カテゴリー:おすすめの本

2008年08月29日


建築家が建てた幸福な家


今日は、、、家づくりにおすすめの本を
ご紹介させていただきます!

今プランニングをさせていただいているお客様の家は築30年の木造住宅。
しっかりとした造りであるから、、、壊してしまうのも勿体ない。。。
また今の住宅にない風情もある。。。
と、いうことで、リノベーション案と共に建替え案を考えています。
でも当時との価値観の違いなのでしょうか?
使いづらいところも出てきてしまう。。。
世代交代していくなかで、、どう住み継ぐか?色んな案が浮かんできます。

経年変化した住宅を見つめ直していると、、

時の洗礼を受けることがどんな意味なのか?
改めてジックリと考え直すいいきっかけになっています。

「飽きない家」=「経年変化に耐えられる家」=「長命住宅」
だったらどうつくる??そんなことをツラツラ思い巡らせていたときに
事務所の本棚に並ぶ本のなかからふと目にとまった本。

前から持っていた本ですが、、、
「建築家が建てた幸福な家」 松井晴子さん著
今日はこの本をご紹介!

 

建築家が建てた幸福な家 建築家が建てた幸福な家
松井 晴子

エクスナレッジ 2004-11
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ページをめくると、、暮らしぶりやインテリアも写しだされた写真と、、
間取りも載っている、、(新築時から、どんな風に手を入れたのかも、分かる)
それに24軒それぞれの家づくりとその後住み継ぐエピソードと、、
住み継がれた家々の表情が生き活きと感じられます。

とても面白く、、、読みごたえ、見ごたえがあります。
きっとこれから「家」を考えるひとにとって
「長年家を維持していくことって、、こんなこと!」って腑におち
役に立つんだろうな~!思える内容の本でした。

ページをめくると、、どれも20年以上経っている住宅だけど、、
今見ても古臭くなく経年変化を経た素敵な家。
奇をてらったデザインとかではなく、、
普遍的なシンプルなデザインが多いように感じます。
経年変化にも、、飽きにも耐えてくれている。

↓ 帯に書かれていた文章がこの本の魅力を伝えてくれていますね!

ここに紹介する
建築家が設計した二十四軒の住宅は
原形をとどめながら
二十年以上生き延びてきたこと、
住人が愛おしんで
住み続けていること、
それだけでも
私の中では
十分に「名作」になっている。

上記 「建築家が建てた幸福な家」本文より抜粋



「長命住宅」を建てるら、、、
家の機能や設備もモチロン大切なのでしょうが、普遍的なデザインも絶対必要。
結局なところ、住まい手が維持していくものですから
魅力的な愛される家をいかにしてつくるか?ということなのでしょうね~。
それに、誰が見ても魅力的な家は、資産価値も高いはず。。
↑ コレってすごく大切なことだと思うのです。

メンテナンスをするからこそ、、長持ちし
そこに住み手の愛情があるからこそ、、、魅力的な住まいになる。。

愛される家をのこしていきたいですね~。(出美)

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 最後まで読んでいただき
 ありがとうございました!

2008年06月13日


「犬・猫の気持ちで住まいの工夫」

wankotachi.JPG ←城南島の
ドッグランにて。

元気一杯な
わんこたち♪

今プラン中の
お客様は、
愛らしいトイプードルを
飼っていらっしゃいます。

ペットも家族の一員。
家づくりではペット達
のことも考えます。
間取りを書きながら、、
いろんな暮らしの
場面を想像。。。


猫を飼っているので、にゃんこと暮らす家の工夫なら得意(笑)、、、
でも、わんことは暮らしたことがないので
暮らす家の工夫は教科書的なことしか知りませんでした。。。
なので、ウチの牛尾が持っていた「犬の心理」という本で予習。
でももっといい本がないかしらと、、、探していたのです。

で、、、先週日曜日久々に本の買出しに神保町に行ったとき、↓ 見つけました~!
 

犬・猫の気持ちで住まいの工夫―ペットケアアドバイザー・一級建築士と考えよう 犬・猫の気持ちで住まいの工夫
ペットケアアドバイザー・一級建築士と考えよう


金巻 とも子 著 彰国社 2008-05
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一級建築士であり、ペットケアアドバイザーの金巻とも子さんの著書。
ペットがいて家づくりやリフォームするなら、、この本おススメですよー!

犬や猫の行動や心理にも踏み込んで、家づくりにどう活かせるかを
イラストや実例と共に紹介されています。
「しつけ」のトレーニングもできる間取りの工夫、、、なんて
この著者さんならではです!
この本で予習して家づくりができたら、、、
ペットと飼い主お互い幸せだろうな~って思います。

「床や壁の素材選び」、「匂いや汚れ対策」は、いわゆるトラブル対策。
人の暮らしを中心にした目線だから生まれる発想。モチロンそれも大切。

でもそれだけでは、「一緒に暮らしを愉しむ」といった観点での家づくりはできない。

かといって、「喜ぶだろう」と人側が思い込みでつくった家の工夫は
ペットにとって誤解やストレスを与えてしまうことになりかねないそうなのです。。

住まい方と工夫次第でペットと人間の良い関係はもっと深まるんだ~と
この本を最後まで読んで納得しました~。

ちなみに、、この本のイラストには、ちゃんと登場人物がいるのですが
冒頭にあるイラストマンガが楽しい~!!
「かまってなの」 が口癖のカリン(猫)のキャラがイイ~!
もし本屋さんでこの本見かけたら、、手にとってみてくださいね。

ペットも一家の一員であるなら、お互いに気持よく暮らせたら幸せですよね。
ウチのにゃんこたちは幸せかしら、、、?ペットネタでしたので ↓ 久々の登場。

standing ama.JPG

cattowerinnoru.JPG

親ばかです。。。 (出美)

2008年02月29日


GOOD LOOKING LIFE 

hikoukikumo.JPG 明けの空に
飛行機雲!

ある街での
冬の朝
澄んだ空が
キレイだった
ので、、、
パチリと一枚。



暮らしのことや、インテリアのこと、生き方のこと。
色んなテーマの本がありますね。

文章を読むと、ウンウンと頷けて、共感を覚える、、と言うか、
普段感じているけど、改めて云われるとそう!私もそう感じていたの!
文章に残してくれてありがとう。。。
そんなふうに思える本と出会えると、とても嬉しいですよね。

そしてそんな本の一節は折に触れて読み返したくなります。
だから例えば旅に出たときでも、思いついたときに読めるように、
いつも傍にあって欲しい文章を、無印良品の文庫本ノートに引き写しています。
今日はその中から一節を。。。。

_imagining

自分の未来を心に描く
住みたい部屋を心に描く
料理の仕上がり具合を心に描く
その料理の味を心に描く
家族や友人のことを心に描く
弱い立場の人や動物や自然を心に描く

イマジニングはとても重要な作業だ。
不確かなものを確かなものにしてゆくプロセスだから。
コーヒーカップひとつのスナップショットでさえ、
ふだんイマジニングする人と、
イマジニングしない人では全く違った写真になる。
技術の問題ではなくて、
そこに描かれている世界観といったら大袈裟かな?
つまり、その人の境地の問題。

だから心に描けないものは作っちゃいけない。
心に描けないものを持っちゃいけない。
心に描けないものを作ったり持ったりすると
何でも平気な人になってしまう。
なんでも平気な人は、イマジニングしようとしても、一点しか見えない。
一点をいくら見つめても、
点が線になって面になって立体になってシルエットになることがない。
ものごとを関連づけて見ることができないから。
点と点を結びつけることさえできないんだもの。

     GOOD LOOKING LIFE TOTO出版 津田晴美 著 より抜粋
GOOD LOOKING LIFE―“いい感じ生活”をしている人の43の行動 GOOD LOOKING LIFE―“いい感じ生活”をしている人の43の行動
津田 晴美

TOTO出版 2001-08
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うーん、この方の本を読むと、何だか姿勢が正される気がします。

でも普段忙しいと見失って流されがちな些細な暮らしのことでも
どんな視線で過ごせば、素敵になるかを思い出させてくれるし
ホントに大事なコトを見失わない津田晴美的目線が、私は好き!

他、家づくりに役立つのは「想いをあらわす家づくり」などがおススメです♪ (出美)

2007年11月20日


夕焼けの詩「家を建てるなら」

夕焼けの詩―三丁目の夕日 (23) (ビッグコミックス)夕焼けの詩―三丁目の夕日 (23) (ビッグコミックス)
西岸 良平

小学館 1987-01
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 三丁目の夕日。
 
 映画化第2弾やっていますね!
 映画も好きですが、原作の漫画。。。
 西岸良平さん著 夕焼けの詩
 子供の頃から家にあって
 家族みんな大好き!
 全巻持っています。
 
昭和の暮らしのディティールが
漫画の細部まで再現されていて 
昔の家のつくりや食卓の献立
おやつ、子供の遊び、街角の風景 

人のあったかさがジンワリ伝わってくるんですよね~~。

おととい久々に手に取ったこの巻に
「家を建てるなら」 というお話があったのでご紹介。

子供三人、両親、お婆ちゃんの6人家族の家の建替え。
子供部屋はひとつで、狭くて雨漏りもする家。
ご飯のおかずは毎日魚や野菜や豆腐でも
自分の部屋が持てるならと、、、皆で新しい家に
夢を持って、協力して節約している仲の良い家族。

近所の大工さんに建替えを相談して
いよいよ具体的に話が進むのですが、、
大工さんが皆の要望を聞いて苦心して考え出てきた間取り図に
みんながっかり。。。

三人それぞれ独立した子供部屋は叶わず
男の子ふたりは一緒の部屋。
長女は三畳の部屋。
お母さんは明るいダイニングキッチンを希望したのに狭い台所のまま。
お父さんが欲しかった書斎もなく、お婆ちゃんが気になる家相もダメ。

「大工さん、もう一度やり直してくださーい!!」

となります。
でも、出てくる間取りはますますひどくなるばかり。

家族の誰かの希望を優先させると、誰かが我慢しなくてはいけない。。
あちらを立てれば、こちらが立たず。。。

家づくりには、往々にしてそんな場面に遭遇します。

そして、このお話の仲の良かった家族もだんだん険悪に。。

自分の主張を通そうとして好きなことを言い合って
とうとう皆が大喧嘩してしまうのですが、、、
新築の立派な家を建てたばかりの、お母さんのお姉さんが
離婚する話を聞いて、目が覚めます。

「いくら新しい立派な家を建てても、家族がバラバラじゃ何にもならないなあ」
お父さんの言葉に皆心を落ち着かせ
大工さんの人柄を信頼して全部任せることにしたのです。

長女の部屋は狭くても大きな出窓をつけてもらい、
男の子ふたりの部屋は一緒でもカーテンと本棚でプライバシーは守られ、
お母さんのキッチンは、狭いけど明るい場所で湯沸し器をつけてもらい、
お父さんは屋根裏を改造した書斎を、お婆ちゃんには、新しいお仏壇。

そして、古い家で唯一贅沢した亡くなったおじいちゃんお気に入りの
床柱がまた使われていたのです!
コレには、お婆ちゃんが涙を流して喜んだ!!
いくら古くて狭くても、お爺ちゃんとの想い出が詰まった家でしたから
その喜びはひとしお。。

大工さんは少しでも安くしてあげようと、古い家で痛んでいない材料を
使ったりしてあげたんですね。

最後は家族全員が、ニコニコで家づくりが終わったというお話です。

私はこのお話が大好きです。

家づくりって一生に何度もないから、ついアレもコレもと考えてしまいがち。
それはそうですよね!だって憧れが叶えられるチャンスですもの。。。
私だってそうしてしまいます。

でも、このお話が教えてくれているように、家族あっての家。
これを忘れてはいけないな~と思います。
家が完璧でも家族がバラバラでは意味がないよーって。。

家族それぞれの家に対しての希望を理解して
出来る範囲で喜んでもらえる工夫をする。。。
私もこのお話の大工さんのようでありたいなぁ~~。。。
って、そう思いました(笑)。

でも家づくりは、ホント大変なことも多い。
疲れたらこの漫画を手に、しばし和むのもおススメですよ~。(出美) 

2007年10月06日


家はこんなに変えられる|辰巳渚 著

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 ← 最近読んだ本。

 辰巳 渚さん。
 私、初めて読んでみました。

 代表的な著書は
 「捨てる!」技術 
 有名なようですね。






~快適な住まいをつくるコツ~と副題がついた本。
テクニックが満載というより、家に対する考え方に啓示を与えてくれる本でしょうか。
家づくり最中に、色んな情報に惑わされてパニックになったときに、読むといいかも。。
精神安定剤?みたいな効用がある。。。と思います。(笑)

ざっと内容をまとめると、、、

中古住宅が好き!という著者が茅ヶ崎の中古住宅を購入し
自分らしく心地よく住みこなす実践的なポイントを紹介してくれています。
リフォームや、家づくりにあたって、
何を優先順位にして考えたらいいのか、、、
本来の「家」との付き合い方を思い出させてくれます。

あ~なるほど。。。と感じたところを、以下、本文から抜粋させていただきます。

ちょうどよい狭さに住むと、家が自分の身体と有機的につながり
住みこなせるようになる。小さな家では、どの部屋にも、どの隅にも
どの収納にも―家のどの部分にも目がいきとどき、家と語り合うこと
ができるようになる。心をこめて住むことが出来るようになる。


「広くなる間取りの工夫を!」
「少しでも住みやすい工夫を凝らして!」
「収納をできるだけ取って!」
と、日々考える私たちだけど、、
「ちょうどよい狭さ」って表現もいいですね~。
家づくりの最中だと、つい、もっと!もっと!と望んでしまいますけど、
詰まるところ、広すぎる家って住みにくいのも事実ですからね。。

以下、狭小住宅が流行っていることに対して、辛口なコメントが。。。
最近の流行の家は建築家の「作品」のようになっていることが多い。
住み手よりも、つくり手の腕やデザインセンスを見せびらかす作品。

心をこめた工夫とうっとうしい小細工とは紙一重。
それを工夫として活かすのは
住み手が自分で考え、家を自分の分身としていとおしみ、
自分の住み心地を大切にしようとする姿勢ではないだろうか。

要するに、同じ工夫があっても、住み手が自分で考えたものなら工夫でも
建築家や業者がつくると小細工になるということだ。

狭小住宅を「ここちよい小さな家」にするには、
家に対して深い愛情を持てる住み手であることが、まず必要なのだ。
そして、同時に、その家に住まう自分自身に愛情を注げる住み手であることも。


小賢しいつくり手側の自分を戒められるようでもあり、
どんなに工夫を凝らした家でも、
住み手の愛情がないと「いい家」にはならないよ、
と改めて教えられたのでした。

「いい家」は、つくり手の愛情だけじゃ決して良くはならない。

ならば、私も自らの暮らしに愛情をかけよう。
そして同じように住まいや暮らしに愛情をかけるお客様と出会い
共感する引き出しを沢山持てるようにしよう。
お客様の暮らしや想いを汲みあげて、実際にカタチにするつくり手として
愛される家をお客様と共につくっていくんだから。。。
↑ くさい読書感想文みたいデス(苦笑)

でも、機会があったら読んでみてくださいネ。私はイイ本だと思いました。(出美)

2007年09月14日


一町一家運動の本 みんなで考える満足住宅のつくり方

51LGqfxDz8L._SS500_[1]_1.jpg  おすすめの本の紹介で
 あとがきから
  というのも何ですが
 この本のあとがきに
 心惹かれました。
 ↓ 以下のように書かれています。

 
 

 

 



 

 

「本当に思い通りの住宅をつくる」 というただそれだけのことなのに
それを実現している人はあまりにも少ないように思います。

なぜでしょうか?

それは現代人が家づくりに求めるコトと実際の家づくりの実態との間に
大きなギャップがあるからです。

住宅は本来、生活するための器ですがその生活の先には、
住まう人のライフスタイルや健康、最終的にはそれぞれの幸福があります。

住まう人は様々で、
従ってライフスタイルや健康への価値観、
幸福の在り方も様々なはずで、
住まいのカタチもそれに応えて様々なはずなのですが、
日本の住宅はどうも右に習え的で、画一的になる傾向にあるのです。

それでは心身ともに満足のできる「思い通りの住宅」を
つくることはできません。
そこで、もっと家づくりを楽しもう、
もっと本当に満足のできる住宅をつくる方法を考えようという想いで
活動を続け、そのひとつの提案として本書を企画しました。

(一町一家運動の本 ・・・本文より抜粋)


とありました。

実は、私は住宅会社を辞めてすぐの頃、
ある住宅書籍のゴーストライターをやったことがあるんですね。。。(苦笑)

自ら経験した家づくりのアレコレや、住宅会社を取材し
お客様と住宅会社側のダークな部分を書いたかなりネガティブな本でした。
でも8年間積もりに積もっていた日本の家づくりの矛盾を
他の方の名前でしたが、吐き出すことができ、いい経験をさせてもらいました。
ですから、あとがきにこそ著者の想いが乗り移る?!(笑)と
身を持って感じておりましたので。。。あとがきからの紹介でした

この本の著者である桑原あきらさんは、一建主として、住宅業界の矛盾?に
ぶち当たったことがきっかけで、このような活動を始められたといいます。

~ハウスメーカーのモデルハウスの高額さに驚き
 輸入住宅に憧れたもののもう一歩が踏み出せず
 やがてログハウスに傾倒するのですが都市生活との
 折り合いがつかない、、、~ (一町一家運動の本・・・本文より抜粋)

この本では、そんな皆さんがぶち当たるであろう悩みを
解決すべく、
建主の本音、建築家の本音、工務店の本音をアンケート調査→
家づくりの現状を分析→
新しい仕組みや方向性を示す具体的事例と情報を開示
といったことを分かりやすく書いてありました。

これから家づくりを考える方にはきっと参考になると思います。

今日、NCNのUさんが事務所に見え、この本をご紹介くださいました。
Uさん、ありがとうございました~~!  (出美)

(追記:NCNとは、SE構法という木造でも工学的に安心な家づくりのシステムを
提供してくれる会社です。興味のある方弊社HPも参照してみてください )