人の好みって変わりますね~。
モノの本によると、
5年周期で、人間の好みが大きく変わっていくらしいのです。
私に置き換えると、なるほどと頷けてしまいます。
いい例(悪い例)かもしれませんが。。
人の振り見て、、、何とやらで、
読んだ方の役に立つと嬉しいです。
実は今、住み替えを考えています。
住んで3年にして、
私のしたい暮らしと、
今の住まいが大きくかけ離れていることに気付いたのです。
現在の住まいを決めた時と、
ライフスタイルに大きな変化があったからでしょうか。
そんなはずはない!と、
後悔する自分をなぐさめようと、
引っ越した当時好きだったところを改めて思い出し、
この住まいで快適に暮らしたい~と、努力しています。
駅近、高層階で、夜景がきれいで、東京タワーが見えること。
仕事で疲れて戻ってきた時に、
その眺めをみることができれば、どんなに癒されるだろう。。
会社員でDINKSで、バリバリ働いていた頃、
そう思って決めたマンションでした。
確かに、眺めは素晴らしくよく、
台風が去った後の澄んだ空気のなかでの、
夕日や 夜景は息を呑むほど美しいです。。
最初はそれが嬉しかった。
でも、住んでみると、
地面との遠さがことのほか私を寂しくさせました。
あと、駅が近いゆえの電車の音と車の音。
こんな気持ちのいい5月の日でも、
平日の昼間に窓を開けて過ごすことには
ナカナカ忍耐がいるのです(笑)
ベランダの鉢植えのお手入れも落ち着かないほど。。
ずっと会社員DINKSならば問題なかったのでしょうが、、、
たまたま読んだ井形慶子さんの著書「イギリス式暮らしガーデン」に
なるほど~と思わせる一節があったのでご紹介。
「 見晴らしのよい景色に感動するのはせいぜい1週間。
見慣れてくれば たとえパノラマのような景色でもありふれた風景となっていく。
けれど、庭があれば 四季折々の花を咲かせ テーブルを置いて食事をするなど、
日常的に使う ことができる 」
と。。
ああ、なぜ気付かなかったのだろう。。
でもあの頃、この本を読んだとしたら、何かが変わっていただろうか?
と、想いをめぐらせたところで、まあ、今となっては遅いことですね。
それに、経験しなれば、私はきっと分からなかったのでしょう。
私は田舎育ちだから、
余計にそう思うのかもしれませんが
窓が開けられて、庭のある暮らしを、
今、切望しているのが分かりました。
たとえ都会の小さなベランダ庭でもいいけれど、土と緑が恋しい~。
こんな私の苦い経験から、
若いお客様にアドバイスさせていただくことがあります。
今の自分の好みに偏りすぎた家づくりはおススメしません。
なぜなら冒頭のとおり、人は飽きるものですし、
例え飽きなくても、どんな風に人生が変わるか予測できません。
だから包容力のある家・住まいづくりをしましょうと、、、
じゃあ包容力のある家ってどんな?となりますが、
そのお話は次回にさせていただきます! (出美)