本好きな家の間取りのヒント_本棚で廊下を活かす工夫


久々に間取りのヒント!

先日、お客さまが打合せにいらしてくださった時、
我が家の廊下を、、「 こんな使い方も有なのですね~」と、
仰ってくださいました。( I様、ありがとうございます♪ )

Bookshelf_edited-1.jpg ← こちらが、中古マンションリノベをした室内、、我が家の廊下です。
マンションならではの暗い廊下に本棚を設けてあります。
写真は雑然としていますが、、(汗)
きちんと整理してお使いになれば、飾り棚としても機能します。

ただ通るだけの廊下に、本棚をつける。。
それだけで、「廊下」というスペースが、グンっ!と活きてきます。

いいひのお客様には、本好きな方が多いです。
リビングに造り付け本棚、、子供室の間仕切りに造り付け本棚。。
本棚は、家の間取りに組み込んで考えた方が、絶対にスッキリと納まります。

なので、今日は、本好きな方が住まう家向け、、
「 本好きな家の間取りのヒント_本棚で廊下やホールを活かす工夫 」
そんなテーマでまとめました☆
( 以前にも廊下をテーマにまとめたことがありましたが… 今日は本が主役です )
 
まず、、いくつかの事例をまとめたPDFと実例写真をUPいたします。
( 下の画像をクリックすると、大きくPDFが開きます )

madorinohinto20110521.jpg


本好きのお客さまには、間取りを考える時に、
造り付けの本棚をおススメしています。

壁面いっぱいにリビングなどに配するのも素敵♪
あとは、動線上必要な通路やホールの一角に設けることも、
空間が活きてきて、とってもおススメな工夫になります♪

↓ PDF左下事例、練馬の家ライブラリーホール。

Library-hall-nerimanoie.jpg 1階リビング上部が吹抜け。
その吹抜けをグルリと囲むホールに、
パソコンカウンターと、手摺を兼ねた文庫本用本棚を設置しました。
部屋と部屋を繋ぐ通路、、ホールを有効活用した事例です。

↓ 下の写真は、練馬の家、、暮らしてからの様子です。

LibraryhalLnerimanoie4.jpg ↑ 手摺兼本棚も、ピッタリとキチンと文庫本が収納、、
カウンターには、予定通りパソコン関連のモノを収納。。
家族みんなで使える書斎として活用されていらっしゃいます。

右側の間取り事例は、建築中の稲毛の家と、これから建てる葛飾高砂の家。
どちらのお施主様も子育て世代で本好きなご主人。
玄関ホールからリビングへの動線上通路に、
飾り棚 兼 本棚 として配置しました。
完成したら、また写真をUPして、ご紹介できたらいいなぁと思っています。

最後に、、本棚をつくるための基本的なデータをまとめました。
本棚を考える時に、ご参照くださ~い!
 ( ※ 寸法は、実測なので多少の誤差あります )


■ 本棚をつくるための基本データ

≪ 本のサイズを知ろう! ≫

文庫本 ;105㎜×150㎜
単行本 ;130㎜×190㎜
新書版 ;105㎜×185㎜
A5版 (学術書、教科書など) ;150㎜×210㎜
A4版 (全集、雑誌…住む、BISEなど);210~235㎜×300㎜
B5版 (週刊誌…週刊文春など);180㎜×260㎜
※ アルバムサイズは各家庭マチマチなので、
  実寸を測定するようにするとよいです

≪ 本の収納に必要なスペース寸法 ≫

上記サイズを包括して、、少し余裕を見ても、、
奥行:250㎜ × 高さ:330㎜ 程度あれば
オールマイティなスペースだと考えられます。

≪ 棚板をどうつくる? ≫

本棚の棚は、可動棚 (かどうだな) が基本。
材種は、ランバーコア合板や無垢集成材など。
棚板厚みは、幅とデザインにもよりますが、
厚み21㎜程度で、幅800~900㎜は十分持ちます。

≪ 棚受け金物について知ろう! ≫

棚受をどうするか?
収納する本によって、調整が効きやすいのが、
「 ダボレール 」 と云うモノ。
どんなモノかは、以下のリンクが参考になります。。
楽天市場:DIY・日曜大工で「便利・安心・快適」生活♪「ダボレール」

リビングなどには、レール式ではなく、、
いわゆる差し込みダボ金物がおススメすることが多いです。
楽天市場:DIY・日曜大工で「便利・安心・快適」生活♪ 「棚ダボ」

≪ 扉の有無と 落下防止のこと ≫

本も、堂々と見せることが出来る本と、、
( ウチなら建築関係の本 )
出来たら隠して仕舞って置きたい本、、
( ウチなら、キャンディやガラカメなど少女時代からの漫画本 )
があると思います。

見せてもいいところはオープンに。
隠したいところは、クローズして扉をつけて。。
という具合にしておくと、使い勝手が良いかもしれません。

扉をつける時は、耐震ラッチもお忘れなく。。
オープンの場合の落下防止について、、
ぎっちり詰まっていると、多少の揺れでは落ちてきませんが、
本を大切にきれいに飾る方は、、、
棚板と底板を斜めにするなどの工夫をするといいと思います。
( スペースも費用もかかるのがネックですが… )




以上、間取りのヒントでした。
電子ブックも普及してきていますが、、
本が100%無くなることは考え難いです。

本好きな方には、、ぜひ、家づくりを機会に、
愛する本達へ居心地の良い場所を・・・
素敵な本棚をつくってもらいたいなぁと思います♪


  家での日々の暮らしが心地よく、、
  住む人の幸せに繋がりますように、、
  心を込めて ♪ (出美)


最後まで読んでいただき ありがとうございました!!

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「 間取りのヒント 収納力UPとバリアフリーに効果ある工夫 廊下編」
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Comments [2]

こんにちは
なるほど。。。
家も旦那さんが絵本好きで、何百冊とあり
収納には困り果てて、押入れに入れてました。
もっとよく考えて、建てるべきでしたね。
次の機会の課題となりました。

nonno様

こんにちは!

>家も旦那さんが絵本好きで、何百冊とあり
>収納には困り果てて、押入れに入れてました。

そうなんですね~!!
絵本が好きって素敵なご主人ですね♪

本の収納って忘れがちですが、、
意外と省スペースで収納できるので、
ほんの少しの工夫で空間が活きてくることもあります。

次の機会に、ぜひ参考にしていただければと思います。

コメントありがとうございました!!

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プロフィール

写真:牛尾 出美

一級建築士
牛尾 出美
(ウシオ イズミ)

1973年2月生まれ。暮らしと家が大好きな女性建築士。東京都江東区のリノベーションしたSOHOマンションで住宅設計事務所を運営。
シアワセを感じるコト&モノは、猫・カメラ・旅・花・珈琲・映画・読書♪

いいひ住まいの設計舎 一級建築士事務所

代表:
牛尾圭一、牛尾出美
資格:
一級建築士2名
構造設計一級建築士1名
一級施工管理技士1名
住所:
東京都江東区東陽2-3-1-106
電話:
03-3648-5711
FAX:
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