本が好きです。。。
インターネットで情報が溢れていても、、
一冊の本と出合って得るモノって、、
とても大きいなぁとあらためて思いました。
昨日、井形慶子さんの本を久しぶりに読みました。
「老朽マンションの奇跡」(新潮社刊)。
一気に読みました。読後は痛快!さすが井形慶子さん!!という感じ。(笑)。
この本のように、井形さんが、何かに衝き動かされるように書いた本って、、
すっごく面白いです!!!!
特に、家ネタ。
サラリーマン時代に、彼女の本と出合い、色々と読んでいました。
中でも、、
「 古くて豊かなイギリスの家 便利で貧しい日本の家 」
「 少ないお金で 夢がかなうイギリスの小さな家 」
この2冊は、当時の仕事 (住宅会社勤め)を続けるのはもういいんじゃないかと、
心を揺さぶって、私を次に進むステップへ後押ししてくれた本でした。
( 賛否両論色々あるみたいですが、、私は目からウロコでした~ )
この2冊に書かれていた日本の住宅業界の矛盾。
イギリスの家に対する価値観と対比させていた文章。
恥ずかしいけれど、、、
その頃の私は、井形さんが指摘するその矛盾だらけの世界にどっぷりと浸かり、、
目の前の仕事を一生懸命していても、、
「 何か違う!何かがオカシイ!!」 と、感じながら居たのです。
( 身体壊しても気付かなかった。しがみついてた。。苦笑。。 )
でも、次へのことを思いきれないで悶々と悩んでいた時、、
ズバリと、「そーだよ。ソレってオカシイよ!」と、、教えてくれた。
悲鳴をあげていた私の真のココロに、ビンゴ!!ド命中だったのです。
会社での実績やら辞めた後の不安からくる当時の安定した暮らしに
執着することを手放させてくれました。。。そして今の私が居ます。。
今回の本は、無類の家好き…という点で共感できる部分があるので、、
余計に面白いのでしょうが。。。少し内容を。。
吉祥寺駅徒歩圏内500万円のメゾネットマンションを
( 最初の売り出し価格は1280万円 )
200万円でリノベーションさせロンドンフラット風に再生させたドキュメンタリー。
彼女の衝き動かされ方は凄かった!!!!!
完成した空間が、ホントに、、ロンドンのフラット風かは。。?。。
でも工事費200万円の中でよく頑張られたなぁと、、
素晴らしい!!パチパチ拍手喝采モノです!!
でも工務店さん、、、大変だったろうな~。。。
でも、、大変だけど楽しかったんだろうな~と感じます。。。
とにかく、泥だらけの原石に、光るモノを見出し、、磨きあげる。
新しい命を吹き込んであげられるリノベーションの楽しさ、、醍醐味。。これが満載。
リノベーションならではの大変なこと、、面倒くさいことも、勿論満載ですよ。(笑)
でも、興味のある方にはためになる内容だと思います。
普通にサラリーマンをしていても、、社会的弱者になってしまう危惧があるこの世界。
そんな世情に、夢のある話を、自ら動いて、、示してくれた。
ここが、、ホント素晴らしい。。。井形慶子ワールドです。
お仕着せでない、自分の価値観、、住まい観を持つことができたら、、
少ないお金でも、夢が叶えられる世界なんだってこと。。再認識できました。
人それぞれの感じ方はあるので、、そう思わない方も当然いらっしゃると思いますが、
私は、時流をとらえた一冊で、これからリノベーションをしたいと思う方には
是非読んでいただきたい一冊だと思います♪
ただ、井形さんの今回のケースも、、非常にラッキーで、、
レアなケースだということも書き添えさせていただきますね。。
あと、井形さんの本のなかで、私がお気に入りのエピソードがあるのが、、
「イギリス式お金をかけず楽しく生きる!」 という一冊。
そのなかで、彼女が20代のころに初めて持ったマンションの
ことが書かれている章があります。
荻窪で1000万円の中古マンション。
医院風の古びた外観、、でも入口に大きな庭があって、、
豊かに実ったレモンの木がある建物。(←ここ!私も惹かれます。。笑)
古すぎる、、借地権で資産価値がない、、売却するとき買い手がつかない、、
常識的不動産価値がとっても低く、みんなに反対されたマンションを
「良い」と感じる自分の直感で購入し、ロンドンのフラット風にリフォームを重ね、、
10年後に購入時より高い1200万円で売却したというエピソード。
不動産って、価値が購入時より高くなることって滅多にないことなんです。
それが、、、化ける!!!
でも、、それは、、彼女自身が利回りとかそんなことを考える前に、、
自分なりの住まい観で、、慈しんで自分の部屋を素敵にさせていくからこそ、、
その住まいに対してかけた愛情が、価値を生むと思うのです。。
そんなところがすご~く好きです。共感できます。
ともすれば一般的大多数の意見に押し流されてしまいがちですが、、
それを、グッと引き戻してくれるチカラを、井形さんの書いた本から感じます。
あと、、不動産を取得するときって、「ご縁」だと思うのです。
底値を待って買うとかそういうテクニックより、、
自分が欲しいと思う時に動いて出合える不動産。(コレってピンとくるもの限定)
買い時ってそんなことかと、自分自身の経験踏まえて思えます。
今のSOHOにしているマンションもスケルトンリフォームしたりして
うん、、やっぱり間違っていなかったなぁと思います。
中古住宅に見出す夢。
余談ですが、、いつも夢想することのひとつに、、
大家さんになりたい夢があります。。
へ~なればいいじゃんとお思いの方もいらっしゃると思いますが、、
利回りとかを考えなくてもいい立場で!宝くじがあたるとかしないと。。笑。。
でもいつか。。夢見るのはタダですし。。ね!
自分が住まなくても、、心地よい住まいをつくって
住む人にシアワセに暮らしてもらいたい。。住まいの持つチカラは偉大です。
( ↑ ある意味、日々のお仕事で、もうその夢は叶っていますが、、)
( 自分がオーナーで好きにつくりあげてみたい。。)
そんな夢がうづく本でした(笑)。
↑ 写真に出てるもう一冊の本のことは、またいずれ。
実は、今週末、芝浦工業大学の生涯学習の教室で
「 自然素材のマンションリフォーム 」 という講座を持たせていただくのです。
資料作りに悶々していたのですが、、私がいちば~んお伝えしたいことの核も、、
これらの本を読んで、自分なりに確信できたので、、
ハイ!!とにかく頑張ってきたいと思います♪♪ (出美)
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最後まで読んでいただき
ありがとうございました!
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ケーススタディVol.4 「中古マンションに新しく住まうカタチ」
Comments [4]
たかさんさん
いいひさん、こんにちは。
講座を持つんですか!頑張ってください。
みなさんに、気持ちが伝わるとイイですね。
>「 古くて豊かなイギリスの家 便利で貧しい日本の家 」
昔、大工さんから、
「良い物を使えば、良く出来て当たり前。
野に咲く花でも、飾り方次第で、良く見える。」
と、言われた事があります。
自分も確かにそうだよな~と思いました。
こんな、解釈でイインでしょうか?
私はマンションに住んだ事がないので、
良く分からないのですが・・・
田舎なので、土地はあるんですが???
そちらでは、今、中古マンションに力を入れてますか。
中古物件のリノベーションは、増えて来ていると聞いています。
やはり、再利用と言う事でしょうか。
金銭の面もありますが・・・。
ながながとすみません。それでは、また。
いいひ
たかさん様
講座と云っても明日一日だけですが…
頑張ってきたいと思います!!
>みなさんに、気持ちが伝わるとイイですね。
ホントに…です…
自分にできることしか出来ないので
背伸びしないで、お伝えできることをお伝えしてきたいと思います!!
>「良い物を使えば、良く出来て当たり前。
野に咲く花でも、飾り方次第で、良く見える。」
素敵な言葉ですね~。。
中古マンションのリノベーション。。確かに今ブームですね。
でもブームなだけに千差万別です。
若い世代が都会で注文住宅を持とうと思うとなかなか難しいですし
そんな人が、手の届く自分らしい暮らしを叶える家づくりが、、
中古マンションリノベーションだと捉えています。
コメント嬉しかったです。ありがとうございました♪
chisaさん
はじめまして。
いつも、ブログを楽しく読んでいます。
いいひさんのこのブログを読んで、
「老朽マンションの奇跡」がすごく読みたくなり
買ってしまいました。
読んでみてとても面白かったので、他の井形慶子さんの作品も
読んでみたいと思いました。
いいひ
chisa様
はじめまして♪
コメントいただきながらお返事遅くなってスミマセンでした。。
そしてブログを読んでくださってるとのこと、、
嬉しく思います♪ ありがとうございました!!!
この本も面白かったとのことで、良かったなぁと感じます。
井形さんの本って多岐にわたるので、、当たり外れ(自分自身にとって)あります。
上記以外、私が好きで手許に残しているのは、、
・いつかイギリスに暮らすわたし
・ときどきイギリス暮らし
・1ポンドの幸せづくり
でしょうか。。この三冊は著者の個人的なエッセイですが、、
折に触れ読み返すことがあります。
chisa様、また遊びにいらしてくださ~い♪
ありがとうございました!!