昨日の日本経済新聞朝刊(2016/9/6)「新製品チェックアップ」で、
国産三社のシステムキッチンについて、
コメントさせていただいたこと、前回、ご報告しました。
今日は、もう少し踏み込んで、、
まとめたレポをUPしたいと思います♪
以下、TOTO、パナソニック、リクシルの三社、
実際にショールームで現物を観てきて...のレポになります♪
▽ TOTO「ザ・クラッソ」
( ↓ 画像はお借りしました。↓ メーカーHPにリンクします♪ )
カウンター天板厚さを薄くしたこと。
オリジナルの水栓デザイン、シンクデザインを変えたこと。
全体的にデザイン性を高めた点が、
今回のリニューアルで、最も変わった点。
特に、ステンレス天板にバイブレーション仕上を採用したこと。。
おおぉーーっ!と、個人的に感じて、
ショールームのアドバイザーさんに尋ねたら、
それがネックでTOTOを採用されないケースが多々あったそう。
だから、アドバイザーさん達にとっても念願だったとか(笑)
ショールームでの施主さんからの声を、
丁寧に拾い上げていると感じました。
システムキッチンで叶えられなかったデザイン性の面で、
オーダーキッチンに流れていた層を取り込めそう。
補足として、カウンター天板の素材...
人造大理石・ステンレス両方に薄型デザインが採用されています。
これ、三社ではTOTOのみ。
消費者にとって選びやすいですよね。
けれど、薄型カウンターが標準になってしまい、
既存40㎜厚カウンターの選択肢が無くなったことは残念。
( ぶ厚いのが好きな方もいると思うのです。。)
クラッソの特徴すべり台シンクと水ほうき水栓もリニューアル。
( 海外デザインを意識していると感じました )
↑ 写真右の水栓は、TOTO独自な除菌水ミスト専用水栓。
↑ 写真左の水栓は、浄水器兼用にもなり、タッチレスなのが嬉しい。
デザインだけでなく清掃性やお手入れ面にも配慮しているところも、
実際の施主さんに好印象でTOTOを選ぶ決め手になっていました!
他のメーカーでも叶いますが、
キッチン幅のサイズ対応が1㎜単位でできる点が、
リフォーム現場でも使いやすい。
ただし、カウンター高さのバリエーションが減ったことが残念。
標準的な800、850、900㎜のみ。
▽ パナソニック 「Lクラス」
( 画像はお借りしました。↓ メーカーHPにリンクします♪ )
こちらも、上の写真にもあるように、
カウンター厚が薄い天板が登場したのですが、、
素材が一種類に限られているのです。。
( ステンレスや一般的な人工大理石設定が無い )
これが残念に思う方も多いのでは?と、感じます。。
個人的には、薄くなくても全然いいのですが...^^;
デザイン性では、扉デザイン・把手デザインが多彩。
高級感ある和っぽいもの、
欧米風トラディショナル、
シンプルモダン、、
北欧テイストなど、、
様々なインテリアに対応できるバリエーションが有り。
↓ 以前からありますが、ヨーロピアンテイストにも対応できるデザイン。
框組み木製扉で、、
アンティーク風な把手が選べる。
モダン流行りな今日この頃、
「 国産システムキッチン 」というカテゴリ内で、、
このテイストを叶えられるメーカーは少ないと感じます。
↓ そして、この扉デザイン。
以前はこの扉、無かったのですが、今回から登場。
どこか、北欧某メーカー(I○○A)のキッチンにもあり、
いいひの家でもよく採用して実に使い勝手よかったシリーズに似ています(笑)
北欧風インテリア...
シンプルナチュラルインテリアに、
癖なく馴染んでくれそうですよね。
また、Lクラスは、以前からそうでしたが、
様々な 間取りレイアウト にも対応できる設定は変わらず。。
あと、特筆するなら、、
家電メーカーならではの特徴ある設備類が充実です!!
↓↓ レンジフード10年間ファン掃除不要 「ほっとくリーンフード」
ほっとクリーンフードは、
作りがシンプルなのに...!!
お手入れメンテナンスが楽なのはとても良かったです♪
普段の拭き掃除の部分の細かなパーツ周りも、
お掃除しやすいようになっていました!!
レンジフード単独での販売はしていないそうです。
↓ 加熱機器 「マルチワイドIH」
これを使いたくてパナソニックを選ぶ方もいらっしゃいますね。
今回のトリプルワイドIHは、切替で4ツ口になるそう!
お料理にこだわる層の要望に応えていると感じます。。
ただし、普通の加熱機器とサイズが違うので、
買い替えの時、選択肢が狭められてしまうことが、
ネックで採用に至らないケースもありました。
また細かい点ですが、食洗機のこと。
↓ 食器洗い乾燥機 メカ感を現さない...扉一帯デザインが可能。
食洗機は、他システムキッチンメーカーでも、
パナソニック製を採用している場合多いので、
もしかしたら、これは、他でも出来るかもしれません。。
( スミマセン未調査 )
けれど、パナソニックシステムキッチン採用ならではの特典を発見!
アドバイザーさんに教えていただいた情報です。
深型食洗機を入れる場合、
他社では、蹴込部分に収納が付かない設定なのですが、
Lクラスでは、その蹴込部分が収納として利用できるそう。
↓ この写真だとイメージできますかね??(^_^;)
こんなニッチなトコロでしたが、
パナソニックを選ぶ付加価値を付けていました。
余談ですが、アドバイザーさんとの会話の中で、
幅600㎜の食洗機、なぜ進化させないのか??と盛り上がりました(笑)
( 唯一パナソニックで幅広食洗機が有りますが
パナソニックならではの進化が反映されないまま数年経っています )
深型で幅広...しかも国産 だったら、
とても需要が多いのになぁ...と、常思っていたこと、
共感できたことが嬉しかったです♪
ミーレやアスコじゃなくっても良いけど幅広が欲しいって層、
実際に確実にいらっしゃいます!!
メーカーさん、ぜひ日本人に合う機能で、
幅広深型食洗機出してくださいm(__)m
▽ リクシル 「リシェルPLAT」
( 画像はお借りしました。 メーカーHPにリンクします♪ )
著名なデザイナーさんを採用されたコンセプトキッチン。
キッチンを中心とした暮らし方&間取りまで提案し、
LDK全体のインテリアに調和するキッチンとなっている。
システムキッチンを使っても、
LDK空間インテリアをトータルにまとめられる点が特徴で、
LDK全体の間取りに対応する家具収納もラインナップ。
( テレビボード等もありました )
建築工事で作ることの多い、、
キッチン付のカウンターテーブルもありましたが、
受け金物部分がプラスチック感強かったのが残念。( ゴメンナサイ )
↓ こちらのダイニングテーブル天板下です。
キッチンのレイアウトは限られていました。
コンセプトを活かすためなのかな??
オープンタイプのキッチンを推奨しているようで、
ペニンシュラ型、アイランド型、壁付け型がありました。
なので、L型レイアウト等、、
一般的なシステムキッチンにあるれうアウト設定が無く、
限られた間取りにしか対応出来ないと感じました。
キッチンカウンター天板は薄型を採用。
天板周りの納まりは、より家具に近く、
とてもよくデザインが練られていて、
三社のなかで一番良いと感じます。
デザイナーさんがセレクトされただろう設備モノは、
リクシル発注で、素敵な海外製の水栓を選べたり、
レンジフードもデザイン性の高いものを選べたり出来るので、
つくり手側からして便利。(発注が一度で済むから^^)
広い空間のインテリアをまとめて仕上げたい時、、
例えば、、
マンションリノベなどに採用されることも有りそうだなぁと感じました。
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以上になります♪
個人的な感想として、
パナソニックLクラスは相変わらず万能だなぁと。
TOTOザ・クラッソは、薄型以外のカウンターも復活してほしい。
リクシルPLATは、レイアウトが限られるし、
お値段も高めだったので、なかなか採用には至らないかな。。
という感じ。あくまで個人としての感想です。(*^-^*)
キッチンという小宇宙。
既製品のシステムキッチンのなかでも、
似たようで違う実に様々な選択肢。。
とりわけ、初めての家づくりだと、
それぞれのメーカーさんの特徴って、
パッとは掴みにくいかもしれません。
そのなかで、ひとつを選ぶってこと、
楽しみでもあり、悩ましくもあることでしょうね。
モチロン、システムだけではなく、、
オーダーキッチンや、
カスタマイズキッチンという選択肢も有。
今回の記事や過去記事も含めて、
少しでも、
キッチン選びの指針になれたら、嬉しく思います(*^-^*)
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