Vol.4 「らせん階段で繋がる小さくても広々した家」_暮らしを訪ねて
杉並の家…Kさんの家と暮らしを訪ねてきました!!
1回目は、完成して半年ほど経った日のこと。( 2011年10月 )
家づくりの時は、ご夫婦ふたり。
いずれ猫さんを迎えたいと考えての家づくりでした。
迎えてくれたのは、、Kさんご夫妻と、なんと、2匹の愛らしい姉妹猫さん!
まさかもう猫さんが居るとは思っていなかったので、、
本当にびっくりしてしまい、サプライズなスタートの訪問となりました!!
南側にも近接して隣家が建つ旗竿状敷地という条件に、
” 1Fが納戸にならずに日が入るようにならないか… ”
というご相談から始まった杉並の家の設計。。
元々土地を購入された会社さんからは、、
1階がプライベートルーム(納戸申請)、、
2階がLDKという間取りを提案されていたそうです。
設計で出した解答…
光を採り込むのは、やはり吹抜けなので、、
東南の角の吹抜け空間に、コンパクトに納まる鉄骨のらせん階段を配しました。
らせん階段で繋がる小さくても広々した家…という通り、ほぼワンルームの杉並の家。
1階LDK+水廻り、、2階プライベートスペース、、R階ロフトといった構成。
なんと、ドアは、トイレと浴室だけというワンルームさ、、加減。。^^
各階全てが、吹抜けに配したらせん階段で繋がっています!
↓ こちらが1階。キッチンから吹抜け方向を臨みます。。
↓ そしてこちらが2階。プライベートルーム、、いずれ2部屋に分ける予定。。
この時は、ソファとオーディオを配し、セカンドリビングのようにお使いになっていました。
↑ ↑ 1階に光を採り入れるために、2階の一部をスノコ床にしたのが分かりますか?
よく、怖くないかしら…?と質問いただきますが、、
↑ ↓ こんな感じに、自然に暮らしに馴染んでいます!
↓ ロフト。こちらも、らせん階段で繋がっています。
↓ 別のアングルのロフト。収納が主な目的な空間となりますが、、
↓ 座卓デスクを置いて、、ご主人の隠れ家的書斎になっていました♪
都市型の家には、こんな空間が本当にありがたいものですね^^
そして、猫さんにとっては、らせん階段で繋がっているワンルーム空間は、
家中がキャットタワーのようなもの!!
元気いっぱいに駆け回っている姿を観て、我が家の猫たちにも味あわせてあげたい…
つい、そんな風に思ってしまうくらい、羨ましい空間でした。
↓ キッチンに立つおふたり。
キッチン本体は、INAXですが、背面部分は、IKEAのキッチン収納を採用しました。
リビング側からのインテリア的見映えは、、やはり素敵です。。
奥さまに似合う明るく清潔感あるキッチン♪
お手持ちの食器棚を持って行くか…
とても悩まれましたが、ぴったり納まった感は、イイ感じ!
↓ キッチンの窓辺に佇む猫のKちゃん♡
↓ インターホンニッチにも、こんな愛らしい子が☆
↓ 吹抜け空間の光を映す猫モチーフのモビル。
杉並の家、、実例をHPで見て同じような空間を望まれる施主さんから、
「 ワンルームをどう住みこなしているのか?? 」
「 暑くないの?寒くないの? 」
そんな質問をいただきます。
冬は、1階のガス温水床暖房。
夏は、小屋裏と2階のエアコン。
これが、メインで動いて、暑さ寒さに対応しています。
猫さんも居るので、タイマーを使いながら稼動させているそうで、
これらを動かしていれば、起きている間の暖かさ、涼しさは保てるそうですが、
やはり広い空間のワンルームは、6帖一部屋を空調でコントロールするようにはいきません。
賃貸の頃に比べ、光熱費は高くなったそうです。
ただ、やはり、おひさまの光のありがたさは、何にも代えがたい恩恵。。
また同じ敷地に家を建てるとしても、、
1階を納戸のような空間にはしたくない… そう思っていらっしゃるそうで、、
設計者的に、ホッとしました。。
↓ 竿状の部分に張り出して配した玄関土間。
↑ ご主人の趣味のロードレーサーが置かれています。
↓ その足元で、猫のAちゃん♡
ご主人は、毎日、新宿のオフィスまで、この愛車で通勤されているそうで、
以前の住まいでは長時間の電車通勤でしたが、
通勤時間が自らの愉しみの時間も兼ねるようになったようです^^
↓ 敷地の竿状部分(通路部分)も、少しづつ手を加えられています♪
( 2013年訪問時には、沈丁花やハーブなど香りを愉しめる素敵な前庭が完成☆ )
( 今度、写真撮らせてもらってきます^^ )
住まいを変えられて、猫さんという家族も増えて、
( もともと穏やかなおふたりでしたが、、)
家づくりをしていたころに比べ、
な~んだか、更におふたりの表情も、更に和やかになったように感じました。
とても幸せそうなおふたりと二匹の様子が嬉しかった2011年10月の訪問。
と、いった記事を書きかけていたところ、おめでたい知らせが届きます。
2012年の暮れに、長女のSちゃんが誕生!!!!!
ご家族3人plus2にゃん という家族構成に♪
↓ 2013年3月、、桃の節句の頃に再訪させていただきました☆
↓ 優しいイクメンパパになっていたご主人☆
長女Sちゃんの真上には、こんな愛らしいモビル♪
吹抜けに設けたスノコ床を通してのおひさまの光も大好きだそうです^^
↓ ↓ 可愛らしいSちゃん。
奥さまがひとつづつ整えられている暮らしごとが積み重なり、、生まれる、、
とっても幸せなおうちの空気感。。
この時いただいたチラシ寿司も本当に美味しかったです♪
本当に居心地良くって、訪れると、ついゆっくりしてしまいます。。
( 毎度、申し訳ございませんKさま(^_^;) )
ただ、開放感を求めた階段や吹抜けには、
落下防止策を講じる必要があります。
また、Sちゃんが大きくなった時には、2階を2部屋に仕切ることも必要。。
家は建てたら終わりではない。。
家族の変化に応じながら、手を加えていく家づくりのカタチもあります。
この時からまた約半年後、、ほんのこの間、、
上記の対策案をご相談しに再訪したのですが、
やはりとっても素敵な空気感で、心地よい♪
家具レイアウトを変え、家具蔵でテーブル&椅子を新調され、
益々暮らしやすく、、そして素敵なインテリアをつくられていました^^
訪ねた時が夜だったので写真は遠慮しましたが、
すごーーーくその素敵さを残したかったです(^_^;)
設計者として、この家と暮らしに、ずっと寄り添っていける仕合せを感じながら、
過ごさせていただき、名残惜しく、おうちを後にしました。
最後に、おうちの前でハイチーズ♪
この家で心地よい暮らしを♪
さらにお幸せでありますよう…心を込めて。
▽ 杉並の家 ブログ記事は こちらから どうぞ♪
▽ 杉並の家 竣工写真は こちらから どうぞ♪
インタビューを終えて~お礼のあとがき
先日の訪問後に届いた奥さまからのメール。。
- そのときどきにあわせて工夫の仕方を考えるのがむしろ楽しく感じます。
- お仕着せの型にはめられた「家」では無いから…かと。
- 家の形には誰のかわからない既成概念や、
- お仕着せの価値観も得てして含まれてしまいがちにも思いますが、
- おかげさまで、そういうものからは解き放って自由にしてくださったので…^ ^
家づくりが終わっても、こうして家を通じて繋がって、
色々なことを学ばせてもらっている。。
そんなことを強く感じた杉並の家訪問でした♪ (出美)