ロンドン建築巡り④ハムステッドのモダニズム建築・ハイポイントを訪ねて_旅の記録Vol.40

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ロンドン建築巡り♪

ロンドン北部の
高級住宅街ハムステッドにある集合住宅。
1930年代に建てられたモダニズム建築...
ハイポイントⅠ・Ⅱへ。

↑ 写真で分かるかな(笑)

エントランス庇の支柱が 女神像 という
モダニズム建築に非ざる装飾が施してある...

オモシロイ経緯がある建物なのです。

ロンドンで最も美しい本屋を訪ねた
前回記事から随分時が経っていますが...(^-^;
今まだやはり自由に旅往けぬご時勢。。

せっかく経験したこの旅行記...
最後まで完走せねば!ということで...(^-^;

2017年初夏に旅したフランス~イギリス旅。

前回 からのつづきです!


ロンドンで最も美しい本屋さんが在る
マリルボーン駅から、電車を乗り継ぐこと約40分。
最寄りのハイゲイト駅に到着。

そこから徒歩10分ほど。

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自分が観たいものだから、
足取りが軽いうしちゃん(夫)です。(笑)

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正直私はへとへと...(^-^;

ハイポイントには
当時、素敵なティールームもあって、
私はそこで待っていようかと目論みましたが、
うしちゃんに建築やっていたら
これは観るべきだと力説され後を追いました。。(^-^;

↓ 見えてきました!

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↓ 女神像が!!

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有名なハイポイントⅡの庇の支柱。。

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↓ 足取り軽すぎなうしちゃん。。

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いつもの行動パターンと真逆。。

新婚旅行が2002年...
当時から行きたかったことを思えば、、当然ですね。。
( あらためてひどいね...ワタシ(^-^; )

↓ 到着しました!!(≧▽≦)

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なぜ、このヘンテコな女神像に、
こんなにフォーカスしているのか??

読んでくださる方にもお伝えしないと...ですね。

ここで、この建物の概要を少しだけ。。

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『 ハイポイントⅠ・Ⅱ 』(1936、1938)

ロシアからイギリスに移住した
建築家バーソルド・リュベトキン設計の
英モダニズム建築を代表する集合住宅。

( リュベトキンはロンドンズーのペンギンプールも設計 )
( 前日に訪ねた記事は  ← こちら )

ル・コルビジェも、この建物を訪れ賞賛した程、
当時、近代建築として世界レベルで評された建物。

( この旅ではパリでコルビジェ巡りもしています 
  サヴォア邸 こちら→ 
  ラロシュジャンヌレ邸 →  )

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コルビジェが提唱した近代建築の5大要素

 ピロティ
 屋上庭園
 自由な平面
 水平連続窓
 自由な立面

全てが踏襲されている設計。

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完成当時、建築界からは絶賛されたのですが、
白いモダンな建物は、
近隣住民には、かなり評判が悪かったよう。。

ハイポイントⅠ完成後、
ハイポイントⅡの計画が発表されると、
モダニズム建築に対して住民反対運動が起きます。

↓ 周囲の集合住宅。

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典型的な集合住宅がこんな感じなので...

とりわけ景観を大切にする
保守的なイギリス人には
受け容れ難かったのでしょうね。。

設計者リュベトキンは
外観デザインや、仕上の変更を行うと共に、
エントランスの庇の支柱に、
古典的なデザインの女神像をかたどった装飾柱を配して、
住民運動に譲歩を示したとか...
( 譲歩なのか...皮肉なのか...ユーモアなのか?(笑) )

↓ ハイポイントⅡ、エントランス周り。

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タイルを貼られたファザード。
庇の支柱には女神像を配した。。

と、いう件があったそうです。

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住民がこれで本当に納得したのか?
そこまでは調べきれていませんが、、

対して

モダニズムを信奉する建築家たちからは
批判を浴びる騒ぎとなったとのこと。。

... そんな曰く付き。

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何とか中の様子が観たいけど...
住んでいる人が居る建物なので、
見えるところだけ目を凝らして...(^-^;

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↓ 裏手からも。

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↓ 裏手側にみえる白い方が、ハイポイントⅠかな。

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入れるところから観られるだけ観ました。

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もちろん...迷惑にならないように。。

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真剣に見入っていたうしちゃんに
夜7時近くだよと声を掛け帰路へ。

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↓ 帰り際、彼が名残惜しそうにiphoneで撮っていた写真。

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結婚当時からのうしちゃんの愛読書...
SD選書の『インターナショナル・スタイル』

なんで彼がこの手の本を読み耽っていたのか...
分かったような気がしたこの旅の建築巡りでした。
( 不勉強な自らを改めて少しだけ反省... )

この日もかなり暑かったので、
喉がカラカラ。

ハイゲイトの駅前カフェでコーラを呑み干し...
( ビールは無かった(^-^; )
お店のお姉さんに...
「 暑いからねー美味しいでしょ(^_-)-☆ 」
と笑われたのが、思い出に残っています。

写真には残せていないけど、
人生イチ美味しいコーラでした!!(笑)

約1時間かけて電車で
ノッティングヒルに帰り着く元気は皆無だったため...

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ウーバーを拾い、
ノッティングヒルのフラットへ帰りました。
( 車だと20分くらいなのです )
( 電車だと遠いのに車だと近い )
( 目黒~東陽町みたいなもの )

↓ High Point Porter Flat 位置情報


これでロンドン滞在が終わります。

思い返せば...
レミゼラブルの日程を間違え...
落とし物はする...というトラブル続き。

でも、旅はアクシデントほど、思い出深くなりますね(笑)

2週間と長かったこの旅も最後のミッション。

旅の最後は、、
ロンドン近郊にある
カントリーサイドのコテージに滞在。

→ 次回 
ロンドン滞在最後の朝のこと

→ 次々回
ヒースロー空港でレンタカーを借り、
そのコテージへ移動、途中のランチ。

この旅行記も完走を目指します(^-^;

最後まで読んでくださり、
ありがとうございました!m(__)m


  読んでくださった皆さまにとって
  素敵な 'いいひ' が訪れますよう...

  家での日々の暮らしが心地よいことが
  住む人の幸せに繋がります!!

  心を込めて ♪ (出美) 



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≪ 今回の旅記事一覧はこちらから♪ ≫
→ フランス&イギリス旅_2017初夏 一覧

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プロフィール

写真:牛尾 出美

一級建築士
牛尾 出美
(ウシオ イズミ)

1973年2月生まれ。暮らしと家が大好きな女性建築士。東京都江東区のリノベーションしたSOHOマンションで住宅設計事務所を運営。
シアワセを感じるコト&モノは、猫・カメラ・旅・花・珈琲・映画・読書♪

いいひ住まいの設計舎 一級建築士事務所

代表:
牛尾圭一、牛尾出美
資格:
一級建築士2名
構造設計一級建築士1名
一級施工管理技士1名
住所:
東京都江東区東陽2-3-1-106
電話:
03-3648-5711
FAX:
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