GWも明け、、日常がスタートしていますね。

明けた途端、、慌ただしく通常業務をスタートさせていますが、、

久しぶりのブログ更新となってしまいました。



実は、GW中に、ある方とのお別れがありました。



ある方とは、、前職で親子共々大変お世話になった大先輩、

相馬在住のWさん。

5月4日の朝に、、逝ってしまわれました。



3.11震災のちょうど一週間前3月4日にお見舞いに行き、、

GWは渋滞するから、明けて落ち着いたら、またお見舞いに行こうねと、

家族とも話していた矢先のこと。。。



身障者の弟にも、自然に平らに接してくださっていたので、弟もWさんが大好き。

お見舞いに行った時、弟も一緒だったのですが、

弟を見ると、痛み止めを打たれ辛い症状のなか、起きてくださり、病床で握手。。



その時、、弟のその手が冷たいから…と、、、

ご自身のバッグから手袋を取り出して、持たせてくださったのです。



その一週間後の震災と津波に遭われ、、家を流されて。。

その時にいただいた手袋が、、Wさんの形見になってしまいました。



このお見舞いの時のように、いつも、、

ご自身のことより、まず人を気遣ってくださる、、優しさ、、

心の広やかさ、、大きさ、、男らしく素晴らしい方。。

そして、Wさんは、海をこよなく愛されていて、

県職員を退職後、少年海洋団を結成されたり、、

とにかく精力的にご自身を活かされていた方でした。



そんなWさんには、、漁師さんのお知り合いも多く、

私も、牛尾（夫）も、前職のころ、東京に居ながらでしたが、

Wさんのお声掛けで、、

漁師さんの住宅や漁具倉庫を設計させていただいたこともありました。。



今回、お通夜へ参列させていただくため相馬へ行った際、

浜の方に行ってみると、、、私が設計した家も、

今回の津波で基礎と土台を残し、跡形もなく流されていました。

外構のブロック塀と、国道からの距離感で、、ここかな？と目途がつく位、、

何にも無くなっていた瓦礫が残るその光景。。

映像で見ていたはずですが、自分がそこに佇むのとでは、、

何もかも違います。。違いすぎます。。正直、かなり堪えました。。



お通夜の席で、被災されたその家のご家族にも、、

Wさんのご家族にもお会いできたのですが、、お会いした瞬間の笑顔と涙。。

何といって声をかけていいのか、しどろもどろな私達の手を取り、固く握手。。

皆さん、どうしてそんなに…と恐縮してしまうくらいに、

変わらず温かく優しい。。



一日も早く、、この方々に日常の暮らしが訪れますよう。。

心からそう願って帰途につきました。



その帰り道、、福島ICへ向かう霊山峠（りょうぜんとうげ）の頂上付近で、

車を停め、、満天の星空を見ました。

圧倒される位の星空で、、ただただ見つめていたら、流れ星を発見。

一瞬のことだったのですが、、相馬で感じた想いが届いたと信じています。




  

形は無くなっても、記憶のなかの想い出は消えない。



Wさんに乗せてもらったヨット、相馬の海。。相馬でのご縁。。

私たち夫婦の結婚式にもご出席くださり、、

Wさんならではのユーモアある祝辞をいただいたこと。。

会社を辞めて、、迷い悩んでいた私を、励ましてくださったこと、、

設計事務所として独立するとき、背中を押してくださったこと。。

東京にいらっしゃると、、遊びに来てくださり、、

‘いいひ’を　いつも心配して応援くださったこと。。

折々でのお手紙のやりとりに、いつも励まされていたこと。。



巡り会えた仕合せ、、同じ時を過ごせた仕合せ、、全てに感謝。。



心からWさんのご冥福をお祈りいたします。



そして、、今思うこと。



往く季節、、逝ってしまう方、、

同じように巡る時も、、今、この時、この一瞬は、二度と訪れないもの。。

5月、、日増しに濃くなっていく緑のなか、、実感しています。



大切に今を生きたいですね。。





　　家での日々の暮らしが心地よく、、

　　住む人の幸せに繋がりますように、、

　　心を込めて　♪　（出美）





最後まで読んでいただき　ありがとうございました！！



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