今日は、家づくりを考えている方に、とってもおススメの本をご紹介します!!
住まいの解剖図鑑―心地よい住宅を設計する仕組み エクスナレッジ 2009-11-20 売り上げランキング : 9190 おすすめ平均 Amazonで詳しく見るbyG-Tools |
帯には、こう書かれています。
なぜそうなっているのか?
現代の住宅をかたちづくるありふれたモノやカタチには
「ありふれるワケ」があるのです。
その、ありふれるワケを知ること とは何なのか?
著書の前書きにもありますが、、
ありふれたカタチにこそ、先人が試行錯誤しつつ蓄積してきた定石があり、
「それ」 を知っているからこそ、、自分の判断力を照らし合わせて、、
確かな裏付けのもとに、設計することができる。。。
なので、、「 ありふれたワケ 」が、とても大切なヒントになるのです。
私たち設計者が心を配ること、、悶々と葛藤すること、、
その裏に、こんな、定石があるんだ~と知るだけでも、
ご自身の住まいを考えるときのヒントになってくれるハズです。
注文住宅、、家は、洋服と違って、
試着してその心地を比べることはできませんし
車と違って、試乗して買うこともできません。
間取りを決める時も、つくって住み比べることはできません。
また、気にいらないからと云って、簡単に手放すコトもできません。
よく私も使わせていただくフレーズに
「 家づくりは 取捨選択 の連続 」 というものがあります。
( この本のなかでは、CUT&GETの場面 と表現されています )
例えば家づくりの取捨選択の場面は、こんな感じ。。
無垢の床がいいのか?床暖房がいいのか?
キッチンのレイアウトを優先して特注するのか?既製品にするのか?
将来を考えてトイレを広くつくるのか?つくらないのか?
来客用の部屋ってホントに要るのか?要らないのか?
ひとつのモノを選びとるために、何かを取り、何かを捨てる。。
非常にタイヘンな作業で、家づくりの楽しさも吹き飛び疲れてしまうほど。。
でも、そんなとき、この本は、取捨選択の判断基準になってくれると思います!!
例えば、、
お客様の 「和室がほしい」 の一言から私たちが連想すること、、
和室を考えるときのプロセスは以下のような感じ、、
住まい手の考えている和室がどんなものなのか?
きちんとした設えがしてあっての和室なのか?
そもそも畳が敷いてあれば和室なのか?
応接?茶の間?くつろぎ?
入口の取り方で、和室の性格も変わり、、
段差の取り方で部屋の性格づけも変わるし。。
畳の敷き方についてどうする??
などなど、、こうして私たち設計者の頭で巡らされるプロセスを、、
と~っても分かりやすく、図入り、、間取り入り、、イラスト入りで
この本では説明されているのです!!
こういったプロセスが分かると、、
住まい手である皆さんから つくり手側(私たち)への要望、、
皆さんが設計者に 「 こうしてください 」と伝える要望も
伝えやすくなるハズ☆
なぜなら、自分でも、設計のプロセスを辿るから、、
自分自身で整理できて、、提案された間取りや素材に
YES/NOをつけやすくなると思うのです。
ベッドのレイアウトで、どんな暮らし方になるのか?など、、
自分の暮らしに伴う行動を再確認も出来るし、、とにかくオモシロイです!!!
プロも改めて読むと、ウンウンと頷くこと多々。
素晴らしい視点で書かれた一冊です。ぜひ!
いいひブログで好評の、「間取りのヒント」もそんな視点から書いているモノ。
この本の素晴らしさには到底及びませんが、
また、私なりの噛み砕き方で、色々お伝えしていこうと思います!!
夜中に目が覚め、、珍しく眠れなくて朝を迎えてしまった今日。
新しい朝はキモチいいですね!!いいひにしよう♪
コーヒーを淹れキモチを切り替えガンバリマス☆
ではでは、、素敵な火曜日をお過ごしくださいね~♪ (出美)
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ありがとうございました!
≪ 過去ブログ もよろしかったらどうぞ♪ ≫
間取りのヒント「LDK続き間和室編」
1帖トイレ_バリアフリーレイアウト考
間取りのヒント「シューズインクローゼット」
Comments [4]
jin0055さん
いいひさんおはようございます
昔、幼少期、テレビが禁止でした。。。
その代わり、本だけはいろいろ買って貰いました。
なので活字に対してのアレルギーはまったくと言っていいほど
ないので、最近また本を読みはじめています。
寝る前の活字を読むひととき。。。忘れかけていました。
凄く新鮮でこんなにも楽しい物なのかと改めて感じて
おります。
僕が好きな作家はベタですが、村上春樹です。
ノルウェーの森を、中学生のクリスマスの日に親からプレゼントされ、それから村上春樹ファンになりました。
いいひさんの紹介する書物。。。凄く良さそうなので
チェックしてみます。
cedarさん
こんにちは
私も家造りをしている真っ最中です。
間取りはほぼ決まりかけですが使う素材で難航中です・・・。
アンテナを広げて情報収集・・・その、難しさを目の当たりにしているところです。
本屋さんで探してみます。
素敵な情報ありがとうございました。
ブログ300回おめでとうございます。
家つくりで迷っているときに道標のようなブログでした。
「間取りのヒント」・・本当に助かりました。
沢山の感謝をこめて・・・
いいひ
jin様
こんにちは!コメントありがとうございます~♪
ノルウェーの森、赤と緑の表紙、、懐かしいですね。
村上春樹はこれしか知りませんが、
私も大好きで何回も読み返す本なんです!!
この本の世界観、、描写、、人物像すっごく好きです。
ワタナベ君のある意味孤独なところ、行動パターン、
ホント幾度となく読み返したことでしょう。。。
そんな本をプレゼントされるなんて、、
素敵なご両親ですね~!!
私も親だったらそうなりたいですね(笑)
今度映画化されるんですよね。
どうなのか楽しみ反面自分のなかで
映像化されているところもあるので
裏切られたくないな~みたいなところもあります。
この本も是非。今度お貸ししますよ~♪
いいひ
cedar様
コメントいただきありがとうございます!!
>ブログ300回おめでとうございます。
>家つくりで迷っているときに道標のようなブログでした。
>「間取りのヒント」・・本当に助かりました。
そう仰っていただけて、私もとても嬉しいです。
家づくりは大変なこともありますが、
ひとつひとつ向き合えば向き合った分、
少なくとも知らなかったことで生じる後悔は無くなります。
ぜひ、家づくりのその過程を楽しんで
素敵な家づくりをしてくださいね!!!
いただいたコメント、更新の励みになりますし
ご相談内容から私も改めて学べます。
私こそ心から感謝いたします。
ありがとうございました!!!!