カテゴリー:間取りのヒント

2008年10月29日


間取りのヒント「小さな家のパントリー付キッチン」


家のことをほぼ毎日考え、
色んな家に住まう方々に会ってお話することも多い私達。
「間取りのヒント」 今回は 「小さな家のパントリー付対面キッチン」です。

都内で仕事をしていると、限られた敷地面積、法規制をクリアした
小さな家を設計することも多く、十分なスペースを確保できない中で
いかに暮らしよくするかに、頭をひねります。

今回の事例は 「 間口が2間(約3.6M)で3階建の家のキッチン 」
この家のように、、敷地が狭いと、2階にLDKを配置することが多いです。
奥さまのキッチンに対するご要望は、絶対に対面キッチン。
トイレや階段の位置は、上下階の間取りにも影響するので変えられず、、
実質、真四角の4.5帖のスペースで、対面キッチンを考えました。

リビングに対して、キッチン間口が狭い場合(1間半約2.7M)、、
間口の狭いコンロ側1800㎜をリビング側に向けると
対面キッチンが可能になります。
対面側には、壁や吊戸棚は設けず、アイランド風の配置。。
(ふつうの対面キッチンだと、I型キッチン2550㎜+通路で2間約3.6M必要
              コンパクトなI型2250mm+通路でも 3.185M必要)

プラス、キッチン周りに必要最低限の収納と家電置場を確保。
調理家電や普段使いの食器や鍋や調理用具、、ゴミ箱。
これを造り付けの背面収納で納めます。
(いじましいほどキチキチな組合せですが、、、笑)

それでも収納は足らないので、別にパントリーを設けることに。
奥さまの要望は、収納戸棚 風ではなく、、、
「隠れ家のようにこもれる?」(奥さま談)キッチン納戸が欲しいとのこと。。。

広い家なら、キッチン納戸(食品庫)は最低1.5帖ほど、欲しいところですが、、、
この事例では、0.75帖の食品庫を設置することで、ご要望に添いました。

↓ プランをアップします。(クリックしていただくと、PDFで開けます)
iteikitchen.jpg    
いつものようにラフなスケッチ。ご勘弁くださーい。。。


キッチンの設計は、設置階やレイアウト、、ケースによってホント色々ですが、、
この事例のように、、、小さい家でも、、
キッチン納戸(食品庫・パントリーなど呼び名色々)があると実に便利。
そこで、今回は小さな家にも是非欲しい!!
キッチン納戸(パントリー)を考えるときのヒントをまとめてみま~す!


暮らしやすい間取りのヒント → 小さな家にもぜひ取入れたい
                    パントリー付キッチン
 
 間取り名:パントリー ( 別名称: キッチン納戸・食品庫)
        パントリーとは、、、
        本来飲食店で食器やテーブルリネンなどの保管、
        配膳を行う収納庫の意味。
        住宅ではキッチンと併設される納戸、食品庫のことを指す。 

 ≪形状のおススメ≫
 キッチンの設置階、家の広さによっても異なりますが、、
 今回は、小さな家のウォークインタイプのパントリーについて。
 
 キッチンと繋がる動線位置に設置。(ダイニングに近い側が便利)。
 入口は、引戸など邪魔にならない扉を。。設置できない場合は、
 事例のように、ロールスクリーンで目隠しするだけでも良い。
 扉をつけないと、広さが少しでも確保できるメリットがある。

 収納の棚板分と人ひとりが入れる広さを確保(最低で0.75帖位)。
 
 収納部は、可動式の棚板を設置。(ダボレールが便利)
 食品庫の棚板の奥行は、浅くする。150㎜~広くても300㎜。
 奥行が深いと、二列や三列に並べるようになると
 奥のモノが取り出しにくい。(事例では180㎜)。

≪失敗例≫
 半間の収納庫があった家では、奥行の深い棚だったので
 奥のモノが取り出せず、、賞味期限切れを発見しにくく
 死蔵品置場になってしまった事例も。。。
 人が入れるウォークインタイプか、奥行きの浅い戸棚タイプが
 パントリーには適しているようです。
  
 ≪キッチン納戸 収納リスト≫
  常温保存の食品ストック(乾物、缶詰、米、調味料など)
  飲料品の買い置き(ミネラルウォーター、ビールなどアルコール類)
  梅干しや梅酒などの保存食品置場
  季節モノの食器類(正月用品)、土鍋、カセットコンロ等
  掃除用具置場も兼ねること多い(クイックルワイパー掛けフックも忘れない)
  洗剤等ストック品等

  ≪取り付けるのを忘れないもの≫
  コンセント(掃除機の充電に使ったりするかも)
  照明 ( 邪魔にならないダウンライトがいい )
   換気窓又は換気扇 (是非!湿気がこもらない対策を!)
  棚は建築工事で、ランバー材とダボレール等で設置
  フックなどを取り付ける場合もあるので、壁下地も入れてもらう


暮らしやすい家にするため「間取りのヒント」を生かしていただけると幸い。
「小さな家のパントリー付キッチン編」 でした。

今度は、1階に設ける勝手口を兼ねたパントリー付キッチンや
主婦室を兼ねたパントリーを併設したキッチンの事例を
いずれ、、UPしたいと思っていま~す!(出美)
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2008年09月04日


間取りのヒント 「猫トイレの工夫」


家のことをほぼ毎日考え、
色んな家に住まう方々に会ってお話することも多い私達。
「間取りのヒント」今回は 「猫トイレの工夫 編」です。

我が家には2匹の猫がいます。
大切な いいひ住まいの設計舎のスタッフです。
なので、、、現住まい兼事務所をリノベーションするときに
彼らの居心地もモチロン考えました。親バカですね、、(笑)。

「猫のトイレ」、、以前の住まい(マンション)では位置を転々としていました。
最初は、リビング、、その後比較的広いスペースだった廊下に置き、、
しかし、玄関から丸見えなのと臭いが気になって数ヶ月で移動。
結局落ち着いたのは、、洗面所。
換気扇があり、臭い対策が可能だったからです。

しかし、トイレの後始末が結構不便でした。

なぜなら、、、
ウチは、「にゃんとも清潔トイレ」を利用。
砂代わりの「ウッドチップ」と「大」は、くっつかず離れるので
「大」は水洗トイレに流せます。
しかしトイレと洗面所が離れているので、
イチイチ、スコップに「大」を集めてトイレに流しに行くのです。。。
途中、オットとこぼしてしまったり。。。

それが非常に不便でしたので、、、今度は人間トイレの近くに
猫トイレを置きたいと切望していました。
(切望ってほど深刻ではありませんね。。)(苦笑)

広い家ならば、色々な工夫ができますが
狭いマンションでは、空間を3次元で利用して、利便性を高めることも必要。
今回は、我が家でしてみた間取りの工夫を ↓ まとめてみました~!
下記をクリックしていただけると、大きく開きます。

nekotoirekufu.jpg   
相変わらず なぐりがきのスケッチ、、、見にくいかもしれませんが
ご勘弁ください~~。。。
写真モデルは、、、
いいひ住まいの設計舎の にゃんこ 「のる」 に協力をしてもらいました~。

暮らしやすい間取りのヒント → 猫トイレの工夫
 
 間取り名: トイレ ( 猫トイレ併設タイプ )
        ペットのトイレ置場は、以外に忘れがち…
        後始末のことも考えると人用トイレに併設すると便利!
        トイレに直接流せる 「トイレ砂」 もあります 

 ≪形状のおススメ≫
 ◎猫トイレは場所をとるが、天井高は低くてもOK
   上部を収納、下部を猫トイレスペースとして利用すると
   空間を無駄なく使えます
 ◎人間の入口とは別に、猫用の出入り口を設置
   ペットドアをドアに取り付けるのでもいいですが
   壁に15㎝~20cm位の開口をあけるだけでもOK
 ◎猫トイレが見えるのが気になる方は、カーテンや扉などで
  目隠しすることも考えましょう
 
 ≪素材や設備のおススメ≫
 ◎壁や天井の仕上に珪藻土を使用 (臭い対策)
   珪藻土は臭いを吸収分解してくれる効果有
 ◎床や壁は、爪を立てることもあるので、堅い素材を…
   床:タイル、Pタイル、リノリウム(ワックス必須)
   壁:床から30~50cm位まで、キッチンパネル材や
    タイルを貼ると、爪をたてられず、尚且つ掃除しやすい
    というメリットがある
 ◎換気扇は必須!タイマー付なら尚良い
 ◎流せない砂の場合、又はペットシーツやマットを捨てる
  臭いの漏れないゴミ箱を置くスペースを確保することも必要です


猫用トイレだとこんな風に考えたりもできます。
今まで数多く家の設計をやらせていただきましたが、、、
ペットのトイレについて、予めお話したことって本当に数えるほどかも。。
完成して伺うと、アララ~!可愛いペットが居たりして、
もっと気をつかうべきだったと反省することも、、過去にはありました。ハイ。

ニッチなネタでしたが、これもひとつ暮らしやすい家をつくる
「間取りのヒント」として参考にしていただけると幸い。
「猫トイレの工夫 編」 でした。(出美)

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2008年08月11日


間取りのヒント「LDK続き間和室編」


家のことをほぼ毎日考え、
色んな家に住まう方々に会ってお話することも多い私達。
「間取りのヒント」今回は 「 LDK続き間和室を心地よくする工夫 編」です!

都内近郊だと敷地の制約が大きく、、、
理想の間取りを取れずにジレンマを感じてしまうことも多いですね~。

LDKに続く和室というのは、、、
あるときは客間、、
あるときは居間、、
あるときは寝室、、
という具合に、フレキシブルに用途を変えて使えるため
使い勝手良い間取りの配置といえるかもしれません。

とってもスタンダードな間取りであるからこそ、、少し工夫するだけで
もっと心地よく住まえるように出来る工夫があるので、、、参考にしてください~!

「和室の広さは6帖以上で、押入、床の間をつけたい」
「リビングから続くので、間仕切戸を外して一体で広々使いたい」
「続き間で使うので、インテリアも違和感なく使いたい」
「風通しを良くしたい」

こんな要望をいただくことが多いのですが、、、 
普通にレイアウトする間取りにありがちなデメリットを挙げての
間取りのヒントを載せました。
解決策のひとつとして ↓↓↓ PDFと 間取りのヒント 参照してみてください!

tsudukimawasitu.jpg    

いつものようになぐりがきで見えにくいかもしれませんがご勘弁願います。。。

暮らしやすい間取りのヒント → LDK続き間和室
 
 間取り名:和室(LDKに続く場合)
        LDKに続く和室はフレキシブル用途で活用できるメリット有。
        客間、家族がくつろぐ居間、場合によって寝室としても利用可。
 
 ≪形状のおススメ≫
 ◎LDKと一体で使うので、間仕切り戸は
  フルオープンにできるような引戸を使うといい。
  (4枚引き違い戸、引き込み戸) 
 ◎通風のため窓を2ヶ所確保。
  片方は地窓を取り、上部を吊押入にし  スペースの有効利用を!
  地窓には、面格子をつけておくと、開けたままでも安心できます。
 ◎床の間スペースは、飾るモノによりますが
  幅4.5尺(1,365㎜程度)あれば十分でしょう。
 ◎収納は、一間の押入と同等の収納量を確保するなら
  吊押入幅を7.5尺(2,275㎜)取るといい。
 
 ≪インテリアのおススメ≫
 ◎リビングと一体になるので、、、長押は回さない。
 ◎建具の内法(うちのり)を洋間と合わせる。
  障子は使わずに、よしず風ブラインドや和紙風ロールスクリーンを
  使うと、リビングと続き間でも違和感なく見える。
 ◎吊押入や間仕切り戸は、タイコ貼のふすま(縁が無いモノ)
  又は 桐などのフラッシュ戸を使うと、洋間と一体でもおかしくない。
 ◎リビングと同じ壁・天井仕上げにする。
  ラフな塗り壁がおススメ(珪藻土、、漆喰、、など)
 ◎吊押入下と床の間に間接照明を入れると、、夜の雰囲気が2重丸!

※ ただし和風っぽい家、、民家風の家だったら、、インテリアヒントは
  また違ったモノになります。この場合はナチュラルな洋風リビングを
  想定しています。 


今の時期、、エアコンじゃない地窓から吹き抜ける風が心地いいんですよね~。。
和室の真ん中にゴロンとして自然の風を感じ読書しながらまどろむ、、、
な~んて、、イイですよね~(笑)。
過去やらせていただいたお客様からも、、地窓の効果は評価が高いです!

暮らしやすい家にするため「間取りのヒント」を生かしていただけると幸い。
「LDK続き間和室 編」 でした。(出美)

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2008年07月24日


お宅訪問「ルーフバルコニーを愉しむ家 11年目のH邸」

hteikoraju.jpg    
家づくりを終えた後、、
悩んで決めた間取りが暮らしに活きているのか?
設計者としては、とっても気になります。
(これから建てられる方もきっとそうでしょうね。。)

特に、、、非日常的な空間を提案したものの
利用されなかったらどうしよう、、とか(笑)。
なので完成してからの暮らしを垣間見させていただくことが
とても勉強になるのです。

そこで、、、過去に設計したお宅の間取りや使い勝手の感想等を
アップさせていただこうと思いました!!

「お宅訪問 第1回 ルーフバルコニーを愉しむ家 築11年目 H邸」

24歳の頃初めて個人住宅を設計させていただいたHさん宅です。
築11年のお宅は、木造3階建 3SLDK+ビルトイン車庫付。
リビングの隣にはルーフバルコニー(9帖)があります。
部屋にしたらという意見も出たのですが、
当時の私は(今もですが)宮脇檀先生の本に影響を受け
「外部空間での食事の愉しみ」、、、
「家に居ながらして外部と繋がれる空間」、、、
そんな、、、「家+α…」を、どうしても取入れていただきたかった。

結果それは大正解!!

夜風が心地良い季節には、よくそこで夕食をとるそうです。
(今の時期の夕涼みなんて最高ですよね!)
キャンドルを置いて、音楽をかけて、、、
家に居ながらにしてレストランでの食事のよう。。。
(私もご一緒させていただいたけどとっても素敵♪)
それに、お子さんが小さい頃は、ピクニックランチを楽しんだりして
そこは今でも家族のお気に入りの空間なのだそうです。
 
↓↓↓ 間取り。。クリックしていただくとPDFがひらきます。
madori1-3.jpg
間取りを改めてみると、、クルクル回れる動線。(2階は特にそうです)
回遊性のある間取りがこの頃から好きだったのですね~(笑)。
敷地が変形でしたので、、凸凹も多いです。

間取り的にお客様がこだわられたのは、2階LDKでしたので
キッチンにサービスバルコニーとらせん階段をつけましたこと。
勝手口的要素が確保でき、ゴミ出しや配送時に重宝しているそうです。

◎キッチンDATA:トーヨーキッチン幅2550㎜、奥行750㎜、人工大理石トップ
            背面調理カウンターW1200㎜にモビルコンテナ(作業台)付
            家電収納庫、ユーティリティ収納庫(掃除用具もしまえた)
            食器洗い乾燥機付

料理上手のHさんの希望で、キッチンの奥行が通常より150㎜広い
トーヨーキッチンを入れました。
扉色はパステルイエロー、キッチンパネルは木目で、ガス廻りはステンレス。
今はどこも似たようなキッチンがあるけれど当時はダントツに新しかったんですよ。

キッチンの不満は、食品庫を増やしたいこと。。。
バーンと収納部屋として設けるのも「有」だったのでしょう。           

新築当時、、予算の都合で入れられなかったモノも
暮らしながら、その必要性を見極めて徐々に入れてくださいました。

 ◎ バルコニーのオーニングテント、庇 
 (西向きは猛烈に暑いそうです)
 (↑ コレは新築当時から入れるべきだったと私は反省、、)
 ◎ ガスオーブン
 (7年目位?コンロがダメになったときに交換と一緒に。確か。。。)

Hさんに伺った、、、こうすればよかったと思うこと。
◎ 食品庫をもう少し大きく作っておけばよかったこと、、
◎ 主婦机か、奥様専用の趣味の小部屋が欲しかった、、
◎ 庭の樹の種類を吟味すべきだった (成長しすぎて手入れが大変)
◎ 子供室を仕切っておけば・・・ (でも小さい頃は良かったそうです)
などなど。

あとH邸で、思い出深いのが、、、外壁のこと!

当時消費税が3%→5%に上がる前の駆け込み需要で
決めていた外壁材が全然入らなかったのです。。
気に入ったものはことごとく納期がかかり、、、断念。
、、、結局、高価でしたが、INAXの乾式タイルを頑張って導入。
(高いから在庫があったのでしょうね~)

10年過ぎた今の家を見ると外壁のメンテナンスが全然要らず、、
ちょうどお子さんの学費もかかる時期でしょうから、、
Hさんにとっては nicechoice!良かったのかもしれません。

家づくりは建てて終わりではないことを実感させられます。
Hさん、ありがとうございました~!!

間取り大好き、、家での暮らしが大好き、、
これからも自己研鑽を積んで、いい住まいをつくっていきたいですね。(出美)
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2008年07月11日


「西の魔女が死んだ」おばあちゃんの家と間取り

majononiwa.JPG 職業柄でしょうか、、
映画を見ていると
家やインテリアに
つい目が行って
しまいます。。。

「西の魔女が死んだ」
、、、久しぶりに
ストライクゾーンに
入った映画でした。。。

実際に撮影に使われた
家があると知って
先週土曜日、、
松本での勉強会に
参加する道中に寄り道。



清里の清泉寮近くのとっても清々しい空気感の森の中に佇んでいました。
可愛い家!!こんな家が大好きです。。


majosink.JPG ←西の魔女こと
英国人らしい
おばあちゃんの
キッチン。。

陶器のシンク、、
木製の調理台、、
白いホーローの
ガスコンロ、、、
木製サッシの
アンティークな
ガラス。。。

このキッチンで
サンドイッチを
つくっていたシーン
が印象的でした。。



nishimajonoie.JPG
←アプローチから
サンルーム方向を
のぞむ。。

実際に全篇をココで
撮影したそうですが
築40年経ったかの
ようなこの家、、、
実は新築だそうです。

古びた風合いを
醸し出す映画美術の
技術ってスゴイ~!!
実物前にしても
気付かずに
建築屋ふたり
うっかりだまされて
しまいました。。(笑)

↑ サンルームは残念ながら屋根が葺かれています。
(国定公園内に建てる建築物への規制らしい)

映画は英国人のおばあちゃんと不登校の女の子が
森の中でのおばあちゃんとの暮らしを通して心通わせる物語り。

「日常をしっかり生きることは、生きる強さを持つこと」
魂がよろこぶ生き方をすることが大切なんですね~。。
人間が生きる意味、、死んでしまうこと、、色んなことが胸にくる映画でした。。

映画のなかでの森の暮らしの描写も素敵でした~。
、、野苺のジャムを煮ること
、、シーツをラベンダーの植込みの上で乾かすこと
、、庭の畑でハーブや野菜を育ててそれが食卓にのぼること

そういえば前に「どんな家に住みたい?」といいひブログに書いたことがありました。
このおばあちゃんの家は私の理想にかなり近い家!

庭に続くサンルームとキッチンが繋がっている間取り、、、かなり好き。
デッキテラスと庭のつながりとか、、憧れます。
独立したキッチンで、、朝食用の小さなテーブルがあるのって
よく海外のインテリア写真集で見かけますね~。。

現地でざっとスケッチしたのでPDFをUPしてみました ↓ ↓
majomadori.jpg  
いつかこんな家に住んで庭の木の実でジャムを煮たいです。
かつてのオリーブ少女が夢を馳せています(笑)。。 (出美)

「西の魔女が死んだ」 おばあちゃんの家の情報はコチラ

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2008年06月25日


間取りのヒント「シューズインクローゼット」


家のことをほぼ毎日考え、
色んな家に住まう方々に会ってお話することも多い私達。
「間取りのヒント」今回は「シューズインクローゼット編」です。

最近ケアマネージャーさんのお宅をプランニングしている時に
「玄関の奥にもうひとつの玄関をつくってほしい」 と云われました。
最初は 「・・・?」 だったのですが、よくお話を聞いてみると
シューズインクローゼットを設けて欲しいということだったのです。

その奥さまは、仕事がら色んなお宅にお邪魔するそうですが
あるお宅の使い勝手を見て 「いいなぁ」 と思われたそうです。

玄関ホールのスペースは広くて立派でも、お年寄りの住むお宅には、
外出用車椅子や買い物カートや杖などが出しっ放しになっていることが多く
雑然とした印象になりがち。。。でも収納スペースがないので仕方ない。。。
けれどそのお宅は、玄関の一角に設けられたシューズインクローゼットが
実に機能的に働いていたそうなのです。

このシューズインクローゼット、、最近はよく取り入れられていて
建売や分譲マンションの広告でよく見かけますね。

一戸建ての住宅でよくあるのが、広くて入口がひとつしかないタイプ。
収納量は増えますが、、、まさに物置になってしまいます。
きっと捨てられないモノたちの居場所になって
あんまり「気」の巡りもよくなさそう。。。
玄関先には、あんまりおススメしたくありません。
で、どんなふうに考えたらいいのかまとめてみました。。。↓ 

暮らしやすい間取りのヒント → シューズインクローゼット
 
 間取り名:シューズインクローゼット(略称:S.I.C)
        ウォークインクローゼット(略称:W.I.C)から来る造語だと思われる。
        玄関土間収納と云われることもある。
        一般に玄関脇に設けられる土間続きの収納スペースを指す。
 ≪形状のおススメ≫
 2WAY(玄関土間とホールに面して入口がそれぞれ)がおススメ。
 お子さんが 脱ぎ散らかした靴も平気です。(しつけとはまた別)
 家族の裏動線として使えるため、玄関がスッキリ片付くメリットがある。
 
 ひとつのドアで広いと収能力はUP。
 しかし何でも放りこめると、片付けにくい納戸になりがち。。。
 何が入っているか一目で分かる奥行きの浅い棚+通路スペースで
 どの位のスペースが必要かを逆算するといい。
 
 狭い玄関なら、靴箱以外に 半畳位の土間収納があると便利。
 0.5帖~1帖のスペースがおススメ。
 土間として使えベビーカーや車椅子、買い物カートが置けます。

≪玄関周り 収納リスト≫
   靴、傘立て、コート・雨具、外回り掃除用具、古新聞ストック
   キーケース、宅急便置場、荷物受取用ハンコ入、ペット用リード
   生協のボックス、スキー、ゴルフバッグ、子供の遊具
  ベビーカー、車椅子、買い物カート、車用品(外に物置あれば別)

≪取り付けるのを忘れないもの≫
  コンセント、照明、換気窓又は換気扇
  ハンガーパイプや大まかな棚は建築工事で取付たほうがいいが
  イケアやホームセンターなどで
  収納ラックを購入して取り付けても使い易い。
  後から取り付けられるように、壁下地を忘れないよう
  工務店さんにお願いするといい。


↓ は、私がおススメする2WAY間取りの一例。(画像クリックするとPDFに飛びま~す)
t tei.jpg

暮らしやすい家にするため「間取りのヒント」を生かしていただけると幸い。
「シューズインクローゼット編」 でした。(出美)

2008年06月12日


間取りのヒント 「勝手口」


家のことをほぼ毎日考え、
色んな家に住まう方々に会ってお話することも多い私達。

いいひブログに、「間取りのヒント」というカテゴリーを追加しました~!

実際にあったエピソードとラフなスケッチと共にお届けいたします!
今回は「勝手口」です。(なぐりがきのようなモノでスミマセン)

先日、あるお客様から、勝手口ドア交換工事を頼まれました。
私が初めて住宅設計をしたお宅のご実家。
築30年は経つお宅ですが、今ではナカナカ建てられない
本格的な日本家屋、立派な佇まいなのです。
mkatteguti.jpg
間取りも当時の普通の家に比べると使いやすそうだと感じます。
オープンタイプの広々としたダイニングキッチンに続く洗面所。
このお宅は、そこに勝手口がついています。
キッチン~洗濯がひと筆で繋がっていて、家事動線も考えられている。
くるくると廻ることのできる動線も使い勝手よさそうです。
でも、ある不満を仰られたのです。。。

家を切盛りしてこられた、奥さま(70歳)いわく、、

「この家はどこも良くできているんだけど、、、
 勝手口の土間が狭いのが失敗したと思うのよ~
 靴だけ脱ぐための土間だけじゃ狭いわ。。
 やっぱり広いお勝手口があると何かと便利よね。
 お野菜とかも置いておきたいし、、、
 ちょっとした宅配の荷物もあるじゃない。。
 もう少し私が若ければ、リフォームしようかと思うけど
 まぁ、、何十年も使ってきて、、今さらですね(笑) 」 、、と。

確かに。。。その後も話は続いて、、、主婦歴40年以上の奥様と
どんな勝手口にしたら使いやすいのかを色々とお喋りしました。

暮らしやすい間取りのヒント → 勝手口
 
 勝手口:台所の出入り口。
       また、外から台所に通じる出入り口 (大辞泉より)
 
 玄関を立派につくったって、どんなにリビングを広くしたって、
 舞台裏(家族の裏動線)がない家は片付かず使いヅライ
 
 暮らしの表舞台ではないところ、、、
 例えば勝手口や土間収納(シューズインクローゼットなど)があり
 暮らしの舞台裏をキチンと考えられている家は片付くし使いやすい
 
 室内の土間は便利、 ストックヤードとして利用可能だから
 
 根菜類保管場所、生協などの宅配箱の置場所、子供の遊具置場
 ほうき、チリトリ、水撒きのホース等外回り清掃用具の置場所
 分別ゴミの一時保管場所、ペットやお子さんの裏動線
 
 確保できていますか?


暮らしやすい家にするため「間取りのヒント」を生かしていただけると幸い。
「勝手口編」 でした。(出美)

プロフィール

一級建築士
坪木出美
(ツボキイズミ)

8年間、住宅会社の設計士として多くのお客様の家づくりに関わる。 その後「いいひ住まいの設計舎」として独立。 東京・神奈川・埼玉・千葉など首都圏を中心に設計・リフォームなど奔走中!