ある現場のため
最近色々なメーカーさんの
キッチンを見て歩きました。
そしてキッチンに関する本や
写真集を大量にAmazonで
買って、参考にしています。
今までは、ずっ~と、システムキッチンを使ってきましたが、今回は、、、
ちょっと古っぽい2ハンドルのグースネック混合水栓。
憧れのロジェールのコンロ。
ポッテリとした白い陶器製のシンク。
タイルを張りこんだカウンター。
単体でみると、可愛い~!!好き~!!
そんなものを組み合わせた、
「大人可愛い」 云わば、Rオリーブ少女的好みのキッチンを
システムキッチンではなく、つくってみようかと思いました。
でも、日本人の生活スタイルを考えると、難しい~!!
いえ、造るのは簡単ですよ。プロですから。。。でも、、、
魚を焼かないんですか?
(ロジェールは仏生まれ。サンマは焼かないのですね)
中華鍋をガシガシ洗わないんですか?
(陶器の白いシンクは小さめで、下手すると割ってしまいそう)
魚をおろした時、タイル目地に汚れが残ったらイヤじゃないんですか?
(そんなにマメな掃除できますか?)
と、心の内なる部分(本心)からのツッコミがイチイチ気になります。
モチロン、デザインや見た目が可愛いもの。これは絶対条件。
でも、やせ我慢して使うには、キッチンは毎日の暮らしに関わる要素が大きすぎます。
まあ、魚焼きロースターや焼き網で、魚は焼けばいいんでしょうけどね。。。でもね。。。
シンクもデザイン優先で尚且つ機能も満たす代替品として、色々あります。でもね。。。
陶器のシンクの何が好きかといえば、ポッテリとした白い質感なので、
流行のカラーシンクでいいや!とは、いきませんからねー。
なかなか難しいです。
シンプルなデザインで、機能も満足して、
飽きがこないトラディショナルな可愛らしさのモノって
日本製で見つけるのは大変な感じがします。
キッチンに限りませんが、普遍的に永く愛されるべきデザインって
外国製のモノに多いですよね。
手持ちの10年前のインテリアの雑誌を見ているとつくづく感じます。
その頃は最先端の流行のキッチンだったはずなのに、今じゃ野暮ったい。。。
日本製って割とそんなモノが多いです。
でも、その頃の雑誌にも、お手本とされていた外国の洋書のキッチンの本は
今でも、インテリア雑誌に、参考書として載っている。
どうやら、海外製品が愛される理由ってそこにあるように感じます。
最先端なものばかり追いかけるのも良いけど
普遍的な美しさを頑固に守ってもらうのも
使い手側の要望としては大きいような気がしてなりません。
(ニホンノメーカーサン、、ソオイウノヲツクッタラ、ニッチダケド、ニンキガデマスヨ!キット!)
でも、ひとつひとつをとっていくと、キッチンってホントに小宇宙。
排水口の深さや、シンクの材質、カウンターの材質、水栓の形状、コンロ形状。。
システムキッチンを絶対に使いませーん!!という先生方もいらっしゃいますが
それは、お客様の選択肢。
つくり手の私たちがとやかくいう範疇ではないと感じます。。
お客様が気に入ったモノ、これが一番です(笑)。
日本人が満足する機能性を追及すればこうなりますよね~!!
と、いったシステムキッチン優等生は、私の中では、今はクリナップさん。
小賢しくもなく、程よい気配り具合が、
いいひ住まいの設計舎のお客様にも人気があります。
そして、実際の暮らしの中で使われているのを見せていただいても
やっぱり使いやすそうです。
そういえばキッチンって、新築では他に決めることが多すぎるせいか、
さほどお客様の要望が細かな部分までにはいかないことが多いです。
でも、、、リフォームだと皆さんよ~く吟味されますね。
やっぱり今までの不満を、解消したいわけですから。。。
ただ、シンプルな昔ながらの流し台と置き型コンロでも、
美味しい料理は出来るし、可愛くイイ感じに使っている方もいるんですよね~。
住まい手のセンス次第ってところもあるし、、、
うーん。ますます小宇宙ですね。(笑) (出美)
Comment [1]
その男さん
なるほどな~
確かに小宇宙ですね
シンプルでナチュラルで後々のメンテができて飽きのこない物。。。イケアでしょうね
坪木さんにはつくづく勉強させられます
牛尾さんも良く知ってらして本当に心強いです