古いモノを愛で、
大切にする。。
自然体系や
環境を守る。。
庭づくり、、
インテリアDIY、、
暮らしそのものを
愉しみ慈しむ。。
捨て犬、
飼育放棄された馬、
行き場のない動物達、
弱い立場に居る生を
尊重する社会性がある。
聞きかじり、、読みかじり、、そして少しだけの体験だけど、、
↑ は、私がもつ、イギリスのイメージ。。
写真は、いつか旅したB&Bのベッドルームの朝の窓辺。
そして↓の文章は、イギリス人の住まい感について書かれていた本からの抜粋。
この一節が印象的でメモに残してました。
どんな荒涼とした土地に住んでいても
住まいに満足できれば 人は幸せなんだ
( メモだけ残して本のタイトル、忘れました。。たぶん井形慶子さん著 )
人が住まいを満たそうとする根源的な動機を現しているなぁ、、と感じます。
先週の金曜日、南先生に誘われて、BB研究会の勉強会に参加してきました!
建築側から健康・快適性を考えてみるという興味深いテーマ。
早稲田大学の田辺新一教授が講師で南雄三先生がナビゲーター。
イギリスという国の健康と家への取組み、、
最先端の省エネ・エコハウスへの取組み、、
その最新レポートが主な内容で、
イギリス好きな私はかなり興味深く聞けました。
勉強会の内容を少しだけ。。
イギリスでは、無料医療。だからなのか 、、
「 どんな家に住むと健康に影響があるのか? 」ということを
国が医療機関と連携して統計をとっているそうです。
その統計結果に基づき、、、良質な住宅を提供することを目的とし
住環境の改善を目指す 法制度の取組みが 【 BRE:HHSRS 】 。
「 Housing Health and Safety Rating System 」の略。
これは、、住宅の健康面・安全面を評価するシステム。
環境保健師とよばれる検査員が依頼のあった住戸を一件づつ訪問し、、
29のHazard(ハザード)項目で、家の危険度を判定するというもの。
面白いのが、賃貸住宅の借り手でも、自分の住む部屋の調査依頼をできること。
判定してもらって基準以下だと、大家さんは改修の義務を課せられるそうです。
大家さんに立入りを拒否する権利はなく、
改修しないと罰金措置もあるキビシイもの。。
でも、その評価が家賃相場にも反映されているそうです。
家での事故による死亡が、交通事故による死亡より多いという事実。
( これは日本も一緒 。改めて知るとオドロキです )
また、どんな家に住むと事故が起きやすいかを、
明確に統計が取れている国だからこそ実施できる法制度ですよね!
「健康」から バックキャスティングして 施策を決め 制度をつくること。
段差、寒さ、湿気、カビ、防犯、設備、火災、、、
もろもろ家を取り巻く危険性を排除することは、
結果、国民の健康にも繋がり、
医療費の増大も防げるという目論みがあることでしょうが、
施策≒国民利益の構図が、スマートだと感じます。(日本じゃ無理なの?)
家が快適ならばイコール健康なのか?
個人的背景や心持ちひとつで、健康は大きく作用されるし、、
人種・地域によっても快適さの度合いは異なります。
なので、「住の快適性」 と 「健康」 の関係は、
研究者にも解明がムズカシイ!とされているとか。。
でも、その因果関係はありそうなので、、
少なくとも事故に繋がる原因や健康に悪影響を及ぼす要素が、
「家」に存在することを認識して、対策することは、大切ですよね。
だって交通事故は防ぎようなくても、家の事故は防ぎようがある。。
例えば、住宅エコポイントの項目にある「家の断熱性を高めること」も、
省エネ目的やポイントで得をするということ だけ ではなく、、
温度差によるヒートショックを防いだり、、結露によるカビを無くすことができたり、、
結果、自分の健康や安全に繋がるという視点もあるんだよ~ということを
ぜひぜひ、リフォームや家づくりをする方には、知っていただきたいです。
あと、イギリスって古い家や景観をことのほか大切にする国なので、、
具体的な工事がどう行われているか…その国民の反応に、興味津々。
ロンドンのオーガニックブーム。。
エコ住宅の需要や取組み。。家と庭。。
最先端のイギリスの家事情を見たい!知りたい!
そんなキモチがむくむく湧いています。
( 理由をつけ旅に行きたいだけ?笑 )
また、勉強会でのBB研究会(ベストバランス研究会)の熱気も素晴らしかった!!
私にとって新しいことを学ぶことは、
時に自分の立ち位置などに迷いも生じさせるので、
自分のなかに落とし込むまでがツライ時も正直あります。
~ 問答しながら設計をしていく。それが人間の限界。
でも、それがわかっていればいい設計ができるはずです~
上記は、南先生からのメールの抜粋ですが、大いに励みになりました。
偏らず学ぶこと、、そして実務にフィードバックさせることを大切に頑張ろう!!
と、キモチを新たにしたのです。
南先生、BB研究会の皆さま、参加させていただき、有難うございました!!!!
少し咲いた桜も縮こまりそうに寒い東京の月曜日。
水曜日以降は暖かくなりそう。
寒さに縮こまった心身を伸ばし暖かな春を満喫したいですね~。(出美)
←にほんブログ村参加しております
最後まで読んでいただき
ありがとうございました!
≪ 今回の記事 に関連する情報 ≫
イギリス BRE のサイト。
英文ですが、こちらから どうぞ。
住宅ストックについての取組みについての考え方などが記載されてありました。
≪ 過去ブログもよろしかったらどうぞ♪ ≫
「 裏庭に続くキッチンのある家 in London 」
「 GOOD LOOKING LIFE 」
Comments [4]
lime+さん
とっても興味深いお話です。
私は築100年くらいの木造建築で育ちました。
廊下なんか、外より寒い。気密性はなしです(笑)
でも、風邪はほとんどひきませんでした。
今住んでいる家は気密性は高いですが、冬の空気の乾燥がすごく、加湿器をつけて湿度コントロールしておかないと、咳がとまりません。
健康と家、私も最近そのことにとても興味があります。
昔ながらの家つくりにも学ぶべき点が沢山あり、結局そこに帰着する部分もあるんだろうなと感じたりしています。なので、とても興味深く記事を読ませていただきました。
そして、いいひさんの言葉
「私にとって新しいことを学ぶことは、
時に自分の立ち位置などに迷いも生じさせるので、
自分のなかに落とし込むまでがツライ時も正直あります。」
という部分、めっちゃ分かります~。
時ともに、いろいろな研究もされるし、新しい建材もでてくる。その中で何を選択するかということはとっても大事ですよね。自分の立位置をどこにおくか、常に模索していかなければなりませんから・・・。いろいろな本を読んで、自分の核心に触れる情報や考え方を知ることはとても、有意義なのですが、その反面、消化するまでに時間がかかるものですよね。
南先生のお言葉、私も沁みました~。
いいひ
lime+様
コメント、ありがとうございます!!
うまくまとめられなかった記事だったのですが
コメントいただけて嬉しく思います。
そうですよね~。
健康と家、、別の視点から考えても、
昔ながらの家づくりに行きつく感じ…ありますよね。
でも、現代人ですし、、都市に住んでいるし、、
どこで立ち位置を決め、家づくりに向き合うか。。悩みます。
難しいテーマですが、
南先生の言葉の通り、問答しながら向き合うことを忘れず
いい家づくりをしていきたいなぁと思います。
でも、私だけじゃないんだ…と、少しホッとしました(笑)。
lime+さんとは、やっぱりとっても話が合うなぁ~と、、
たったこれだけのやりとりですが、そう感じます。嬉しい♪
また遊びにいらしてください!
私も遊びにいきますね~♪
テリーさん
いいひ様、おはようございます。
思いのこもった記事を読ませていただき、
ありがとうございます!!
> なので、「住の快適性」 と 「健康」 の関係は、
> 研究者にも解明がムズカシイ!とされているとか。。
「健康」との関係となると、「住居」は一要素に過ぎず、
食生活や、心のあり方も大切になってきますね。
また、最近、身近な自然風景がやたらと気になるようになって、ふと思い出したのですが、
自然から背を向ければ向けるほど、
精神的には落ち着かず、
すぐに病院やサプリに頼ろうとしていました。
もちろん、熱心に病院に通っても、「健康」になることはありませんでしたが・・。(笑)
イギリス人が自然を愛するのも、
人間が本来持っている欲求に、正直になっているだけのような気がします。
私たち日本人も、元々は、自然を上手に生活に取り入れていたはずなんですが・・。(苦笑)
忘れてしまったのかもしれませんね。
でも、いいひ様のような素敵な設計士さんが、
きっといろいろな知恵を住まいの中に取り入れて、
「もっと自然を取り込みたい!!」という欲求を叶えてくれるような気がします。
スミマセン・・。
私の方が、思いを込め過ぎてしまいました。
いつも、いいひ様には感謝しております!!
いいひ
テリーさま
こんにちは!コメント、ありがとうございます!!
>「健康」との関係となると、「住居」は一要素に過ぎず、
>食生活や、心のあり方も大切になってきますね。
そうなんですよねー。
同じ住環境に住む似たような生活パターンでも個人差がある。
気の持ちよう、、食の関係、、生まれ持った身体の性質。。
それに環境的な外部要因(湿度・温度・音・匂い・視覚・色)が加わり
健康に影響を与えているんですよね。きっと。
それにしても、イギリスの取組みは面白い。
知らないことたくさん。
日々勉強ですけど、踊らされずに学んでいきたいなぁと感じます。
取り留めのない記事にあたたかいコメントありがとうございました!!