見えること。

仕事で疲れて戻ってきた時に、
その眺めをみることができれば、どんなに癒されるだろう。。

会社員でDINKSで、バリバリ働いていた頃、
そう思って決めたマンションでした。

確かに、眺めは素晴らしくよく、
台風が去った後の澄んだ空気のなかでの、
夕日や 夜景は息を呑むほど美しいです。。

最初はそれが嬉しかった。

KICX3691-1_1.JPG


でも、住んでみると、
地面との遠さがことのほか私を寂しくさせました。

あと、駅が近いゆえの電車の音と車の音。

こんな気持ちのいい5月の日でも、
平日の昼間に窓を開けて過ごすことには
ナカナカ忍耐がいるのです(笑)

ベランダの鉢植えのお手入れも落ち着かないほど。。

ずっと会社員DINKSならば問題なかったのでしょうが、、、
たまたま読んだ井形慶子さんの著書「イギリス式暮らしガーデン」に
なるほど~と思わせる一節があったのでご紹介。

イギリス式暮らしガーデン―食べものづくり! 安らぎづくり!

「 見晴らしのよい景色に感動するのはせいぜい1週間。
 見慣れてくれば たとえパノラマのような景色でもありふれた風景となっていく。
 けれど、庭があれば 四季折々の花を咲かせ テーブルを置いて食事をするなど、
 日常的に使う ことができる 」

と。。

ああ、なぜ気付かなかったのだろう。。

でもあの頃、この本を読んだとしたら、何かが変わっていただろうか?
と、想いをめぐらせたところで、まあ、今となっては遅いことですね。

それに、経験しなれば、私はきっと分からなかったのでしょう。

私は田舎育ちだから、
余計にそう思うのかもしれませんが
窓が開けられて、庭のある暮らしを、
今、切望しているのが分かりました。

たとえ都会の小さなベランダ庭でもいいけれど、土と緑が恋しい~。

こんな私の苦い経験から、
若いお客様にアドバイスさせていただくことがあります。

今の自分の好みに偏りすぎた家づくりはおススメしません。

なぜなら冒頭のとおり、人は飽きるものですし、
例え飽きなくても、どんな風に人生が変わるか予測できません。

だから包容力のある家・住まいづくりをしましょうと、、、
じゃあ包容力のある家ってどんな?となりますが、

そのお話は次回にさせていただきます! (出美)

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プロフィール

写真:牛尾 出美

一級建築士
牛尾 出美
(ウシオ イズミ)

1973年2月生まれ。暮らしと家が大好きな女性建築士。東京都江東区のリノベーションしたSOHOマンションで住宅設計事務所を運営。
シアワセを感じるコト&モノは、猫・カメラ・旅・花・珈琲・映画・読書♪

いいひ住まいの設計舎 一級建築士事務所

代表:
牛尾圭一、牛尾出美
資格:
一級建築士2名
構造設計一級建築士1名
一級施工管理技士1名
住所:
東京都江東区東陽2-3-1-106
電話:
03-3648-5711
FAX:
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