築42年の家、住宅医による木造住宅調査@日光

IMG_5580.jpeg

涼やかな風が心地よかった日光♪

目の前の丘には、
フランスギクが満開♡

遡ること2年前完成した日光の家

昨年...隣家が売りに出され、
施主さんのご友人が購入。
年末に東京からお引越し。

その築42年になる家の
リフォーム設計を依頼されました。

当時の資料は、確認申請書しかなく、
それもあまりあてにならなそうなもの。

リフォームするにしても、
その建物がどんな状況であるかは、
永住する家ならば、知った上でリフォームすべきでは?

と、施主さんにご説明し納得いただき...

住宅医による
『 木造住宅調査診断 』
( ↑ 住宅医協会HPにリンク )
をすることになりました。

今回の調査は、
スピカ建築工房さんと共同主宰する、
暮らしと家設計室でお請けしました!
( まだHP出来ていませんが...(^-^; )
( 協働の設計室を立ち上げたのです )

そのスピカさんはじめ、
住宅医の建築士さん達により調査を実施。

今日は、その様子をUPさせていただきます!


『 木造住宅調査診断 』
診断項目は、以下になります。

▽ 耐震
▽ 劣化
▽ 温熱
▽ バリアフリー
▽ 維持管理
▽ 火災時の安全性

jutakuipanf.jpg

( ↑ 上記、住宅医パンフレットより抜粋 )

上記の表でいう三次診断...

いわゆるな耐震診断よりも、
更に踏み込んだ内容で、
建物を診ていくことになりました。

耐震性を確認するにも、

→ 基礎の状態がどうなのか?
( べた?布基礎?有筋?無筋? )
→ どこに筋交いが入っているのか?
→ 梁がどう組まれているのか?
( リフォームで抜きたい壁がある場合など、チェック必要 )

等々を調べるのですが...

憶測ではなく、
実際に床下や天井裏に入り、
記録していきます。

↓ 和室があると、床下や天井裏にアクセスしやすい。

IMG_5451.jpeg

和室ならば、畳の下から。
押入ならば、点検口から。

↓ 畳をあげて、床下に潜ります。

IMG_5438.jpg

床下の状態を野帳に記録。

DSCN9006.JPG

基礎の状態を確認するとともに、
木材の劣化具合もチェックします。

↓ 床下調査の一枚。

DSCN8836.JPG

水周りの床下は、
湿気が多く腐朽が進んでいること多いですが、
それ以外にも思いがけぬ不具合なども見つかったり。。(>_<)

調査を行わないリフォームの場合だと...

工事着工後、
床下を壊して初めてその不具合が判明!

なんてことも有ります。

そうなると、
工事が進む中、
費用を予測し対策を立てることになります。

工事費に余力を持たせないと、
その対応も難しくなるので注意が必要。。

ただ今回のように、
工事前に事前調査を行うことで、
ある程度の状態を把握できること...

これは、リフォーム設計を行う際の、
大きなメリットのひとつだと感じました!

↓ 天井裏、押入点検口から。

IMG_5458.jpeg

点検口から入っても見きれない場合は...

↓ 天井裏(二階の床に開口部を開けて...)

IMG_5564.jpeg

↓ どんなふうに梁がかかっているか?
↓ 金物は入っているか?

P6020263.JPG

↓ 段差計測。

f5dc6c6906a75a75bc34823b19193c21b2f4948b.jpg

他に、設備機器の記録。
電気配線の記録等を行います。

今までのリフォームでは、
事前調査を入れたこと、ありませんでした。

主に費用面がネックでしたが、
これは、やるべき ですね!

住宅医の建築士の皆さんの協力で、
こんな精度の高い詳細調査が叶うこと、
費用対効果は抜群だと感じました。

IMG_5577.jpeg

リフォーム・リノベーション設計は、
元々の建物の状態にもよりますが、、
大体、、、かけようと思えば...
新築並みの費用になってしまうことも多々。

何を採って何を捨てるか?
現実的な 取捨選択 の連続です。

憶測ではなく情報が得られること。

的確なリフォーム設計に繋がります。

今回は、移動に時間がかかるので、
泊りがけ一泊二日で行いました!
( 通常は丸一日かけて行うそうです )

↓ 日光のエアビーに宿泊。

IMG_5449.jpeg

住宅医の方々の経験から、
色んなアドバイスをいただけたのも、
とても有り難かった!!

住宅医Tさん・Kさんの、
惜しみない協力に、
心から感謝ですm(__)m

実は、近年、
疲れてしまうことが理由で、
横の繋がりを少々避けていましたが、
やはり、大切ですね!!!

引きこもり?(^-^;を止めて、
少し表に出ていこうと感じました。   

また、今回、
住宅医による調査の意図を
理解してくださり、
依頼してくださった...
施主BさんとPさん達に感謝。

↓ Bさんの家二階から、日光の家がとてもよく見えます♪

IMG_5456.jpeg

友人同士で、近くに住む。

歳を重ねた時、
子供が居ない私達にとって、
理想の住み方です(*^-^*)

↓ Pさんお手製の苺ケーキ♡

IMG_5441.jpeg

相変わらず素敵に暮らしてくださっていた日光の家。

美味しいケーキをご馳走になり、
大充実の二日間が終わりました。

そして、

新たな試みの、
「暮らしと家®設計室」

初仕事になる今回のリフォーム設計。
スピカさんと牛尾と協力して、
頑張りたいと思います(*^-^*)

また、ご報告していきますね♪
( 行動がブログに追いついていませんが...(^-^; )


  読んでくださった皆さまにとって
  素敵な 'いいひ' が訪れますよう...

  家での日々の暮らしが心地よいことが
  住む人の幸せに繋がります!!

  心を込めて ♪ (出美) 



いつも、応援ありがとうございます。
↓ ↓ にほんブログ村に参加しております
↓ ↓ 皆さまのあたたかいクリックに日々感謝です

にほんブログ村 住まいブログ 女性建築士へ


≪ 過去記事もよろしかったらどうぞ♪ ≫
→ 一昨年竣工した日光の家の記事♪
「 祝竣工!ふたりの終の住処_感無量...これまでの道のりを振り返って♪_日光の家 」

→ リフォーム・リノベーション関連の記事です
「 リフォームに向き合う時の迷い_快適さと健康と家 」
「 シンプルな暮らし_機械設備の寿命とメンテの時期 」
「 永い時を経た家の魅力に想う。_左官仕事、珪藻土と洗い出し土間@木場の家 」
「 在来木造は以外とフレキシブル_間取りを変える木造戸建てハーフリノベ着工中!@鴻巣の家 」
「 完成PHOTO&とびきりの笑顔♪@府中の家 」

コメントする

※ コメントは認証されるまで公開されません。ご了承くださいませ。

公開されません

プロフィール

写真:牛尾 出美

一級建築士
牛尾 出美
(ウシオ イズミ)

1973年2月生まれ。暮らしと家が大好きな女性建築士。東京都江東区のリノベーションしたSOHOマンションで住宅設計事務所を運営。
シアワセを感じるコト&モノは、猫・カメラ・旅・花・珈琲・映画・読書♪

いいひ住まいの設計舎 一級建築士事務所

代表:
牛尾圭一、牛尾出美
資格:
一級建築士2名
構造設計一級建築士1名
一級施工管理技士1名
住所:
東京都江東区東陽2-3-1-106
電話:
03-3648-5711
FAX:
03-3648-5712

事務所プロフィール

カテゴリ

サイト内検索

最近の写真

  • Blank 5 Grids Collage.jpg
  • rinnaifanmi2024331.jpg
  • Blank 3 Grids Collage (1).jpg
  • 20170621-R6211155.jpg
  • 20170620-R6200625.jpg
  • IMG_2462ss.jpg
  • 20240206iihiblog.jpg
  • IMG_2306s.jpg

最近のコメント

このページの上部へ

このページの上部へ