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- 立原道造(michizo tachihara)

大正~昭和初めを生き 
24歳の若さで夭折した
詩人であり建築家。

- ヒアシンスハウス 風信子荘

別所沼のほとりに、
週末を過ごすための小さな小屋を設計。

現実には実現されなかった建築でしたが、
彼のなかでは、ありありと描かれ...

その空間にカタチに
光、影、風、匂い、温度、、
が与えられたのでしょう。。

立原道造が描いたヒヤシンスハウスの夢は、
彼が遺したスケッチや詩を通して、
多くの人の心に描かれたに違いなく...

2004年に、埼玉県別所沼公園に、
「 夢の復元事業 」として建築。

ヒアシンスハウスの会...
ボランティアさんによって公開されています。

いいひブログでコルビジェの休暇小屋を掲載した際
問い合わせをいただいた、、
ヒアシンスハウスのボランティアをされている
Mさんがお誘いくださり、
2019年桜の散る頃、
友人達とピクニックを兼ねて訪ねた時の写真です。

今日は、私のなかの
ヒアシンスハウに纏わることを
少し綴らせていただきますね。


30代初めの頃、
軽井沢追分の文学史を辿って知った立原道造。

彼のヒアシンスハウスのスケッチを見て以来、
ずっとずっと憧れていました。

20190413-P4130032-3s.jpg

若き日から週末を過ごす家が欲しくて、
特に軽井沢の別荘建築が大好きで...
ずっと心のなかに留めていたカタチ。

20190413-P4130072s.jpg

私達夫婦は、
ビルダー会社員で共働きの30代の頃、
当時居た会社で家を建てるのが嫌で、
タワーマンションを購入してしまい...
( 今思うと何を考えていたのか??(^-^; )

でも、、
地に足のつかないタワマン暮らしでは、
忙殺されそうな仕事の疲れは癒せず。。
( 単に私達に合っていなかったのに...
  勢いあまって気付かなかった(^-^; )

そして...
こともあろうか、

軽井沢に二軒目の家を持とうと決め、
追分で一目惚れした古い小屋を購入。
( 住まいのプロなのに脛に傷が多々有り )
( それだけ経験豊かということで...!?(笑) )

その小屋にも、
どこかヒアシンスハウスに通じるモノがあったなぁと、
今、思い返しています。。

20190413-P4130076-2s.jpg


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そうそう...
丘の家 の設計時、
スケッチを重ねて生まれた
片流れの屋根のフォルムは
このヒアシンスハウスから得たのかも!

それ位、、自分の中では、、
大きな存在なのだと気づきました。

ヒアシンスハウスに戻して...

↓ 室内

20190413-P4130051s.jpg

立原道造が遺した資料から、
綿密に検討され選ばれたディティールや素材。

その辺りの経緯は
以下の資料に詳しく書かれていました。
とても参考になったので、
→ ヒアシンスハウス設計会議の概要 ←
リンクを貼っておきますね。

ミニマムな空間に
計算しつくされ在る家具たち。

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さっきまでそこで寝ていたかのような窓辺のベッド。

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室内の設えも、
スケッチから伺える世界観そのまま♡

ペイントの色やファブリックや照明、
すべてしっくりきます。

P4130030s.jpg

立原道造がかいた
この詩が大好きです。

- 僕は、窓がひとつ欲しい。
- あまり大きくてはいけない。

- そして外に鎧戸、内にレースのカーテンを持つてゐなくてはいけない、
- ガラスは美しい磨きで外の景色がすこしでも歪んではいけない。
- 窓台は大きい方がいいだらう。

- 窓台の上には花などを飾る、
- 花は何でもいい、
- リンダウやナデシコやアザミなど紫の花ならばなほいい。

- そしてその窓は大きな湖水に向いてひらいてゐる。
- 湖水のほとりにはポプラがある。
- お腹の赤い白いボオトには少年少女がのつてゐる。

- 湖の水の色は、頭の上の空の色よりすこし青の強い色だ、
- そして雲は白いやはらかな鞠のやうな雲がながれてゐる、
- その雲ははつきりした輪廓がいくらか空の青に溶けこんでゐる。

- 僕は室内にゐて、栗の木でつくつた凭れの高い椅子に座つてうつらうつらと睡つてゐる。
- タぐれが来るまで、夜が来るまで、一日、なにもしないで。

- 僕は、窓が欲しい。たつたひとつ。......

こうして夢は描かれて
心に種が蒔かれるところから
すべては始まるのかもしれないな。

と、今、この詩を書き写し、
読み返して、しみじみと思います。

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SNSは情報でいっぱい。

'素敵' は 溢れていて、
目に留まるたくさんの 'ステキ' に
振り回されてしまいがちだけれど...


自分が本当に好きなこと
心がしっくりくる落ち着きどころを
見間違わないように...

やっぱり自分も夢を描きたい。

実は、6月頃から、あるオシゴトで悶々としていて、
お盆に決定的にかなり自信を無くすコトが起こり、、
自ら辞退させていただきました。。

そんなこと独立して初めてだったので、
イロイロといろいろと悩み考え込んでしまい...
ブログを発信するパワーも失っていました...(>_<)

幸いにも、
完成した家の施主さん、、
進行中の家々に救われ、、
ブログ読者さんが施主さんになるという...
イチバン嬉しい素敵なご縁が新たに繋がり、、

ひたすらに目の前のことのみに集中。

お仕事にただただ向き合い、
ネット上の情報を閉じ、
でも本は沢山読んで、、
能登島など海キャンプに行って自然に接し、
自分を整えたら、チカラが充電できたみたい。

6月にタイトルを書いたきりで進まなかった
この記事を、今朝、書ききることが出来ました。。

20190413-P4130049s.jpg

そうそう!
先日、10年前に問い合わせがあった方が
再び、、資料請求してくださいました。

「 前回資料請求をさせていただいてから
  10年弱が経ち、もうすぐ40歳を迎えます。
  これからの10年で老後にどんなふうに暮らして生きたいのかを考え、
  定年前に老後を過ごす家を建てたいと思っています。 」

何だか、
自分にもメッセージをいただいたように感じ、、
はっ!!として、
この記事を書こうという
モチベーションに繋がったので、
ここに記させていただきますm(__)m

私47歳。夫50歳。
私達夫婦もぼんやりせず
老後までを過ごす家を、、
今のままなのか?
夢を描きなおすのか?
静かに見つめなおそうっと。(^-^;

今日から10月なんて!!と焦りますが...

一日一日を大切に。
どうぞ、いいひになりますように(*^-^*)

ヒアシンスハウスの情報は
→ こちら ← からどうぞ。



  読んでくださった皆さまにとって
  素敵な 'いいひ' が訪れますよう...

  家での日々の暮らしが心地よいことが
  住む人の幸せに繋がります!!

  心を込めて ♪ (出美) 



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「 家の記憶 '続'最後から二番目の恋 最終回に。」
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「 '次の住まい'...大人が住まいを整える時に。」

「 夕刻のコスモス畑で♪_ターシャのお話会での一節「誰にも等しく在る'ひとつ'の一生を」」

Comments [6]

iihiさん
いい文章~
iihiさんの文と写真、本当に素敵。

世の中の変化をこんなに身近に感じることってなかなかないし、心配事も多い今の状態。。。
気にはなるけどスマホから離れて情報の波から距離を置く時間、大切だな、と思いました。

小屋、いいですねえ。
私も庭に東屋建てる夢を描いてみようっと。

iihiさん、こんばんは!
大好きなヒアシンスハウス。
丘の家を建てる夢を描いたとき、このヒアシンスハウスも心の中にありました。簡素な美しさというキーワードの出所の一つにもなったかもしれません。西の魔女のおばあちゃんの家、ヒアシンスハウス、iihiさんとは出会う前からつながったいたのですね、きっと^^

久しぶりの更新うれしいです。立原道造さんという方、ヒアシンスハウスも初めて知りました。
ベッドに日が差し込んでいる窓辺の画に引き込まれました。
素敵…。いつもこちらのブログに癒されます…!

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プロフィール

写真:牛尾 出美

一級建築士
牛尾 出美
(ウシオ イズミ)

1973年2月生まれ。暮らしと家が大好きな女性建築士。東京都江東区のリノベーションしたSOHOマンションで住宅設計事務所を運営。
シアワセを感じるコト&モノは、猫・カメラ・旅・花・珈琲・映画・読書♪

いいひ住まいの設計舎 一級建築士事務所

代表:
牛尾圭一、牛尾出美
資格:
一級建築士2名
構造設計一級建築士1名
一級施工管理技士1名
住所:
東京都江東区東陽2-3-1-106
電話:
03-3648-5711
FAX:
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