床暖房のフローリング選び_読者さまメールより♪

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さっき外から帰ってきたのですが、、
東京、ちらちらと雪が舞っています。
今夜は、寒い夜になりそうですね。。。

皆さま、風邪をひかないように。。

今日の記事は、、

「 床暖房のフローリングの選択肢 」

無垢なのか、、新建材なのか。。
悩まれている方も多いと思います。

結論からまず。。

住む人が、、その ’特性’ を理解しているなら、
どちらを選ばれても正解だと思っています。。。

まず、そのことを最初にお伝えして、、進もうと思います^^

この記事を書こうかなぁと思ったきっかけになった、、
大晦日に届いた嬉しい一通のメールからご紹介♪

それは、いいひブログ読者の方からのご相談メールの、、
その後をお知らせくださるメールでした。

ご相談の内容は、、

「 床暖房+無垢フローリング 」のこと。

いいひでよく採用している、、
「 無垢床材と床暖房を組合わせること 」
について、本当に大丈夫なのか?

ということでした。

いつものいいひの使い方を説明させていただき、
実際に使ったお宅の様子、
練馬の家などで3年以上使った状態などをお知らせしました。

結果、採用されたとのことで、、住み心地や感想、
暮らしが始まった素敵な写真も添えていただき、
本当に良かったなぁ~~と、
しみじみ年の瀬に、、感じ入っていました。。^^

プラスして、、やりとりさせていただいた際の、
読者さまの、、’ 施主 さんとしての ココロ の動き’ と云うか、、
そこにも、改めて感じ入ることがあったので、記事にしたいと思ったのです。。

いいひブログへの掲載を、ご了承くださったので、、
メール内容を抜粋して紹介いたしますね^^


~ 神奈川県のM様より ~

  10月に引き渡しが行われ、11月に無事新居に移ることができました!

  床材はもちろん、無垢。
 
  予算の関係や我が家のインテリアのイメージから
  1F アース貿易の栗床暖房対応
  1FWIC+2F  木魂の伊予杉
  としました。
  
  アース貿易のチークもすごく良くて惹かれたのですが、
  我が家には色が濃かったので…
 
  約2ヶ月ですが住んでみて、無垢フローリングにして正解だったと思っています。
 
  確かに、杉とかは柔らかくてすぐ凹むし、
    栗も隙間が空いている時がありますが、
  木の生きている感じがあってすごく気持ちがよい!

  1番家を  体で感じる部分かなと思うので、妥協しなくてよかったです。
 
    また、塗装も自分達でしたためか住む前から愛着が持てて(^з^)
    おそらく、普通に言われるまま建てていたら、
  こんな風には感じなかっただろうな、と思います。

  なんとなくですが…新建材と無垢、
  施主の思いがなくては新建材で話が進むことが多いと思います。

  施主がどちらの情報もキチンとしいれた上で、
  選択できるようにしていただけたら…なんて思います。

  実は家づくり当初、間取りに重点を置いていて、建材のことはあまり気にしてなくて…^^;
 
  予算もありましたし、工務店もパイン材なら安いけどキズがすごくつきますよ、
  という感じだったので、
  無垢、子どもにもいいんだろうけど…となかなか踏み切れなかったんです。
 
  でも、やっぱりいいのかも!と思わせてくれたのが、いいひブログでした。
  また、調べるうちにやろうと思えば凹みなどが修復できることが分かったのも
  決め手の一つでした。
 
  無塗装の無垢を導入してみて、
  手をかける→ 愛着を持つ → 手をかける→ 愛着を持つ    というサイクルがあるんだな、
  と改めて思っています。
 
  そのことに気づけて、本当に私たちはラッキーでした。
    きっかけ&アドバイスをいただいて本当にありがとうございました!

   ( いいひ注: 改行、行間は、こちらで変えさせていただきました )


------

私が嬉しかったのは、、

 「 手をかける→ 愛着を持つ → 手をかける→ 愛着を持つ   」
 というサイクルがあるんだな

という一文。

もし、簡単に ’住まい’ を変えられるなら、
床材選びも、こんなに悩まないのかもしれませんね。

でも、、永く住まう家です。。

手をかけるということで湧く愛着感は、
永い間、住まいを維持していくのに、、
とても大切なモチベーションになります。。

愛されずに放っておかれる家は、朽ちるのも早い。。

 無垢と新建材。

冒頭にも書きましたが、
私は、どちらを選ぶにしても、
住む人がその特性を知ったうえでなら、
正直、どちらも有りだと思っています。

( 個人的には、経年変化しても愉しめる…
   傷も味わいに感じられる良さがある自然素材派ですが ^^ )

無垢のデメリットは、隙間や割れ。。
でも、手を掛けてあげた分だけ、美しさが続き、長持ちすること。
傷や汚れがついても、再生できることが、メリット。

新建材のデメリットは、完成時が一番美しい状態で、
大きな劣化に対しての手当…補修が大がかりなこと。
でも、、隙間などは空かず、寸法安定性が良いことがメリット。

ザックリ書くとそんな違いがあります。

ただ、その違いを知らないで建ててしまう方も多く、、
木の床だと思っていたら、
実は、木目のシート貼だったことに、
後から気付かれる方も少なくありません。
( ↑ これ、ホント! )

新建材の表面には、大概、傷に強い加工がされているので、
使い方次第で、新建材が合う住まい手さんもいらっしゃいます。

毎日無垢の隙間に入る埃や、
食べこぼしや染みなどに神経質になる方には、
無垢は向かない…とも思います。

壁は珪藻土で塗り壁に…
床は敢えて新建材のフローリングづかいをされて、
快適に、、素敵に、、お住まいな方、、
いいひOBにもいらっしゃいますしね^^

自分で納得して選んだものは、、
欠点があったとしても、
丸ごと受け容れ、愛せるもの、、じゃないでしょうか。。
( わたしのラシーンがそうですね…^_^; )

私が一番嫌なのは、後からの後悔。

「 知っていたら選ばなかったのに… 」

と、いうこと。。

長く住む家、、
自分の身の丈にあったメンテナンスは、
とてもとても大切なことになっていきます。

↓ 素材や仕様についての、、打ち合わせ風景…
( 設計事務所との家づくりは、全てが自由な分、悩むことも多々かもしれませんが(^_^;) )

kteiutiawase2010.JPG

Mさんがご指摘されているように、
一般的には施主さんが要望されなかったら、
標準的な新建材をおススメされるのだと思います。

新建材は新建材の良さがあり、
無垢は無垢の良さがあります。

昨年、「暮らしと家®」で、行ったイベントで、
’ 素材 ’ についての勉強会を行いました。

普段、’当たり前’すぎて、今さらお伝えするコトじゃないのかも…
って、私たちプロが感じていることでも、改めてお伝えすることで、、

ご自身の暮らしや、、
向き合っている家づくりのなかでの、、
’ 気付き ’ に繋がること、、

とても 多いんだなぁって、実感しました。

建築士である私たちは、、
もっと、施主さんに伝える努力をしないとダメなのですね。。
ガンバリマス (^_^;)

なのに、この記事、、
云いたいことを伝えられているのか、
まとまりなく長い記事になってしまいました。

無垢フローリングを採用するとしても、
ひと口に無垢と云っても、多種多様。。

今度は、いいひが使っている無垢床リストを、、ご紹介します~^^
あと、、無垢材のお手入れのことも。。

最後になりましたが、改めて、、神奈川のMさま、
「 これから家を建てる方の参考になりそうであれば、ブログ掲載O.Kです!」
と、メールでのやりとりを、紹介させていただけたこと、本当に感謝です。。

ありがとうございました^^

これから家づくりをする方、、
読んでくださった方に、参考になると何より嬉しいですね♪
 

  読んで下さった皆さまにとって
  素敵な ’いいひ’ が訪れますよう…   

  家での暮らしが心地よいことが
  住む人の幸せに繋がります!!
 
  心を込めて♪ (出美)
 

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プロフィール

写真:牛尾 出美

一級建築士
牛尾 出美
(ウシオ イズミ)

1973年2月生まれ。暮らしと家が大好きな女性建築士。東京都江東区のリノベーションしたSOHOマンションで住宅設計事務所を運営。
シアワセを感じるコト&モノは、猫・カメラ・旅・花・珈琲・映画・読書♪

いいひ住まいの設計舎 一級建築士事務所

代表:
牛尾圭一、牛尾出美
資格:
一級建築士2名
構造設計一級建築士1名
一級施工管理技士1名
住所:
東京都江東区東陽2-3-1-106
電話:
03-3648-5711
FAX:
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