横浜の家が始まってから、
( 横浜の家も、順調に工事が進んで、もうすぐ上棟♪ )
何だか横浜に脚を運ぶことが多いです^^
( ↑ 今年の桜撮りさいご☆散る直前花冷えの曇り空をバックに。 )
先日も、横浜の南雄三先生基本設計の狭小パッシブ住宅、、
’ 街弁Ⅱ’ の見学会に行ってきました!!
パッシブの恩恵を受けにくい街中で、、しかも建坪9坪の狭小住宅。
前回のBB研究会 通風トレーニング講座 の際に、
この住宅の設計意図を知り、、学ばせていただきたかったのです。。
少しだけ、このお家が出来るまでの経緯を。。
街弁’Ⅱ’という名前からも想像できるように、、
この家の隣には、8年前に南先生が手掛けられた、、
’ 街弁 ’ という、、お弁当屋さん兼住宅があります。
商店建築を手掛けるからには、お店のディレクションから…と、
街に対してどんな建物をつくるべきかと…
お店のコンセプトに至るまで設計時にプレゼンして、
’○○商店’ というお店が、、’街弁’ という名の、、
街に開かれたお店に姿を変えたそう。
以来、、
街の’へそ’…ランドマーク的な存在の、佇まいの良い建物☆
8年の時を経て、隣に娘さんが家を建てることに…
それが、 ’ 街弁Ⅱ ’ 。
↓ 案内PDFより抜粋させていただきました。
( 右が街弁、左が街弁Ⅱです )
街弁Ⅱは、白い外壁にヴァレーマという外付けブラインドの赤が、
とても効いているシンプルで素敵な外観。
1,2階で、建築面積9坪、、延18坪の小さな家なのですが、、
パッシブ住宅の要である、吹抜けもあるお家。
狭小であり、都会故の、、覗かれる心配もある敷地条件で、
おひさまのチカラを十分活かし、風を採り入れるパッシブが叶うのか…
そこにチャレンジされたそうです。
桜満開の春とはいえ、冬に戻ったかのような花冷えの午後、、
パッシブ住宅を体感するにはもってこいの日和。
南道路に面した間口2間半の家。
パッシブというと、吹抜けを設けて、
家全体がほぼワンルーム状態で繋がっていることが理想。
施主さんの理解が無いと、
実践するのは、なかなかハードルが高い。
ただ、お隣、、街弁もパッシブ住宅なので、
その心地よさを体感し理解されている娘さん。
基本計画で出された要望というのが、ひとつだけ。
ふたりの息子さんとご主人が剣道をされているので、
「 帰宅→道着を洗濯まで直行→道着洗濯→陰干し 」
という動線を叶えてほしいということのみ。
そこから生まれてきた平面計画。
京都の町家のような土間キッチンに面した茶の間、、
通り庭的な土間キッチンの通路が、
奥にある水廻り(洗面脱衣・トイレ・浴室)へのアクセスにもなっています。
これが、素っ晴らしく合理的!!!
狭小住宅での間取りの割り切り、、
設計者的にも、なかなか度胸が要りますが、
「 これでいいのだ! 」と、自信を持って勧める、、
南さんのお顔が浮かびます^^
暖房は、基本的に「太陽」+1階に「床下エアコン暖房」。
太陽が出ているときは、吹抜けを介しておひさまの光を土間に蓄熱させること、、
太陽が顔を隠しているときは、デイベッド下の床下エアコンで暖気を各部屋に配る計画。
なので、小上がりになった茶の間の床板は、
’ 朝鮮貼り ’ といった貼り方をされていて、
全て床板が外せて、床下が丸々点検できるという作り。
冷房は、一番高い吹抜け上にエアコンが一台。
これを動かして、各部屋に冷気を配る計画。
夏の夜は、窓を開けて通風して、冷房に頼らず眠れるように、
風の流れが計画されているそうです。
朝、目覚めた時の室温が17℃。
昼間になるにつれ、太陽がサポートして室温を上げてくれ、
補助的に、こたつや足下を暖かくする暖房を採り入れる。
足もとが冷たくなければ、凌げてしまうでしょうという…
南流 ’ あいまいパッシブ ’ 。
きちんと自らに落とし込むために、、スケッチでまとめて。。
黄色の付箋の部分は平面ですが、、遠慮いたしました。
通風トレーニング という著書の最後、、
( ↑ amazonの頁にリンクを貼ってます )
狭小パッシブ住宅実例に、このお家の通風計画についてや、
町家通り庭的キッチンの間取りも、詳しく載っていますので、
興味のある方は、そちらでチェックしてみてくださいね^^
見学会では、
床下エアコン…ソーラーウォーマー…外付けブラインド…など、、
普段使ったコトの無い機械の実際の動きなども、質問。
なるほど…なるほど…!!と、
色んなコトが、腑に落とせた見学会でありました☆
↓ 見学会の様子をまとめてくださった南通信のレポートPDFから抜粋。
ご縁があれば、パッシブな狭小住宅も手掛けてみたい…(*^_^*)
実際にパッシブ住宅を体感できたことで、、
私自身の設計の幅も広げて行けそう。。
そんな風に思えたことにも、参加した意義がありました^^
見学会では、住んで8年目の街弁も見学させていただき、
暮らしのなかで活き活きと設計意図の本領を発揮している家を体感。
借景である隣家の大きな桜を観ながら、
街弁さんのお弁当をいただくことが出来ました。
こんなお弁当屋さん、、我が街にもぜひほしい☆
心尽くしが詰まった優しい美味しいお弁当、、ごちそうさまでした。
また、南さんと施主さんと杉坂建築さんの、、
素晴らしいトリオでの家づくりにも感動しました!!!
良い機会をくださったこと、本当に有難く思っております。。
心から感謝を。。
読んで下さった皆さまにとって
素敵な ’いいひ’ が訪れますよう…
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