- アントニン・レーモンド設計
1933築 軽井沢夏の家(レーモンドの別荘兼事務所)
1986移築 現 軽井沢タリアセン内 ペイネ美術館
伸びやかな大屋根の下に広がる吹抜け空間。
屋根と同じ勾配のスロープで繋がる吹抜けに面した
二階の小さな空間の居心地の良さ♡
何度訪れても、好きだと感じます♪
2023年...築90年の今年、
国の重要文化財に指定。
2023年11月23日まで、
夏の家展が開催中ということを知り、
行ってきました!!
カメラを忘れiphone写真なのが残念なのですが...(^-^;
記憶が新しいうちにUPさせていただきます♪
↓ 外観
去年までは外壁塗装も剥げ
痛みが目立っていた建物が
きれいに修繕されていました!
あれ以上痛みが進まなくてヨカッタなぁと安堵。
( やっぱり佳い建物は良い状態で残ってほしいですよね )
↓ 玄関方向。
夕暮れかけた頃に訪ねたので、
傾いた西の光をうけています。
↓ 玄関には...今回の展覧会のサイン。
↓ 吹抜けのリビング空間。
↓ リビング吹抜け・スロープ方向を臨む
丸太づかいの美しい木組があわられます。
↓ 正面から。
この夏の家の特徴であるバタフライ屋根。
( ↓ 外観写真左側 )
( 屋根に谷をつくって開口部方向にひらく空間構成 )
それによって空間が広がり
大きな開口部が得られています。
↓ デイベッドが置かれた窓辺♡
↓ この窓を外からみたところ。
↓ スロープで二階へ。
この吹抜け空間と二階との繋がり♡
↓ 製図室。
レーモンドの設計事務所には
吉村順三さんや前川國男さんが在籍。
この空間で図面を描いていたそうです。
当時、この別荘には電気がなく、
日中は此処で図面を描き、
夜になると別棟の宿舎へ帰っていた...
と、説明が添えられていました。
このエピソードは以前から知っていて...
「 火山のふもとで 松家 仁之著 」
という小説を読んだ時に、思い返していました。
とっても好きな小説なので...いずれブログでご紹介したい(*^-^*)
↓ 製図板とT定規。
懐かしい(≧▽≦)
ギリ手描き世代です(*^-^*)
余談ですが...
私が設計者として働き始めた頃の会社では、
DOS版のCADを導入したばかり。
先輩たちが一台のCADを交代で使っていました。
新人の私は先ずは手描きのセンスを身につけろと言われ...
ひたすらに手描きだったので(さすがにT定規じゃなく平行定規でしたが...)
しっかり右手中指にペンだこが残っています(笑)
↓ うっとりと惹かれた窓辺。
南ヶ丘に浅間山を背景に建っていたという夏の家。
窓辺から臨む景は当時とは違うでしょうが...
季節の移ろいをきりとる
こんな窓辺をもつ仕事部屋がほしいです。。
吹抜け空間とは襖で間仕切り。
↓ カウンター越しに見下ろす。
大屋根の下、1階と2階が吹抜けで繋がる空間構成が本当に好き。
この家の原案がコルビジェだということ。
フランスでコルビジェの建築物を巡ったので、
スロープを上り下りしつつ空間を感じると、
なるほどコルビジェの空間構成だなぁと納得。
( ※ ← 過去ブログにリンク♪ )
↓ 南面は壁一面の開口部。
柱の芯をずらして、広い開口部をとる手法。
レーモンド建築によくみられるそうです。
↓ スロープ奥の暖炉。その奥にニッチな空間。
造り付けのベンチが配され...
↓ 座っているところをスロープ折り返し地点からパチリ☆
枝や丸太の雰囲気。
けっしてドスコイ風にならない使い方。
いいなぁ。
↓ 並んでベンチに座ったところが映り込むガラスをパチリ☆(^-^;
籐椅子も好き(*^-^*)
当時の写真にも同じような家具が映っていて、
今回の展示会でその雰囲気を再現されたのですね。
良いです♡
( たしかペイネ美術館の時は違うレイアウト )
経年変化した木の風情のよさ♡
二階の造り付け家具の引手。
使い込んだ木のまろやかさ♡
...等々も、
しっかりと記憶と感覚に留めました。
撮影NGな寝室エリアはリビングの窓ごしにパチリ☆。
↓ 寝室エリア。
部屋の三方に開口部がとられて
開放的なつくりになっています。
元々高床式につくられていた部分。
この部分が移築される前と後での大きな違い。
↓ 展示会でもらった冊子から。
断熱材もなかった当時、
暑さや音対策としてカラマツの枝を屋根に乗せていたそうです。
↓ 帰路につく前に全貌をパチリ。
同業者と思し召し方々は
立派な機材で写真を思う存分撮っていらした。
( いいなぁーカメラリベンジしたいっーー(^-^; )
観光客でふだん建築に興味ないと思し召し若いカップルも
こんな家に住みたい!と盛り上がっていたり。。
訪ねたのは土曜日の夕方だったせいか、
混んでいなかったのもあり、
この空間をゆったり楽しむ人だけだったので、
とっても良い時間を過ごせました(*^-^*)
↓ 塩沢湖の湖面ごしにパチリ☆
空の色を素直に映す水面をたゆとうカモさん。
タリアセンの夕暮れ時は本当に美しい(*^-^*)
ペイネ美術館として
これまで何度も何度も訪れていましたが、
今回の展示は当時を再現し建築を見せる展示で
写真撮影可能だったこと!
建築をじっくりと体感できて、
ホントに訪ねた価値がありました(*^-^*)
↓ パンフと冊子。
↓ 裏面。
きっともう一度行ってしまうと思います!(笑)
そして いいひブログに
「 私の好きな建物 」
というカテゴリを設けました。
今回訪ねた軽井沢には、
他にも好きな建物たくさん。
それらなどもUPしていきたいです(*^-^*)
読んでくださった皆さまにとって
笑顔が生まれる
いいひになりますように♡
家での日々の暮らしが心地よいことが
住む人の幸せに繋がります!!
心を込めて ♪ (出美)
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