通風を学ぶ。

bbSeminar20140224.jpg

南雄三先生が主宰するBB研究会に入っています。

2ヵ月に一度、セミナーがあるのですが、
先週、そのセミナーに参加してきました。

前回も、凄くオモシロクためになったのに、、
暮のバタバタでUPできなくって…(^_^;)
今回のはぜひぜひお伝えしたいなぁって思ったので、、
何とか一週間以内にUPです^^

題材は、 「 通風トレーニング 」

南先生の新しい著書を読み解きながら進められていきました。

 今、通風シミュレーション出来るソフトも世の中に存在。
 でも、すごく高いもので、一般の設計者には手が出ない。

 ただ、例えソフトを使えて設計したとして、 結果を読むにしても、、
 通風に対しての、” 感覚 ” を宿さないと読めないもの。。

 まして、ソフトを持たない設計者たちは、
 その 感覚 を宿して、通風に対する眼力を鍛え、
 設計することがとても大切になってくる。

と、南先生は力説。

   通風感覚を宿す ← トレーニングが必要 

「 眼力を育てる  → 絵を描く → 迷いが出たら → シミュレーション 」

そう、あって欲しいと。。

通風テクニックには様々な手法があり、
それも紹介されています。。

 ▽ ウインドキャッチャーの効果的な位置
 ▽ 高窓・地窓、、窓の配し方
 ▽ 吹抜けの活用

なるほど…納得というコトが多いです。

ただ、風向き・風速・開口の位置・大きさ・高低差など、、
時と場合によって条件が変わるため、、
無限の通風テクニックが考えられるからこそ、
トレーニングが必要なのだと仰っていました。


著書内では、

→ 中盤で、
計算式を知り、解析ソフトの結果を観て、
Q&Aでドリルを解くように、、風の流れを読むトレーニング。

→ 後半で、、
南先生流の 通風計画~通風設計 が提案されていきます。

通風の考え方は万人共通ではないので、
各々の通風設計を考えて行ってほしいと、〆られ、、
セミナーが終わりました。
 

この本の目的を抜粋。。
 
 - 深い軒を持った夏の縁側で、風を感じながらスイカを食べる心地よさ……。
 - いまでは現実ではなく想像の域になってしまった日本の風景ですが、
 - それでもわれわれ日本人は通風が大好きで、
 - どんなに冷房が当たり前になっても、通風を捨てようとはしません。
 
 - とはいえ、われわれは通風についてよく知っているかといえば、
 - 情緒的に感じているだけで、科学的にはまるで理解していません。
 - それが証拠に、家のデザインが変化する中で、通風に疎い設計が氾濫し、
 - 暑苦しく、空気が淀んでいる家が多くつくられています。
 
 - 通風を勉強しようにも、専門書として編集された本は見当たりません。
 - 改正省エネ基準でも「通風」の項目があっても、その評価手法はとても難しくて……。
 
 - そこで、誰にも理解でき、
 - しかも通風設計までの知識が得られる本をつくりたい……と思いました。

 ( 上記 通風トレーニング 南雄三著 (株)建築技術発行 より抜粋 )
 
南先生自身が、通風を学んでいった過程を追うことで、
読者にも、通風を理解してもらうことを意図され、
編集された本だそうです。
 
なので、計算式だらけ( 勿論出てきますが、、) じゃなく、、
難しいことばが連なる長文を駆使しない構成なので、
感覚的に、イメージしながら読み進めていけました。

( これ↑ ↑ 恥ずかしながら、、
  数学脳 を持たない私にとって、、重要ポイント☆ (^_^;) )

Wind-from-window_iihi.jpg

私自身、風通しの良い家が大好き。
幼いころの原風景が、まさに、、’縁側でスイカ’の世界^^

だから、風通しの悪い家が大嫌い。。

多分、多くの人が好きじゃない筈なのに、、
どこどこで設計中の図面ですと見せられる家に、
その配慮がされていない。。ことが残念ながら多い。。
アドバイス差し上げても通じないコトがありましたね。。(^_^;)

あと、デザイン優先で作られたと思われる立派な家で、、
換気をきちんと施主さんが理解していないと、、
住んでからしばらくすると、大抵かび臭いことが多い。

また、窓をあまり開けない前提で、
換気システムなどが完備されていても、
20年以上経過した家などでは、、
その換気システムも壊れたまま放られていることが多く、、
しかも、窓を開けて風を通すような設計になっていないから、
淀んで湿った空気はカビやダニの温床をつくり、、
かび臭い家になりがち。。。

風通しの悪い家って、、
どっか無理している家な気がするんですよね。。
そして、無理している家は、家の中の ”気” も淀むと感じます。。

これまで、今までの経験や自らの感覚を基に、、
「風通しの良い家」 を、、設計してきたつもりですが、、
この本をもう少し読み込んで、眼力を鍛え、、
テクニックを得たいと思いました☆

もうひとつ、、この本の設計事例の、
南先生が基本設計をされた狭小パッシブの家、、街弁Ⅱも、
すごく良かったです♪ ( 完成見学会がすっごく楽しみ~^^ )

設計者の頭には、間取りの組み立て時にも、、
使い勝手を踏まえながら、通風・採光・構造・インテリアetc…
施主さんには、その時点で見えてこない間取り以外のコトを
インプットしながら、考えているモノなのです^^

この事例での、南先生の設計過程を聞いて、改めて実感。

間取りの組み立て方、、
最近、特に回遊動線についての質問をよくいただきます。

間取りの組み立て方、、回遊動線の設計のコツ、、を、
記事としてまとめていますので、
また、ご紹介したいと思います(^_-)

  読んでくださった皆さまにとって
  素敵な ’いいひ’ が訪れますよう… 

  家での暮らしが心地よいことが
  住む人の幸せに繋がります!!

  心を込めて♪ (出美)
 

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プロフィール

写真:牛尾 出美

一級建築士
牛尾 出美
(ウシオ イズミ)

1973年2月生まれ。暮らしと家が大好きな女性建築士。東京都江東区のリノベーションしたSOHOマンションで住宅設計事務所を運営。
シアワセを感じるコト&モノは、猫・カメラ・旅・花・珈琲・映画・読書♪

いいひ住まいの設計舎 一級建築士事務所

代表:
牛尾圭一、牛尾出美
資格:
一級建築士2名
構造設計一級建築士1名
一級施工管理技士1名
住所:
東京都江東区東陽2-3-1-106
電話:
03-3648-5711
FAX:
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