Vol.7 スイス漆喰と青森ひばの家_石神井台の家の暮らしを訪ねて

DSC_5867ss.jpg

青空に映える真っ白いスイス漆喰の壁。

マンションからの住み替えで、土地探しからの家づくり。
ご夫婦が家づくりをするときに、こだわったこと…あきらめたこと…。

そして叶えた理想の暮らし。

暮らし始めてすぐと、一年後に訪問させていただき、
家づくりを振り返って、そして暮らし心地を伺いました!

DSC_5863s.jpg

緑が多く残る、練馬の閑静な住宅街…
西側道路に面した土地にご縁が繋がり、
Iさんとの家づくりが始まりました。

ご夫婦がこだわったのは、

スイス漆喰を内外装とも使うこと。
もうひとつは、青森ヒバを採り入れること。

マンションにお住まいでしたので、、
マンションならではのメリット…冬の暖かさを、一戸建てでも得ること。
風が通り光が入る家であることと同時に、涼しく暖かい家を叶えたい。

一年を通して暮らしたご感想も交えて、
Iさんの暮らしと家をご紹介していきますね^^

↓ 玄関庇は、無垢の桧にリボスタヤエクステリア塗。
↓ 玄関ドアは、スチール製作で。優しい水色にペイント♪
↓ 面格子は、アイアン工房でオーダー。

s R8209760.jpg

外構…塀にもスイス漆喰を塗りましたが、
お子さんたちのサッカー遊びなどで汚れたり…欠けたりはあるそうです。
よくよく見れば、気付きますが、外壁と揃えられて良かったと感じます。

↓ 完成してから、塀に笠木瓦も載せることに。。

6_DSC5943.jpg

優しい煉瓦敷きのアプローチと、良く似合います!

↓ そして、本当に小さなスペースですが、、建物に沿って土を残しました。

s_DSC5893.jpg

一年後には、緑がとっても育つ花壇に。

↓ Kちゃんの記念樹の梅♪ 自分で選んだそうです~^^

s_DSC5891.jpg

でも、この梅、、この場所では育ち過ぎたので、、
一年後に伺った際には、南側庭へ移植されていました^^

↓ Kくんの記念樹もあります^^

_DSC5898.jpg

↓ アプローチ沿い、、一年後の花壇。 レンガも、すっごく良い風合いに…!

R0011612s.jpg

ここは、とにかく、元気に緑が育つ花壇だそうです!!

家の周りに少しでも緑があること、、やっぱり素敵。
コンクリートで埋めてしまわれず、、嬉しかったです^^

↓ 玄関ホール。

s_DSC5583.jpg

優しい水色の玄関ドア、、片袖ガラスにしました。

この写真右隣りにシューズインクローゼットがあるので、
メイン玄関は、↑ ↑ このようにスッキリです!!

↓ お転婆なKちゃん見ぃ~つけた!!^^

DSC_8996s.jpg

↓ シューズインクローゼットのなかは可動棚。
↓ 傘、、台車、、外回り用品。家族の靴に合わせて、高さを自由に変えて。。

_DSC6018s.jpg

↑ 家族の長靴が並んでいますね。

↓ お子さんたちのコートや、帽子など、、手の届く位置に愛らしいフックをつけて♪

_DSC6019s.jpg

こういう何気ない暮らしのカケラに、、
私は ’ 家での暮らしの幸せ ’ を感じ、心が温まります。。(*^_^*)

↓ 玄関ホールには、階段下を利用した小さな手洗いコーナーがあります。
↓ 洗面脱衣室からホール方向。

ss-5965s.jpg

↓ ゲストやお子さんの友達、、洗面まで通したくないなぁって時に重宝。

s-8240422s.jpg

木のカウンターですが、しっかり塗装をかけてあるので、
一年経った今でも、とってもきれいでした!

↓ 広々したLDK。内壁も全てスイス漆喰。床は無垢メイプル。ガス床暖入。

DSC_5679s.jpg

ガス床暖房を入れて、メイプル無垢のオイル仕上をつかうこと。

なかなか探すと見つからないものなのですが、
給湯器の初期設定で温度を一定以上に上がらないようにすることで、
叶えられることが出来ました。

↑ ダイニング脇に、スタディコーナーを設置。
↑ カウンターは、ご主人が青森で買い付けていらした青ヒバ集成で作りました^^

↓ 暮らしてからのLDK。
↓ 無垢のテーブル、一脚づつデザインの違う椅子。
↓ アイアンのカーテンレール、、レトロクラッシックな照明。

7_DSC5562.jpg

どれも素敵なチョイス♪

ご主人コダワリの素材のなかに、
奥さまのインテリアセンスが活きていて、
まさに、Iさんご夫婦なインテリアです~!!

ご主人は青森ヒバが大好きで、
青森ヒバをつかった家づくりにこだわっていらっしゃいました。

でも、、あまり、奥さまは木が多すぎない、
シンプルナチュラルな空間が、お好き。

スイス漆喰をつかったシンプルナチュラルなインテリアに、
ご主人のコダワリである青ヒバをところどころに散りばめました^^

そう、このインテリアが、ご夫婦の趣味の着地点なのですね。

↓ 女性フォトグラファーTさんに、ご家族の笑顔をパチリとしてもらっているトコロ♪

s-8240420s.jpg

うん!やはり、Iさんご夫妻らしいお家だと感じます!!

↓ キッチンに立つと、こんな感じでLDK全てを見渡せます!Kちゃんもニッコリ^^

20130518-_DSC5736.jpg

↓ 幸せな家族の食卓。

3_DSC5803.jpg

↓ Kちゃんの笑顔が可愛すぎます^^

2_DSC5806.jpg

↓ 食卓ってシアワセを紡ぎだす場所。。

_DSC5777.jpg

↓ 階段はLDKから2階へ続く動線。

5_DSC5556.jpg

なので、キッチンに立っていると、2階の気配も感じられる設計。

階段や通路は、部分的にメーターモデュールを採用しているので、
ゆったり広々感があり、ヨカッタポイントとしてカウントされています^^

( ※ 在来木造は一般的に910㎜グリットで設計しますが、
    階段まわりなどを広くしたい場合、1000㎜グリットをそこだけ入れることも可能 )

↓ キッチンはクリナップを採用。白を基調に上品にまとめられました!!

ihousenerima4-2013.jpg

” 洗えるフード ” が、クリナップを選んだ決め手。
フィルターを自動で掃除してくれるお利口機器。

気になる使い心地を、奥さまに伺いました!

ihome3-20140525.jpg


フィルター掃除から解放されて、とっても良いそうです^^

このフードをつかう時、、
レンジフード前に壁は付きますが、
吊戸棚を設けないので、、開放感は妨げられないですね。

↓ キッチン脇にはパントリーを設置。

R0011588.jpg

これだけ、タップリ入るのは、主婦の味方!
普段は、カフェカーテンで上手に目隠しされています。

奥行の浅い可動棚を配しています。
これなら、何が入っているか一目瞭然なので、死蔵品もなさそう。
カゴを上手く配して、使いやすそう!羨ましい空間です^^

↓ 一年後の背面収納には、ご主人DIYの可愛い棚が♪

R0011610s.jpg

こんな風に使いやすいように手を加えながら暮らしてくださっていること、
とっても嬉しいですね。

↓ キッチンから洗面脱衣室へアクセスできる動線。
↓ 右手タオルウォーマー脇がキッチンへの引戸。
↓ 手前が玄関ホールへ続く引戸です。

ss-5990.jpg

↑ 1.25坪の広々した浴室。こだわられたトコロ。
↑ 浴槽もゆったり。大正解だったそうです^^
↑ 洗濯を一時かけておける物干も設置。

タオルウォーマーいつか入れてみたかったのが、
こちらで叶いました~♪

ホテルライクな贅沢な心地よさを得られる素敵アイテム!

建築側では、コンセント電源と取付下地を用意しただけ。
ご自身でネットで購入し取り付けられました。

冬のふく射暖房にもなりますし、すぐには入れられなくても、
いずれ導入することを想定して、用意できたらいいのかもしれません。

↓ 洗面は、幅30cmのリネン収納がある、タカラスタンダードをチョイス。

_DSC5959s.jpg

高窓が、本当によく効いていて、明るく心地よい空間です。

ではでは2階へ。

↓ 暮らしてから一年後、お宅見学でお伺いした時。
↓ Kちゃんが、設計中の施主さんのお子さんを2階へ案内してくれています^^

ihome01-20140525.jpg

↓ 外に面していない階段なので、明るさに配慮して、
↓ 階段を上りきった2階ホールに天窓を設けました。

_DSC5657s.jpg
 

これが、、通風&採光に、バッチリ効くのです!!

↓ ロフトに続く階段上にも天窓。

_DSC5667ss.jpg

とっても便利な天窓ですが、
一点、後悔していることが。。。

この2階ホールの天窓をコスト調整時に、手動にしてしまったのです。
手が届かないロフトに続く階段上は電動。

ただ、、暮らしてみて頻繁に開け閉めするのは、、LDKに続く階段頂部の天窓。

おうち焼肉などした時は、ロフトまで階段を上って、、
クルクルと操作棒で開けてくるという手間があり、
コストをかけても、電動にすべきだったと、悔いているところだそうです。

私たちも、今後に繋げる学びとして活かしていきます。
ありがとうございました!!

2階はプライベートスペースです。

↓ トイレの脇に洗面コーナーを設けました。

_DSC5712.jpg

↑ ↓ Kくん、Kちゃんに協力してもらってます^^ ありがとう!!

20130518-_DSC5693s.jpg

白いモザイクタイルを天板に貼り、ボウルもシンプルな白。
清潔感のある素敵な洗面コーナーになりました。

↓ 子供部屋はロフト付。
↓ 床、、2階は、無垢バーチを。

ihousenerima1-2013.jpg

ロフト付の広々した空間はメリットもあり、デメリットもあります。

特にデメリットの面、高所の窓やエアコンの管理など、
後々までじっくり考えるべき必要があったところだと、実感しました。

こちらも、今後に繋げる学びとして活かしていきたいと思っております。
ありがとうございました!!!!

↓ もうひとつの子供部屋。Kちゃんの部屋。

ss-8240412s.jpg

一年後には、2段ベッドになっていました^^

お子さんが小さいうちは、子供部屋を仕切らないこともありますが、
男女のご兄妹でしたので、最初から仕切り。
これは、正解だったと感じます。

子供部屋はスペースだけあれば…後は何とでも…と、なりがちですが、
家具レイアウトまで、しっかり想定していく必要があるトコロです。

↓ ご夫婦の寝室。

ss-5604s.jpg

Iさんのお宅は室内干しがメインなので、
寝室南よりの窓辺に、室内物干を設置しました。

ss-8979s.jpg

素敵なライトやニッチなどを配し、居心地良さそうな空間。

2階も、回遊動線の間取り。

ホール→ 書斎~ウォークインクローゼット~寝室 →ホールと、
クルクル動線が繋がっています。

↓ 寝室側ウォークインクローゼットからみた書斎。

20121124-DSC_5696s.jpg

こちらも青森ヒバ集成材で、カウンターや本棚を造り付けました!

一年後に伺った時も、、まだヒバのとっても良いアロマが感じられ、
神経が休まる空気感に包まれた空間に。。

自営をされているIさんにとっては、
事務所としてもお使いになることもあるので、
ご自身が納得された素材で作られた部屋は、
何よりリラックスでき、お仕事も捗るのだろうなぁと感じました♪

↓ そしてロフトへ。
↓ 廊下には、インターホン子機を置けるニッチを配置。

DSC_5571s.jpg

↓ ニッチのなかにコンセントを仕込んで。。

_DSC6007s.jpg

↓ ロフトにて、Kちゃんがニッコリ。

ss-5640s.jpg

ロフトは、通路を活かした書庫↑ と、、
子供部屋の上にそれぞれ ↓ と、寝室の上の広い空間は、納戸的スペースに充てました。

_DSC5650.jpg

階段で上れるロフトは、都市型の家には、やはり在って嬉しい空間だと感じました。

そして、南庭は、車庫と庭スペースに分かれています。
リビングに面して青森ひばでウッドデッキをつくりました。

↓ ノンレールサッシで段差無し。

DSC_5841s.jpg

↓ Kくん気持ちよさそうに寝転んでます^^

DSC_5823.jpg

↓ 暮らしが始まってからも、この空間は大活躍。

1_DSC5906.jpg

このデッキから、近所のお友達が遊びに来たりするそうです^^

マンションから一戸建てへの住み替えは、
暮らし方がガラリと変わります。

ご近所付合いなどもマンションのそれとは変わります。
Iさんが越されたところは、ご近所が皆さん良い方々ばかり。
子育てするのに、とってもふさわしい環境だったようです^^

↓ 一年後のデッキ。いい感じに経年変化しています。
↓ ご主人が張った芝も、2年目も青々と!!!

ihome4-20140525.jpg

↓ 助成金で雨水タンク( 写真奥 ) も設置。
↓ 勝手口前は、ドアとサンダルが干渉しないよう、デッキを一段下げてます。

DSC_5812s.jpg

引っ越されてからの一年は、記録的な猛暑や大雪。。

住み心地はいかがでしたか?と伺うと、、

6_DSC5945.jpg

練馬の気候はキビシイですが、、
快適に一戸建てライフを過ごされている…
と、ご主人も奥さまも笑顔でお話くださいました^^

20130518-_DSC6016s.jpg

嬉しいことだなぁと感じます。

気付かれたでしょうか?
石神井台の家には、ベランダがありません。

予算調整の時に、ご自身の暮らしをよくよく振りかえられ、削られた所です。

けれど、何の不自由もなく暮らせているそうです。

それは、Iさんにとって最適な取捨選択をしたから。

家づくり時の、、予算との折り合い を振り返って、、
奥さまからメールをいただきましたので、
是非、今後家づくりをされる方の参考になれば…と、ブログに記事にしました。

ぜひ、参考に、 こちらの記事 をご覧になってくださいね ^^

最後に、ご家族で、リビングのソファでハイチーズ♪

ss-5850s.jpg

女性フォトグラファーTさんは、いつも素敵な笑顔を写し撮ってくれます^^

Iさんご一家にとって、、
この家が、、かけがえのない我が家として、、
これからの長い年月を過ごしてくれますよう。。

▽ 家づくり当時のブログ記事は こちらから どうぞ^^
▽ 完成当時の写真は こちらから どうぞ^^

 

インタビューを終えて~お礼のあとがき

Iさんから、家づくりを終え、暮らされてから、メッセージを頂戴しました。
これから家づくりをする施主さんへ向けてでもあります。

- 家づくりは色々考えることがあって大変かと思いますが、
- 色々見て考えて一つ一つ納得できて作り上げることができたので
- 本当に良かったと思います。

- うちのようなこだわり施主(夫)だと、
- 一から自分たちで選んで作り上げていく
- いいひさんとの家づくりはすごく合っていたと思います。

- 家のすべてが自分たちで決めて選んだものだなんてすごいですよね?
- 本当に自分たちの家なんだ!って幸せなことだと思います。
- そんな家づくりをしていただいてどうもありがとうございました。

とても嬉しく読ませていただきました。

全てをイチから作り上げていく、、設計事務所との家づくりは、
時に苦しいコトもあったかと推察いたします。

そして、ナビゲート役である設計者としては、
至らないこともあったと思いますが、私たちなりに精一杯頑張りましたので、
そう仰っていただけたことを、何よりも大切にしたいと思います(*^_^*)

心から感謝を込めて…
そして、ご家族の皆さんの末永い幸せをずっと祈っております。 (出美)