カテゴリー:住まいのメンテナンス

2011年11月27日


イギリス人の住まい観と不動産事情_リノベーションセンター①


今日は、英国の不動産事情とイギリス人の住まい観についてのお話を。。

― イギリス人は、家の話が大好き ―

今回参加した視察ツアーのバスの中で、
ロンドン在住のガイドさんが、話してくれた興味深い話題に、
思わず、耳がダンボになったワタシ(笑)。
( わーい!参加して良かった~♪ と、メモメモ …笑 )

家にかける情熱は世界一と、、本では読んでいたが、、
やっぱりそうなのか。。で、、なぜ???
なぜなら、、イギリスでは 「家」=「資産」だから。。

当たり前じゃない!、、と、笑わないでくださいね。
そこには話の続きがあって、、、
「家」 が自分の資産を増やしてくれる
「 資産運用 」 としての役割もあるから。。
なのだそうです。

houseproudukhouse2010summer.jpg
( ↑ 写真は、2010年夏、、コッツウォルズでの一枚。)
( 庭の佇まいもと~っても素敵なはちみつ色の家に売り家の看板が…! )
( こんな家を見るたびに、、イギリスのお家事情が知りたくて、ウズウズしていた私 )

▼ イギリスの中古市場とイギリス人的理想の住まい遍歴 ▼

ただ、そう簡単に新築できるようなお国柄ではないので、
当然、中古市場が活発。
その市場、、日本が16万戸に対し、、イギリスは80万戸。

家の評価価値も、、
日本:25年に対して、、

米:50年(日本の2倍)
英:75年(日本の3倍)

と、違うそうです。

またイギリスは、古くから、国民に貸家より持ち家に住むことを推奨していて、、
借りるより、、所有していた方がお得になるようなシステムになっているとか。。

若者も、働きはじめるとすぐに親元を離れ、、自活。
そして、、自分が手の届く範囲の ‘フラット’(マンション)購入。
結婚、、子供誕生、、という人生の転機に、 「家」 を住み替えていく。。

子供が巣立つと、夫婦ふたりでは広くなった家をまた売却して、、
最終的には、、カントリーサイドに小さなコテージを持ち、
売却益で得た資金をもとに、のんびりと暮らすというのが、、
イギリス人的な理想の住まい遍歴。。

▼ イギリスの住宅ローン と イギリス的住まい観  ▼ 

( ↓ 写真、ヒッドコットマナーガーデン近くの、可愛らしいコテージ )
( こんな、美しいカントリーサイドの古くて小さな家ほど人気が高い! )
ukhouse2010summer2.jpg
― 住いというものは、そう急速に変化するものではない。
― 同じ屋根の下で何世代もが生活し続けるのである。
― もしイギリスを象徴するものが何かと問われれば、
― 人はただちにこう答えるに違いない
― それは古いイギリスの民家だ。

( 上記、 イギリスの田園生活誌 デイヴィッド・スーデン著 
                  山森芳郎・山森喜久子訳 より抜粋 )

上記の文章に現れているように、
家は世代を超えて住み継がれて当たり前なもの。
その感覚は、現代においても、同じらしいので、、
日本人の家に対しての感覚とは、大きく違うことを実感します。

そして、日本のように、人生をかけてのローンを組み、
一世一代の大仕事として、家づくりをするようなお国柄ではないよう。。

住宅ローンも、
イギリスは、「 土地+家 =不動産としての価値 」 に対しての融資。
対して日本は、「 人としての信用=返済能力 」 を評価して融資。

言い替えると、、返済能力を人に背負わせないというのでしょうか。。
今は、不動産の価値に対して3倍の融資をつけてくれるそうです。

だから、借りやすく、家に対しての評価も崩れないので、
長期の展望が立てやすい、、という特徴があるそうです。

▼ 古い家ほど価値が高い訳_ヴィクトリアン様式が人気 ▼

あと、、
イギリスでは、、家を持つなら古い家!
古い家に投資するのが利口!
そう、云われているそうです。

なぜなら、、
古いものは、無くなっていく運命で、決して数は増えないこと。
そして古いものには、時を重ねたモノにしかない味わい、、美しさがあり、
そこに、イギリス人は価値を見出すから。。。

なので、新しい家が古い家より価値が上ということは決してなく、
イギリスでは新築の家より、
お金がかかっても住みにくくても、、
古い家の方が、断然、、依然、、人気が高いそうなのです。。

なかでも特に人気なのが、ヴィクトリアン様式の家。

ただ古ければ良いと云う訳ではなく、、
素晴らしい変身を遂げるには、、
元々の土台が良いものであることが、
云うまでもなく、物件を選ぶ大切な選ぶ基準というのは、日本と一緒。

( ちなみに、住宅ローンの融資を受ける際に、
 ‘サーベイヤー’という家の調査をする職業の人に、
 徹底的にその素生を調べてもらうことが必須条件。。
 このあたりのことは、また別な機会に詳しく書きますね )

ヴィクトリア時代は、英国が地球の1/4を征服した時代。

富…豊かさが凝縮された時代だったので、
建物もシッカリつくられ、、素材も上質、、
間取り空間もよく、、天井が高いのが特徴。

いわゆる素生が良いというのでしょうか…
古くてもリノベーションしやすく人気が高いらしいです。

▼ イギリス的 住宅バブル_ 誰もがディベロッパー?! ▼ 

近年、イギリスにおこったバブル期には、、
それこそ人生すごろくゲームのように、、
一見、廃屋のようなヴィクトリアン時代の住まいを購入し、
そこをDIYリノベーションして価値ある家に変貌させ、、
驚くような高値がつき売却。。

その後も、、‘ 住み替え ’で 着実にステップアップし、、、
なんと!!最終的には、南仏にワイナリー付の邸宅を持った。。
と、いう一般人が居たとか。。
しかも、そんなに珍しい話ではない!というから驚き☆

そう、イギリスでも、バブル期には不動産価値はどんどん上昇。
そのバブルの10年間、、誰もがディベロッパーで、、
とにかく、家を転売すれば倍になって売れていったそうです。。

バブルがはじけた今でも、、
ロンドン五輪が終わるまでは、家の値段は確実に下がらないとされ、
まだ、不動産投資は活発。。。
と、ガイドさんは、近年のイギリスの不動産事情を語ってくれました。

▼ 家を愛するイギリス人_家は資産!趣味と実益のDIY ▼ 

ただ、バブルに乗じた投資 としてではなくても、、
家にこだわって手を加える人はホントに多い!!

家を愛すること、、家での暮らしを愉しむことに関しては、、
イギリス人は、ホ~ントに素晴らしく上手。。

まず、家や庭を愛する心があり、、暮らしを愉しむ基盤がある。。
インテリアを飾り、、庭を手入れし、、メンテナンスを施し、、
誰もが憧れるような家に、価値を高めていく。。
そして、自分に必要な次のステージが来たら、、
価値の上がったその家を手放し、ステップアップしていく。。

と、いうスタイルは、定着しているお国柄のようです。

私が憧れてやまない姿は、こちらですねー♪
イギリスに来るたび、、、いいなぁ~と片想い。。
そのエッセンスを日本の家にも!!と、、、
密かに発奮して帰国するのが常。。(笑)

脱線しましたが、
イギリスでは、人生のステージに合わせて、
住み替えていくのが、当たり前という感じなので、、
当然、次の売却のコトを常に考え、
お金を生み出してくれる‘資産’である‘家’を、
大切に大切に、維持するそうです。。

イギリス人は、家は住み継ぐものとして捉えているようですし、、
普段の家の住まい方が、イコール、家の価値にも直結するので、、
当然、家の手入れ、、メンテナンスには積極的。
( 実利と趣味を兼ねての家好きな人が多いのも納得! )

なので、日本よりも、ずっとDIYが盛んで、
DIYの指南書も、、ビックリするくらい、本格的。
( ↓ 写真、イギリスのDIY参考書☆ 床貼、壁紙貼はモチロン、電気配線まで! )
ukdiybook1.jpg ukdiybook.jpg
▼住まい丸ごと学べる! リノベーションセンター という施設 ▼

だからなのでしょうか。。。
こんなスゴイ施設があるのは…!

「 The National Self build & Rinovation Centre 」
( ↓ ↓ 写真 ザ・ナショナルセルフビルド&リノベーションセンター! )

UKrenovationcentre.jpg 家を修繕する、、リノベーションする、、家を建てる、、
そんな人々が、建築そのものを学べるセンターがあるのです。

ビックサイトのような展示場に、、
地盤、、基礎、、床、、壁、、屋根、、配管、、外装、、インテリア、、
全てに、実物大の模型や実物展示、、
材料・素材の商品としての情報があり、、
ひと通り見ていくと、どんなふうに家が作られているのかが一目瞭然!
教科書と現場が一体になったような、、羨ましい施設。。

一般の人が、ここで情報を集めて、、技術を学んで、、
DIY、、セルフビルドを実践していける施設なのです!!

このリノベーションセンターの中がどんなふうなのか、、
英国建築病理学の第一人者、レディング大学マイカ先生の講義内容、、
イギリスにおける住まいと健康の密接な関係、、
そんなことも、またご紹介したいと思います!!

(  ふぅ…ことイギリスの家のこととなると、、
  書きたいこと山ほど有りすぎて、、
  まとめるのに、時間がかかります~ 
  まとまりきらず読みにくいのは ご勘弁くださいね。。  汗 )


読んでくださった皆さまにとって、
素敵な ‘いいひ’ が訪れますよう、、感謝をこめて♪


家での日々の暮らしが心地よく、、
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2011年11月17日


スイス漆喰を外壁に使う_家づくりに必要なメンテナンス観

swiss-sikui.jpg
これから設計を始めさせていただくお宅で、
スイス漆喰を採り入れる予定です。

内装用は、これまでも幾度か検討に挙がったことがありますが、、
今回は外装用を採用したいと考えています。

 先月のジャパンホームショーのブース展示で、
実際に試し塗りをさせてもらったり、、その質感を体感。
先週には、営業の方が色々な資料を持って、説明に来てくださいました。

そもそも、漆喰とは?

≪ 漆喰のこと ≫
  
 ☑ 消石灰(が主成分、海藻やすさをつなぎに入れた塗り材料。
 ( つなぎに化学物質を使わなくてもいい )
 ( メーカーによっては、化学糊をつかうこともあるようです )
 ☑ 空気中の2酸化炭素と反応し、自然に固くなる性質を持っているため、
   経年変化で硬さが増し、経年劣化が非常に少ない。
 ☑ 多孔質で結露対策に優れている。
 ☑ 耐火性・耐水性に優れている。
 ☑ 強いアルカリ性を持つため、カビが生えにくい。

 上記のような特性が有。

 また、スイス漆喰(カルクウォール)の特性を付け加えると、、

 ☑ つなぎに海藻をつかっていないので、日本漆喰とは、「白」の色が違う
 → より真っ白な壁が可能
 ( スイス漆喰は ブナセルロースファイバーとでんぷんが使われている )
 ☑ 遮熱効果がある
 → 多孔質という特性から、外壁に取り込まれた水蒸気の気化熱で
  外壁の表面温度が下がるとのこと
  ( 真夏外壁表面温度:サイディングと比較して 15度も違うとか… )

swisshouse.jpg ( ↑ 去年の視察旅行、スイスクール街角での一枚。。)
( おそらく漆喰の壁だと思われます。。)
2010swiss.jpg
( ↑ズントー氏設計のルツイ邸 )

( 街では漆喰の外壁が多かったけれど、、郊外で新しい家は板張りが多い )
( よりサスティナブルな視点からの選択 )

さて、、話が脱線してしまいましたが、、
私が、この素材で、一番良いなぁと感じたのは、、
経年劣化が少ないこと。。。

スイス漆喰(カルクウォール)のパンレットで、
真っ白の外壁、、素焼きの瓦、、木製サッシをつかった、、
関西の、と、ある分譲住宅が紹介されていました。

そこは、、
白い外壁が、7年経った今でも変わらず美しく存在していて、
資産価値を高めているそうです。。

そう、家は建てて終わりではなく、建ててからが始まり。。
当たり前だけれど、手をかけてあげれば、長持ちする。。
長持ちするということは、、資産価値を高めることにもつながる。。
日本にも、そんな事例があるんですね☆

家は、必ず 「 メンテナンス 」をしていく 費用が 必要です。

外壁材を決める時、メリットデメリットをお施主さまと相談します。
塗り壁、、サイディング壁、、板壁、、
どんなメンテナンスが、、どの時期に、、必要になるか?
また、おおよその費用の目安も示させていただきます。

カルクウォールは、経年劣化が少ないと云う特性から、
将来、、メンテナンスの面において有利ですが、
最初にかかる費用が、他の外壁材に比べると、やはり高価です。
( 何に重きを置くか…価値観によって取捨選択が必要となります )

それに、家のカタチによっても、向き不向きがあります。

都内近郊だと土地の条件で、軒の出せない家も多く、
そんな場合には、雨仕舞いのことを重要視する必要があるので、
今回のような、、カルクウォールをお勧めする度胸はありません。。

カルクウォールをつかうなら、、、
それに合ったデザインを熟考して、ご提案していこう!
営業の方から、色んな本音も聞けて、、
当たり前ですが、そんな心持ちが出来ました☆


私が初めて個人住宅を手掛けさせていただいたお宅、、
Hさんの家も、14年目の今年、初めて外部のメンテナンス中。
外壁が乾式タイルだったため、主に屋根と防水の工事です。

当初、乾式タイルにかかった費用は大きかったですが、、
14年経った今でも、
外壁は当時の良さを残したまま、、時を重ねていてくれました。
( もちろん、乾式タイルならではのメンテも必要 )

家は、時間と共に確実に劣化します。。
家は、維持していくのにお金がかかります。。
デザインやロマンだけじゃ済まない。。正直、これが、実感。。

「劣化」 や それに対するメンテナンスと、
どう付き合っていけるかをイメージしておくこと。。

- 日々の自分の暮らしに、、
  その家がホントに合っているかをジャッジする!-

↑ このことが本当に大切だと実感します。

新築時は、夢見がちだったり、、
予算調整で苦しかったり、、
色んなことがあって大変ですが、
施主さまとシッカリ共有して家づくりを進めたいと思いました。


ちなみに、イギリス人は、家のメンテナンスが得意な方が多い。
それは、単にDIY好きとかではなく、、
実に理にかなった行為だから。。

家を資産価値として見てくれない日本と違って、、
彼の地では、「家」はまさに「資産」。
お金を生みだしてくれるもの。。。

そう、、「古いものほど価値がある」 というお国柄だけではない、
実質的な不動産的価値観があるのです!

次回、、イギリス視察旅で見学してきた、
家づくりやリフォーム&リノベーションの際の生きた参考書のような、、
もの凄い規模で、、ものスゴクためになる、、
「 リノベーションセンター 」と、イギリス人の住宅観をご紹介します!!

( と、ブログさぼり気味だった自分を鼓舞して、つづく …笑 )


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2011年01月24日


木の家リフォームを勉強する本_出版記念セミナーでの学び

2011012124.jpg 東京早稲田にある、赤レンガ組石造の建物、、スコットホール。

ヴォーリズの設計原案によって、1921年に建設された建物。
多くの人の寄付や協力によって、耐震補強や外観の全面改修保存が行われ、、
当時の美しい佇まいが現在に残っているそうです。

先週の金曜日、ここで開催された
「木の家リフォームを勉強する本」の出版セミナーに参加してきました。

この本での「 木の家リフォーム 」 とは、
一戸建て、集合住宅に関わらない、木を使ったリフォームを指します。

一般の方々向けに出版された本ですが、分かりやすく書かれていて、
プロでも、大変参考になる本でした。

多分、ここまで分かりやすく、
色んな事例と共に、どう実践したらいいかを掲載されている本は、
今までなかったのではないでしょうか。。。

そう!「暮らしと家」 共同主宰者の、オンドさんも、
全国の木の家リフォームの達人達として紹介されているんですよ♪
このセミナーも、オンドさん、スピカさんに誘われて行ってきました☆

2011012123.jpg
この本ができたきっかけの背景になっているのが、、
英国の建築病理学の存在。

建築病理学とは、、
「建物の劣化を診断し、評価する、、、その技術を体系化すること」

イギリスでは、古い家に住むことが当たり前で、、
新しい建物を一般庶民が建てるようなことはまず無いそうです。

人が住まいを得るためには、、、
新築ではなく、リフォームが、基本。
その際、どうリフォームするかの指針がきちんと整備されている。。。

加えてイギリスには、良質な住宅を提供することを目的とし
住環境の改善を目指す 法制度の取組みが あります。
( 以前、いいひブログでも紹介しましたが…)

【 BRE:HHSRS 】 
「 Housing Health and Safety Rating System 」の略。
「健康」から バックキャスティングして 施策を決め 制度をつくること。

段差、寒さ、湿気、カビ、防犯、設備、火災、、、
もろもろ家を取り巻く危険性を排除すること。

この施策は、、
国民の健康にも繋がり、医療費の増大も防げるという目論みがあること、、
らしいのですが、
このコトを知ってから、建築と健康という繋がりを意識すること、、
あたりまえなことだけど、まだまだ認識されていない日本でも、
今後必須なことになってくるだろうなぁ…と心に留めていました。。

20110121.jpg この本のプロジェクトチームも、
日本でも、その建築病理学を採り入れ、、
「住宅医」 の育成を目指し活動している方々です。

住宅医とは??聞き慣れない言葉なので、少し説明をさせていただきますね。

人間でいえば、具合が悪くなること = 建物が劣化して修繕が必要になること

悪いところを治し健康になるために、医者にかかり治療をすること
    =悪いところを修繕し、住みよく改修することがリフォームにあたること

住まいも、リフォームをする前に、どんな状態になっているか、、
いわば健康診断をする必要があること。。
住まいのお医者さん的存在が 「住宅医」という感じらしいです☆

セミナーでは、
建築病理学から住宅医ネットワークへの繋がり。。
この本が出版されるきっかけ。。
この本に事例紹介されている、、つくり手の方々の、
リフォームへ取り組む際の姿勢と想い。。

目一杯な2時間。
とっても勉強になった2時間でした。

中古住宅を買って、リフォームして住まうこと。
その判断基準をキチンと示せるプロの存在。。
不動産屋さんでもなく、、リフォーム屋さんでもなく、、
診断できる建築の専門家の存在が、「住宅医」にあたるのだと思います。

 ☑ 地震に対しての安全性 (耐震面)
 ☑ 劣化に対しての対処方法 (耐久性)
 ☑ 暑さ・寒さへの対処方法 (温熱環境)
 ☑ 加齢への対応 (バリアフリー)
 ☑ その下に、、設備の入替、、内装の美装など、、

毎週のように入ってくるチラシには、、
リノベーション済マンション公開中!!と謳われています。
新築同様、、でも、ビニルクロス、、ピカピカの床、、最新設備入替!!
それだけじゃない選択肢、、

例えば、、
木のぬくもりや塗り壁といった、、素材感のある住まい、、
素材のチカラで、結露がしなくなる室内、、
ヒートショックがなくなり、温熱環境がよくなること、、
これを叶えることが、古い家では、はなから無理だと思っている方も少なくありません。

こうしたリフォームの方法論が、世に示されたことは、
住まい手にとって、選択肢が広がることに繋がって、、
とても素晴らしいことだと感じました。

いわゆるリフォームを言葉を変えていうと、
「住み継ぐ」、、「再築」、、
言葉的にも美しく、素晴らしいことに聞こえます。

ただ、古い家ならではのリスクがあることを理解することも必須!!

実際に、キチンと不具合をあぶりだし、
検討を重ねたうえで、どうするかを決めて、手を施さないと、、
結果、中途半端になってしまい、、
我慢して住む … 美学 のようになってしまいます。
( それだけ、古い家を維持していくことは大変!!! )

そうならないため、、判断する時の助けに、
設計事務所の存在が活きてくればいいなぁと感じます☆

新しく建てる家も、リフォームを知っていると、
どんな風に建てなければいけないのかが、自ずと判ってくる。
ここのところ、ずっと考えてきたループに、意味が見出せたセミナーでした!

どんどん世の中が、これまでとは違う価値観を大切にして、、
良い方向に目を向けていくように感じるこの頃です!

  
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2011年01月12日


昭和の家にありがとう!!


東京は雲ひとつない冬晴れ♪
新しく始まる現場の解体工事がスタートしました!

昨年から設計させていただいた新築の家、、
カテゴリータイトルは、、
「 二世帯が集う軒の深いシンプルナチュラルな家_三鷹の家  」

取り壊してしまう家は、戦後すぐに建てられた昭和の家。
60年以上、まめなメンテナンスをし続け住んでこられたので、
傷みも少なく、、住む人に愛されてきた家だけが醸し出す雰囲気のある家。
この昭和な風情…ワタシ的に、たまらなく好きです♪


20110112-2.jpg
← 玄関室内。



















既製品など、なかった時代の家なので、、
大工さんや建具職人さんや左官屋さんの手間ひまがかかった家。
材料の乏しかった時代だったのでしょうが、、簡素にセンス良く設えてありました。
打合せの度に訪れると、な~んだかとっても心地よく、、好きな家でした☆

20110112.jpg


← こちらは、、
玄関を外観。。















赤いポストが可愛いのです!!コレ、施主さんのお手製。
マメなお父様で、物置も、おひとりでつくってしまう程、DIYもお得意!
この家がいい状態で、今も残っているのは、、、
このご主人と日々の手入れをキチンとしてこられた奥さまのお蔭だと感じます。

今の時代、、この風情の板張りの家を東京で建てようとすると、、、
かなり贅沢なことになってしまうのがもどかしいですね。
新しい家は、モチロン今の建材やアルミサッシをつかいますが、、
シンプルで風情のよい家を完成させたいと願って設計しました。

20110112-3.jpg ↑ 縁側の4間通しの桁丸太。
40年~80年生位の丸太を磨いて使ったと思われます。

4間分の窓、、毎日開け閉めする雨戸、、さぞ大変だったことでしょう!!
でも、、板戸の雨戸だからこその風情。。木製窓だからこその風情。。
アルミ雨戸にリフォームしてしまう方も多い中、、
よくぞこの佇まいを残してくださったなぁ…と、、
初めて、打合せでお宅に伺った時、ホント嬉しくなったのを覚えています。
( でも、、その手間は現代では受け容れられないことも理解できます )

どんどん便利に、、どんどん手間をかけず、、ピカピカメンテナンスフリー、、
快適を求めることは、決して悪くないんですが、、
ともすれば、どこかはき違えてしまいそうな家づくりの価値観。。

設計中感じたのですが、この家のお父様は、メンテナンスという面で、
しっかり、素材や材料をご覧になり選ぶ眼を持っていらっしゃいました。
新しい便利そうなモノでも、、本質を見抜きながら、選ばれていて、
う~ん!!さすがだな~!!と、感じることが多かったです。

練馬の家を設計しているときも、同じような意味で、、
80代のお父様のご意見が的を得ていて、、
とても参考になったことを思い出しました。。

どんな便利なモノが出てきても、、
家を建てることは、その日から維持管理が始まるということになります。
メンテナンスしてこそ価値の上がる家になる。。

家づくりには色んな要素が詰まっていて、、
同時に色んな選択肢を選んでいくことになりますが、、
三鷹の家、、練馬の家のお父様方のような目線を忘れずに、
しっかりと家づくりをコーディネートしていきたいなと思いました☆

三鷹の家は、2世帯の家です。
ボリュームが大きいので、コスト調整も難しいところもありましたが、、
住みよく回遊性のある間取りで、、いいひの家らしい素材づかいで、、
進めさせていただくことができて、とっても嬉しく思っているのです♪

こちらの家づくりの様子も、お施主様に了承を頂戴し、
いいひブログに記事を掲載させていただくことになりました。
( A様、この場を借りてお礼申し上げます!! )
また、徐々にUPしていきたいと思います♪

60年以上、、三鷹の家のご家族を支えてくれたこの昭和の家に感謝!!

  
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2009年08月04日


古い家のノスタルジー_佇まいを残すこと

madobe.jpg  
週末の家。。
午後の光が
挿しこみ始める
夏の窓辺。

濃く茂った
木々の葉が
太陽を透かして
緑のグラデーションを
織りなす様を
映し出す
木製の組子窓。

時を経た木部は
飴色を通り越し
黒く鈍い光を放つ。。

古い家ならではの味わいってありますよね!
夏が来ると、、特に、、昔住んでいた家を思い出し
懐かしさに、くぅ~っと胸をしめつけられることがあります。。

amase.jpg ← 写真の家は、
私と同い年の家。

その懐かしさを
募らせる家の
ひとつです。





オイルショック当時で、材料がない時代で
ラワンや唐松をつかって建てられた週末や休暇をすごすための簡素な家。

断熱材もないし、、窓も木製だし、、外壁も下見板張り、、屋根もトタン。
なのに、三十云年間、雨漏りもせず、、腐りもせず、、佇んできた潔さ!
軒先や外壁の一部に朽ちたような箇所もあったけど
メンテしてあげて、少し治せば、まだまだ行けました。。。
週末や休暇のためだけの家とはいえ、、素晴らしいです!

amase3.jpg この家、、
私たちが所有
していたのは、
ほんの数年でしたが
元の持主の老婦人が
長年慈しんで
大切に使って
いらした家。



愛された家にしか、かもしだすことのできない空気感と
その佇まいの良さに一目惚れした家でした。

買い取った業者さんに、手を入れられる寸前に出合ったのが幸運?!
そのタイミングが、私の恋心に火をつけて、、、
どうしてもこの佇まいを残したい!!!!という想いのもと、、、
そんなこんなの経緯を経て、、、、( 長くなるので割愛 ^^; )の家でした。

今は私たちの手許を離れましたが、、
新しい住人になった方も、この佇まいに、心底惚れてくださったご夫婦。
だからこそ、手放す気になったのですが、、、
でも早まったかな~と思うくらい、素敵な家でしたので、ホント懐かしいです。。。(笑)



またまた前置きが長くなってしまいましたが、、、
古い家と今の家のことを、最近色々とモノ想う出来事がありました。

今、埼玉県の菖蒲で、築35年の母屋と築45年位の離れがある家を
リフォームする相談を受けています。

離れは取り壊すという当初のお話でしたが、、
あまりの佇まいの良さに、、牛尾と二人、現調しながら感心していたら、、
それに気付いた施主さんが、、その良さを再認識してくださって
その離れも、、お父上の書庫兼書斎、ゲストルームとして活きることになりました。

日曜日に、耐震診断のため、改めて色々と詳しく見てきましたが
やっぱり腐っていない。。状態はいいんです。。
築30年くらいの建売住宅だと、壁の中身は腐ってボロボロ。。
という酷い状態を見受けることもあるのですが、、そこのお宅は大丈夫。

母屋は色々とリフォーム遍歴を重ねているので
離れほど条件はよろしくない部分もありましたが、でも優等生。
ただし、耐震的に云えば、、残念ですが劣等生になるので、、
古い家の佇まいを壊すこと無く、耐震的にどう工事するか悩みどころ。

でも過剰なことを一切省いて、建物のカタチやつくり方で工夫していた
昔の家の方が、、やっぱり腐らずに長持ちしているんですねー。
それが、よ~く解りました。

寒かったら、コタツやストーブで暖をとる。。
夏は、風通し良く建てられているので、、たいがいの日はクーラーなし。
だからお聞きすると光熱費も驚くほど安い。。
でも、そんな暮らし方で、困ることはないとの施主さん談。。

ただ、太陽光発電やエコキュートも気にされていらしたので、
モチロンその説明もさせていただきましたが、、、
今の暮らし方を拝見すると、過剰設備となってしまい、、
かえって光熱費が高くなる公算が高い。。。

私たちは、何でも新しいモノをお勧めする立場ではないので、、
施主さんの暮らし、、将来も含めた暮らしを共に考えて
不要なモノにはハッキリとNOを伝えさせていただくのです。。

残念に思われたら申し訳ないな~と思ったのですが、、、
施主さんもやっぱり!と一言。良かったです。
そんなやりとりって大切ですね。

省エネ法やら何やらと、、国全体で向かっている方向と逆行してしまいますが、、
過剰なまでの断熱や省エネ対策をするより、、
そんな暮らし方の施主さんのほうが、
ある意味ずっとエコなような気がするんですよねーー。
「 住む人の暮らし方次第の対応でいい 」 それが現場での実感。



土曜日に聞いてきた 「瑕疵」の事故事例からも
改めて学ぶことが多々で、(講座とっても良かったですよー!それはまた…)
今、頭のなかで色んなことが駆け巡っています。

もしこの先、、木や材料が手に入らないとして、、
自分の家を、今、建てるとしたらどんな家を建てるかで、
牛尾と、、日曜日の帰り道、ひとしきり話し込んでしまいました。

一番大切なのは、、色んな流行りに踊らされず
大本のところを、はき違えてしまわない「軸芯」を忘れないこと。かな。
そしてどう新しいことを、日々の仕事に反映させていくか。。勉強ですね。。

でも、古い家っていいですよね~。
今の新しい家には無い佇まい。。堪らなく好きです~♪
リノベーション、、リフォーム、、古い家を残すお仕事をさせていただくのは、、
ある意味、、新築同様 (いやそれ以上?^^;) に大変ですけど、、、
それ以上のやりがいやヨロコビもあります。

今回も施主さんに喜んでいただけるように頑張りたいと思っていま~す! (出美)

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「 建築家が建てた幸福な家 」
「 改めて家の不具合「瑕疵」のことを学ぶ 」

2009年08月02日


ペット目線で床材選び

ama-yuka.jpg 8月に突入!
早いです~。

天候は
不安定な感じ
ですが
これからが
夏本番!
暑いのは
やっぱり
堪えます~。。
私は夏が苦手。

猫も夏が苦手。
冷房も苦手。
なので天然に
涼しい場所を
探すのが得意。


風が通る窓辺、、ヒンヤリした床、、
居心地のいい場所を求めて、、
一日の間に何度も居場所を変えて
ひねもす のんびり寛いでいます♪

猫を飼っている家には、、床に傷はつきもの。
爪を立てて家中を運動会する彼らにとってふさわしい床材って?
この住まいをリノベーションするときに
優先順位を高くして考えたことのひとつ。

① 固くて傷つきにくいこと (もしくは傷が目立たないこと)
② すべりにくいこと (爪が立つこと)
③ 表面に塗装をしたくなかったこと (ワックスなど極力使いたくない)

これが選定の条件。

ペット用の傷つきにくい合板フローリングもありますが
ココの前に住んでいたマンションがソレ。コレがダメだったのです(泣)。

5年間住んで、かなりの爪痕が残り、、売却時にネックに。。。。
他はパーフェクトに気に入ってくださった買い主さんでしたが、
床だけは何とかしてほしいと云われました。
でも床暖房付だったため、容易に貼り替えられず、、
その代りとして、かなり素敵な突板のウッドブラインドを残す等の+α条件と
貼り替えられない分を値引きして納得していただきました。

傷つきにくいのと傷がつかないのは全く別モノなんですねー。
表面に爪痕が残り、、ツルツルピカピカの仕上なので
ワックス仕上をすると、目立つ目立つ。。

なので、、猫目線だけではなく人間的都合もだいぶ入っていますが(笑)
今回のウチの床材は、、

チークの無垢床。無塗装。
(実験的にガス温水床暖房を入れてみました)

使いたかった国産のヒノキや杉は柔らかすぎて、、
猫にとっては、、もぉたまらなく最高なのでしょうが(苦笑)
あまりにも爪痕がひどい。。。
(一度、解っていたけど入れられたお客さまがいらして
         やはり後悔されたことがあったのです、、、)

代わってチークは、、 硬く強靭。 耐久性・耐水性がある。

それに天然の油成分があるので、
オイルや仕上塗料で手入れしなくてもいいんです~!
普段のお手入れも、固く絞った雑巾で拭き掃除をするだけ。
素足の足ざわりもよくって、、、
スリッパを履かない我が家の暮らし方にはピッタリです。

朝な夕なに、、舐めなめして身づくろいをするキレイ好きな猫にとっても
その手足が直接触れる床に、薬剤系のワックスなど
かかっていない床の方がいいに決まっていますよね!

見栄えを心配されるかもしれませんが
ワックスをかけていなくても、、全然大丈夫♪
( 半年に一度位はAUROのワックスをかけていますが )

住んで一年半位。
モチロン傷もついていますが、全く気にならない。
同じ傷でも、、、ピカピカのモノについた傷とでは、、また全然違います。
味、、?というのでしょうか(笑)。。古びたなりがいい感じです。

気になるのは、床暖房を入れた故の、、実の隙間。
無垢床で無塗装で床暖房対応ってなかなか無いんですよー。
だから実験したのですが、やはり、キビシイ。
( このことについては、、いいモノを見つけたのでまた報告しますね!)

amanoluyuka_1.jpg
あと
おススメは
タイルの床。

床暖房を
入れること
前提ですが
(冬対策)

この通り、、
夏はヒンヤリ
涼しいので
猫たちには
大好評です♪




リビング等の風通しのいい窓辺の一角に
インナーテラスの雰囲気で、、一部分タイル床をつくっても素敵です♪
以前つくったお宅ではワンちゃんの定位置になっていましたよ~。
犬さんにも好評でしたねー♪(笑)

床材・壁材、、ペット対応商品群もかなりありますが、、
それらの機能商品でも万全ではないということ。
安易な選択では、せっかく選んだモノが活かされないこともあります。

粗相の問題、、匂いの問題、、音の問題、、など諸々、、
好いことばかりじゃないペット同居の家。

でも猫目線、、犬目線の心地よさ。。。モチロン人間の心地よさ!
家づくりの際には是非ぜひ!これを考えてあげたいですね。

工夫次第でお互いにストレス少なく心地よく暮らせる家をつくれます♪
彼らはモノ云えないから、、彼ら目線で叶えたいコトを
設計者が代弁することも、、実はあるんです。。なんて。。?!(笑)。 (出美)

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「犬・猫の気持ちで住まいの工夫」 
間取りのヒント 「猫トイレの工夫」

2009年07月29日


改めて家の不具合「瑕疵」のことを学ぶ


わたしが家づくりの仕事に携わってから、丸13年。
初めて手掛けさせていただいた家は、、12年生。
その間、色んな現場を経験してきました。

年月を経た家を実際に見て、、常々思うのは、、
流行りの建材、、つくり方、、素材、、
メーカーさんが、素晴らしいモノとして売るモノに対しても
「ぶれない眼力」を持つことの大切さを忘れちゃいけないな~ということ。

なぜなら、、皆がつかっているから、、「いいよ~」とされていたモノの中にも
後年にきて、、問題になっているモノがたくさ~んあるから。

えらそーに云う訳では決してありませんが、、、自戒も込めて(^^;)、、
私たち、つくり手側は、、情報に踊らされずに、平らな目線で
家づくりに取り巻く諸々を見ていかなければいけないと思います。。

お施主さん的には、、、
「 丈夫 ・ 安全 ・ 強さ 」 というコトは、
家を建てる上で、ある意味、、当たり前なこと。
満たされていて然るべきな要素として捉えていらっしゃるので。

その上で、住みやすさやデザイン性を求められるわけで、、、

デザイン優先の雨仕舞の悪さや、、
間取り優先の構造的な弱点や、、
はかなく朽ちやすい素材の選定、、

↑ ↑ これらは、ある訳ないことだと思っていらっしゃる。
( でも以外とそうではない実情もあるようですね )

お客さまの希望を叶えるため、そのようなことを選択せざるを得なくなったら
きちんとそのデメリットを説明した上で、選択してもらうのが
つくり手としての立ち位置だと思っています。
ここにきて、法改正が続き、新しい法を学ぶと同時に、、、
改めて、「家」を取巻く色んなコトを考えなおすきっかけにもなっています。

さて、前置きがいつものように長くなってしまいましたが(苦笑)

前置きで書いたことに関することを学べる講座を
今日はご紹介したいと思いま~す!

近山スクール東京、、
私が独立するきっかけのひとつを与えてくれた家づくりを学ぶ場です。

毎年、10月から翌年3月までの全6回で講座がありましたが、、
今年から、、更に踏み込んだ内容の実務者向けの講座として、、
6月~9月で、計三回、、芝浦工大蟹澤研究室との合同勉強会が開かれています。

その第2回目が、今週土曜日に開催されます。
今回は、、、、

近山スクール東京 
~木造住宅の不具合を未然に防ぐための実務者向け講座~
「 瑕疵の実態とそれに対応する新法の考え方 」

◆ 場所 ◆ 芝浦工業大学豊洲キャンパス
◆ 日時 ◆ 2009年8月1日(土) 午後1時~5時
◆ 講師 ◆ 中野 忠 氏 
        ( 保証審査部保証審査課長補佐、相談室課長補佐兼任)
         篠塚 重夫氏  ( 保証審査部長、相談室長を兼任 )
↓ ↓ こんなことが学べそうです ↓ ↓
☑ 気密、断熱工事に伴う漏水被害の実態
☑ 地盤の不同沈下による事故事例
☑ 伝統構法の雨漏れが保険の対象外になる理由
☑ 施主への瑕疵保険内容の重要事項説明の義務



法で課せられる瑕疵保険は、セイフティーネット的レベルのように思います。
コレは、、工務店さんだけではなく、より施主さんに近い私たち設計者も、
理解しておくべき内容なのだと感じました。

10月に法が施行され瑕疵保険が義務化されるにあたり
既に瑕疵担保履行法について、様々な講習会が開かれていて、、
建築系雑誌でもかなり特集が組まれていて、、
いいひ住まいの設計舎自体、設計事務所ですがJIOに加入していましたし、、
( JIOへの加入の訳はいいひHP内のコチラをご覧ください )
今さら、瑕疵について学ばなくても…と正直思いましたが、、(^^;)

今回の講座では、実際に保証機構内部で、実際に起こった
瑕疵や不具合の事故事例の調査にあたる講師の方々を招いての勉強会。
人数も小規模なので、、普段、、文字にすることのないお話をしてくださるよう!
それが、、ためになりそうで期待していま~す♪♪

今回の勉強会でのわたし的目標、、(^^)

① この法律の本質を改めて知る、、、
② 事故事例から瑕疵が起こる家はどんなかを改めて学ぶ、、
③ 保険と保証の違いを改めて理解し間違いなく
   施主さんへの説明を出来るようになる、、

この3つをマスターしてきたいと思いました!
また、行ってきたら、ご報告したいと思っています! (出美)


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2008年12月17日


無垢の床 仕上とお手入 Mさんの家

oil3_1.jpg 子育て真っ最中のMさんの家。
引越して半月経ち、住み心地がどんな具合か、、何通かメールをいただいています。

今日ご紹介するのは、、床材の仕上の感想を。。。
お子さんがいらっしゃると、床のお手入れって気になるモノ。。
Mさんの家は、メープルの無垢フローリングをつかっています。
無塗装品を入れ、後からご自身でワックスを塗られました。
造作材(ドア枠や窓枠、巾木)についても無塗装でのお引き渡しでした。

その理由は、コストを抑えるということもありましたが、、、何より、、
ご自身で手をかけることによって、長年住む家に対しての愛着を持ちたい、、
というMさんのご希望によるものでした。

無垢の木や左官の壁に対して、最初お客様が抵抗されるのは、、
手入れをどうしたらいいのかわからない。。。ということ。
Mさんも、最初はご心配されていました。

でも、新建材をつかった家と、自然素材の家を、
実際、つくり比べ、、住み比べた私自身の感想は、、、
「全然、無垢材や塗り壁のほうが、お手入れ楽じゃない~!!」
、、、って感じなのです。それをお伝えしました。

ただし、、無垢ならではの、反り・隙間・割れが全く受け付けられない方はNG。
でもでも、、、我が家の様子( 無垢の木、塗り壁にリフォームして約1年 )を
実際に見ていただくと、、、
皆さん、「これ位なら、大丈夫ね~」と安心されて、
実際に自分の家にも採用されることが多いです。

こうは書いていても、、
やっぱり実際の施主さんの声ほど、ためになることはないので!!(笑)
Mさんの了承をいただき、、、
メールをそのまま掲載させていただくことにしました。

自然素材をつかいたいけど、、
お手入れに戸惑っている方、、踏み切れない方、、
是非!!読んでいただければと思いま~す!
やっぱり、、いいものですからね~~。(笑)

~以下、Mさんからいただいたメールより抜粋~

今回使用したワックスのメーカーHPです
http://www.planetjapan.co.jp/
( ↓ 写真:いいひ)
oil.JPG 床はラッペンワックス
内装はグロスクリアーオイルです
(・・いいひ注釈:内装とは、、造作材廻りのことです・・)
内装に関してはハードクリアーオイルのほうが少し色が薄いそうです
グロスクリアーオイルを選んだ理由は 耐熱効果があるようでキッチンカウンターの天板や家具にも使えるので買いました
グロスクリアーオイルはサラサラしていて
刷毛で簡単に塗る事が出来ました

色味も濃くなってしまって失敗したかな?
と思いましたが段々色が馴染んできて目立たなくなりましたが桐の建具は木目を拾ってしまい少しムラに見えるかもしれませんが
手垢など考えると正解だったと思っています

商品の購入に関してですが安い物がありません
( いいひ注釈:ディスカウントされたモノがないという意味です )
あったとしても800円程度でしたので送料分ぐらいだと思います

ちなみに今回購入したサイトです
ヤフーポイントがつくのと日々の掃除用ワックスが無料でしたので。。。
でも一度も使っていません(掃除用ワックス)
http://store.shopping.yahoo.co.jp/e-kenzai/index.html

オスモやアウロも検討しましたが確か高かったような気がします
それに種類が多すぎてめんどくさかったというのが
選ばなかった最大の理由です
このオイルを選んだ理由として
材木屋さんがこぞってこのオイルをすすめていました

3社の材木屋さんとかなり話をしました(電話代が凄いです)
全部試したが費用対効果が一番優れていると仰っていました
(3社さんとも)
5年~7年は再塗装が必要ないし
傷がついた所をサンドペーパーでサンディングして
そこだけオイルを塗ればいいよと教えてもらいました

実際原さん(いいひ注釈:施工工務店さん)にお願いして
傷をペーパーで擦ってもらってオイルを塗ったら
傷も消えて色も変わらずおお~という感じでした
先日子供が飴を床に落としていてベトベトだったんですが
雑巾でサッと拭くだけで落ちました

木の質感や仕上げって好みが分かれる所だと思います
私は手間をかけたくないのと汚れや染みが心配なのでこれを選びました
今の所大満足です


Mさんは、ご自身が納得するため、、腑に落すため、、
色んな情報を集めるのが、とっても上手な方なのです。
一緒に家づくりをして、ホント、、、
改めて色んなことに向き合え考えるチャンスをいただき幸せでした。

Mさんとの家づくりを終えた今、感じること。。。。

家づくり成功のキーポイントは、、、
「 施主さんの熱意・真摯で誠実な姿勢 」
これに尽きるな~と。。。(モチロン別の要素も多々ありますが)

熱意と真摯で誠実な姿勢に、人は心を動かされます。
そして、つい?(笑)、、手を、、足を、、動かされます。
(モチロン仕事ですので、やるべきことはキチンとやるのは基本です、、)

仕事とはいえ、施主さんの想いが、現場に伝播すると、、、
やっぱりいい家ができますね。。(これ本音。。)
愛情かけられた家は、やっぱり長持ちします。
時間を経ても、、、何かイイよねこの家、、ってなるように思います。
そんな家は、空気感もとってもイイんですよね~。

施主さんに愛情かけてもらう家。。。
そんな家を残すのが、ある意味、、長い目でみて、、
資産価値のある家、、、長期高価値住宅(すまい塾でお題目だった)
なのではないかと、、思ってしまうのです。
ついつい長くなるのが私の欠点。。。(笑)ハイー!オシマイ!
さあ、図面に戻ろう!!もうひと頑張りだ~!!(焦)。。(笑)。。 (出美)
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2008年10月31日


スッキリ暮らしたい「レンジフード掃除」

gyoenaki.JPG 秋も深まり、、
今日で10月も
最後。。
←色づきはじめた
大樹を見上げて。

今朝、なぜか
ムクリと早起き。
思い立って
レンジフードを
掃除した私。

来年の手帳や
カレンダーを
本屋さんなどで
見かけると。。。


もう今年も終わるのか、、、
そんな時期になってしまったかと、、
やり残したことがあるようで少し気持ちが逸りますね。。。

ウチは、古いマンションをリノベーションして住んでいます。
今年の2月に引っ越してきたので、早9ヶ月目。

親元を離れて最初に住んだアパートからココで4軒目なのですが、、
過去住んだ2軒は、偶然新築に入居。
新品の水廻り(お風呂やキッチンやトイレ)が、時と共に
(、、自分のズボラ具合を兼ね合わせ、、)
どのように汚れていくのか・・・どうなってしまうと大変なのか・・・
身をもって経験していました。

入居したては、どこもピカピカなんですよね~。
新品のまま入居、、3度目の正直!!
この清々とした空間を今回は絶対維持しようと決めていました。
頑固な汚れになる前に、こまめに掃除をすれば全然、楽勝。な、はず。

renjifu-do.JPG でも、、、最近
忙しさにかまけて
掃除を怠ったら・・・
やってしまった!(泣)

←ウチのレンジフード。
カバーとフィルターを
外したところ。


ある朝、コーヒーを入れようと、お湯を沸かしていたら、、、
朝日が入り始めたキッチンで、あちこち気付かなかった汚れを発見。
ここ最近ずっと気になっていたのです~。

特にレンジフードの表面部分の汚れが気になって、カバーを外したら・・・
フィルター部分に、ねっとりとした油と合体した埃が、、、ひえ~~!!
写真撮ったけど、、あまりに、、なので、、、UPできませーん。(泣)
(多分最後に、分解して掃除したのは、まだ暑い頃、3ヶ月前くらい?)

こうなってしまうと、簡単に、ザッと落とすことができない。。
ヘンに洗剤やお湯で洗ってしまうと、油汚れが乳化して固まって
フィルター部分の目地に詰まりどーしようもない状態になってしまいます。

以前住んでいたマンションの季刊誌で、
「レンジフードの簡単お掃除」という記事があり、
それを試したことがありました。

食洗機に、フィルターを入れて洗う、、という方法。
給湯機を60℃に設定して洗剤を入れ、スイッチ入れれば、ピカピカになる、と、、

(※取扱説明書には決してそんなコト載っていません。自己責任のもと試しました)

へえ~そんな簡単でいいんだ~!と早速やってみたら、、大失敗。。。
乾燥まで終えて出てきたフィルターは、薄っすらと乳化した油で白くなり・・
ベタベタの状態に、、、
結局、2時間くらいかけてタワシと、クレンザーで、きれいにした記憶が。。

年に一回の暮れの大掃除まで、フィルターを放っておいた当時の我が家には
その方法は通用しなかったのです。
マメに掃除をする方向きの方法のようでした。(書いておいておくれよ、、トホホ)

今回、ネットで調べたら、
「重曹にアルカリ性の洗剤を溶かし、漬け置き」
            ⇒ 「毛足の長いブラシで、浮き出た汚れをこすり落とす」
この方法が多数ヒット。。そっかぁ~。。

結果は、大正解でしたよ~!重曹って使えますね!
(他にもいい方法あったら、お願いです。。どなたか教えてくださーい!)

掃除しやすいレンジフードやコンロが、やっぱり嬉しい。
少しお値段も張るけど。。。
過去使ってきた3台のレンジフードで今回のが一番掃除が楽。
掃除のことも考え、カバーを外して内部もチェックして、
キッチンを決める時、お客さまにおススメするようにしようと改めて感じます。

でも、やっぱり結果的に一番楽なのは、汚れを溜めこまないこと。
モノも、溜めこまないこと。(埃がたまらないように、、)
埃と合体すると、色んな汚れが落とすのが厄介になり、健康にも悪そう。
日々のサッとの掃除で、家のなかが清々するなら、それが一番でしょうか。

家の中が心地よいと、キモチも清々し、仕事もはかどる~!はず。
時たま、発作的に家の掃除に励む私。(今朝も思い立って、、つい、、)
なんだか浄化されるみたいでスッキリです。

でもうっかりしていると、カタログや整理できていない書類の山。
雑誌や本の山の事務所部分。。うーん。。(泣)

整理整頓。心身ともにスッキリ心地よく暮らすこと。。
私の課題。でも、まだまだ訓練が必要なのです。。
思い返せば去年のブログでも同じようなこと書いていますね。
成長しない私?(苦笑)。いえいえ成長中の私なのです。(笑)。(出美)
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2008年06月24日


キッチンタイルとマグカップ

cupof.JPG
対面キッチンの
手許を隠す壁、、
キッチンカウンター
全体に、我が家は
白いモザイクタイルを
貼っています。

少し波打った
デコボコした
貼り方ですが
それも味。。。
気に入っています。




一口に「白」と云っても素材によって表情は様々。。。
気をつけないとお部屋の表情がガラリと変わってしまいます。

釉薬のかかったつややかな表面を持った真っ白と
マットな艶のないミルク色の白とは表情も違ってきます。
ショールームに出向き気になるサンプルをもらって
現場の光の中で確認して決めるといいですね。
迷いましたが我が家は前者。ちなみにINAXの銀座ショールームでは後者でした。

一般的にキッチン廻りの壁は
お掃除が楽なので、キッチンパネルが最近は主流。
タイル仕上げに比べ、キッチンパネルの方がリーズナブルなので
強いこだわりのない方にはタイル仕上げは、特にお勧めしていません。

でも、ひんやりスベスベの白モザイクタイルは、光を浴びると特にキレイ。。。
最近お気に入りの「Blue&White」の器たちと共に朝陽に映えます!

「Blue&White」とは白地に紺色で絵つけした陶磁器の総称。
↑ は、妹にプレゼントしてもらったロイヤルコペンハーゲンのマグカップ。

朝、たっぷりとフレンチローストのコーヒーを淹れ、一日がスタート♪♪

あとモザイクタイル壁のお手入れ、、、
目地汚れが大変だと心配していましたが、マメに拭取れば汚れはスグ落ちますし
そんなに大変じゃありませんでした。
うっかり染み込んでしまった汚れも、重曹に少しだけ洗剤を混ぜたものを
塗りつけてしばらく置いたのちに、歯ブラシでこするとキレイに落ちます。

お手入れで迷われている方がいたら、見た目とっても可愛いので是非!
フレンチなインテリアが好きな方には特におすすめですよ。
白いアイアンのキッチン小物やホーローにもよく合います。。。

それに「常にキレイに、、、」と心掛けていられるので、さぼらず掃除ができて
根がモノグサな私にはかえって良かったかもしれません。。。(笑)。(出美)

プロフィール

一級建築士
坪木出美
(ツボキイズミ)

8年間、住宅会社の設計士として多くのお客様の家づくりに関わる。 その後「いいひ住まいの設計舎」として独立。 東京・神奈川・埼玉・千葉など首都圏を中心に設計・リフォームなど奔走中!

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