台風19号で。

IMG_0630[1s].jpg

今回の台風で被害に遭われた方々に、
心からお見舞い申し上げます。

写真は台風一過の朝、
道端に咲くダリアの花たち。

あの激しい暴風雨に耐えたのですね。
朝の光のなかで輝いていました。

今まで経験したことの無い台風の予報に、
立地的に水の影響がありそうな施主さんの家々が、
本当に心配でした。。(>_<)

今のところ大きな被害の連絡は無く安堵しています。

今回の台風では、高潮被害も懸念されていたため、
東京都江東区のマンション1階に住む我が家は、
念のため、猫達とサーバーを連れて、
埼玉の夫の実家へ里帰り避難しました。

幸い結果何事もなかったけれど人は忘れてしまうから、
今回の出来事や気付いたことをメモさせていただきます。


前々日位からこの台風が
如何に脅威なのかを告げる物々しい警戒のニュースに、
備蓄の水と食料、ランタン、
カセットコンロ、充電池等々を準備。
( ランタン・カセットガス・電池・充電池はキャンプ用が有 )
( 水は、ベランダ水やり用に汲み置きしているのでそれを入替 )

けれど周囲の川が決壊するようなことになったら??と、
ハザードマップやネットニュースとにらめっこしていた台風前夜、
岡山の友人からLINEがきました。

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倉敷の女性建築士さんで、
真備町の被害を目の当たりにして、
復興に尽力されていらっしゃる方。

我が家にも遊びにいらしたことがあり、
立地や建物条件もご存知だから、
心配してくださったのですね。

ありがとうございます。。。

確かに、万が一避難すべき時に、
ひとり二匹+仕事資料を抱えての避難は無理。

人間だけならどうとでもなるのですが、
我が家は人間ふたりと猫4ぴき同居。

大事なのは、猫達と仕事のデータ。

......決めました。
......夫実家へ里帰り避難。

パソコンは外して一番高い所へあげて、
サーバーを外して持っていくことに。。

長い里帰りの時は猫たちも一緒なので、
割と物々しくもなく出発出来ました。

実家に着き、
民族大移動のような体に飽きれられましたが、
ひとり暮らしのお母さんも内心ホッとしたみたい。

台風が来る9/12は、
施主さんや友人とリアルタイムにお互いの状況を報告。。

 庭の整理。
 自転車の移動。
 大事なモノを上階へ避難させる。
 食料を作り置き(オニギリなど)。
 窓ガラスに養生テープや段ボールを貼る。
 風呂に水を汲み置く。

等々
皆さん対策されていました。

川沿いの施主さんがホテルへ避難された以外は、
後は自宅で台風が去るのを待つ方が殆ど。。。

↓ 夫実家の押入に潜むしま。

IMG_0611[1s].jpg

上陸してからは物凄い風と雨に、
築15年の木造二階建ての家の中でも怖かったです。
家がきしみ揺れました。
私達の傍に居たオリーブも物音にビクビク。

本当に不安になる嫌な夜でした。

翌朝、家の周囲をチェックしましたが、特に問題無し。

いいひの施主さんの家々は、
今のところ問題無いようですが...

↓ 人生で初めて設計させていただいたお家で、
↓ 樋が外れた連絡を受けました。

S__4964615s.jpg

それ以外には被害は無かったようで...
良かったです(>_<)

あと、上棟直後の現場では、
この台風をうけた施主さんが心配になられて、
間に合えばシャッターを付けたい旨の連絡が有。

シャッターも万全ではないですが、
有ると精神衛生上良いのかもしれません。

竣工した家でも後付けシャッターは設置可能です。
( そんな相談もいただきました )
ちょうど一年前にリリースされたYKK後付けシャッター。

↓ 入隅だったり、すぐ上に天井があるケースでもOK。

ykkmadorimoscan.jpg

既存雨戸にも取り付けられるよう。

↓ 概要はこちらが分かりやすいと思います。
かんたんマドリモシャッター
( ↑ YKKニュースリリース頁にリンク )

取付に際しては、
施工した工務店さんか、
設計者にまずは相談するのが良いと思います。

シャッターや雨戸を採用しなかった窓でも、
台風は事前に分かるので対策を施すことは可能。

窓ガラス飛散防止方法はネットにも多々情報が出ていて、
都度対処するという考え方も勿論有りだと感じます。

心配し過ぎ...過剰な不安による行き過ぎも、どう?と思いますが、
これまでの常識では通用しない気象条件になってきていることは、
設計者として忘れてはいけないなぁと肝に銘じました。

後、台風に備える際、忘れがちですが、

 ベランダの排水口チェック。

これは必ずした方が良いと思います。

FRP防水したベランダは、いわゆる船底と一緒で、
排水がゴミで詰まっているとプール状態になって、
水抜き穴があっても豪雨だとさばききれず、
上階でも室内へ雨水が侵入するリスクが高まるので...
( お引渡しの際に伝えますが...忘れちゃいますよね... )

あと、今回の台風で停電があったお宅で、
タンクレストイレが使えないと思われたそうですが、
手動用洗浄機能 というのが付いているのに気づき、
事なきを得たと報告いただきました。
( こちらは伝え忘れてしまったのだと思います。。反省 )

以下、トイレ緊急時の使用方法のリンクです。

→ 停電時のトイレの使用方法(TOTO)
→ 断水時のトイレの使用方法(TOTO)

思いつくまま羅列してしまいましたが、
あと、自分の暮らしでの反省点。

備蓄品や非常時に使えるものとして、
キャンプ用にソーラーパネル充電器を、
カートに入れたまま先延ばし。
( スピカさんがキャンプで使っていて教えてもらった )
大きな台風が来ると知って買おうとしたところ、もう売り切れ。。
後悔しました。。

また気づいたことがあったら、
追記したいと思います。。。
小さなことだけれど、
イザとなると忘れてしまうこともあるから...
メモとして。。

まとまっていなくて、申し訳ございません。。

自然の猛威に人間の力は非力。
抗えない時もあるからこそ、
日常の有難みを感じ入ります。

つくづくと日常は何にも代えがたいですね。

被災された方々に、
一日も早く日常が取り戻せますように祈ります。



  読んでくださった皆さまにとって
  素敵な 'いいひ' が訪れますよう...

  家での日々の暮らしが心地よいことが
  住む人の幸せに繋がります!!

  心を込めて ♪ (出美) 



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Comments [4]

こんにちは、稲村です。
ご無沙汰しています。
今回の台風の時には、私は勤務で夫と子供たちが留守番だったのですが
風で揺れることなく、家には何も起こらなかったです。
事前に耐震や、風への強さを説明いただいているので
こういう時に設計していただいたおうちは心強いなと感じました。
丈夫に作っていただきありがとうございました。

いいひさん
猫ちゃんを連れてのご実家への避難、大変でしたね。
でも事前に計画的に動かれていて、よかったですね。

我が家も特に被害はありませんでした。
四方を家に囲まれた旗竿地だからか、風もさほど強く感じませんでした。
竿のアプローチ部分に自転車を4台置いていましたが、倒れることもありませんでした。
(立体駐車の車を下ろしていたので、完全に風をシャットアウトできたのかもしれません。)

旗竿地のメリットをまた一つ、実感しました。
それにしても、備蓄含め普段の備えは大切ですね!

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プロフィール

写真:牛尾 出美

一級建築士
牛尾 出美
(ウシオ イズミ)

1973年2月生まれ。暮らしと家が大好きな女性建築士。東京都江東区のリノベーションしたSOHOマンションで住宅設計事務所を運営。
シアワセを感じるコト&モノは、猫・カメラ・旅・花・珈琲・映画・読書♪

いいひ住まいの設計舎 一級建築士事務所

代表:
牛尾圭一、牛尾出美
資格:
一級建築士2名
構造設計一級建築士1名
一級施工管理技士1名
住所:
東京都江東区東陽2-3-1-106
電話:
03-3648-5711
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